角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

「日韓友好」は永遠に無くなったと思える訳

2019-07-09 17:18:42 | 時事問題

今朝、娘を送る車中で何気につけていたテレビで驚くものを目撃してしまいました。

 それはTBSの「あさチャン!」という番組でやっていたのですが今般の「韓国に対する半導体素材の輸出規制問題」(ワイトリストからの除外)を取り上げたコーナー。

 

これが、驚くほどまともな「正論」を主張しているではないですか!!

あのっ、あのTBSがですよっ!!

 

 今回の韓国に対する処置に関して初めて、韓国の文大統領が輸出規制に関して「日本政府と協議したい」との申し入れをしてきたというニュースを紹介。

で、何故このような経緯に至ったかを解説。

 

1.韓国海軍の自衛隊機へのレーダー照射問題

2.慰安婦問題解決合意の一方的破棄

3.徴用工裁判での日本企業への賠償判決

 

上記の3つの問題に関して日本政府は韓国政府に対して何度も協議を申し入れしてきたにもかかわらず、ことごとく無視

特に3.の所謂徴用工裁判判決は1965年の「日韓基本条約」破棄にもつながる重大事案ため、第三国を交えた調停も韓国政府に申し入れをしてきたにも関わらず・・・

 無視!!

 

で、龍谷大学の李宗哲(りそうてつ)教授が解説。

「今日の日韓間での諸問題は、全て韓国の文大統領が自ら作り出した事案であり、しかもそれを解決する能力も意思もない。従って日本の意思を彼らに伝えるには輸出規制は当然の処置。」

 

おーっ!! 正に正論!! 

李教授は確かアイデンティティーは中国の朝鮮族にあるはずですがご立派。

 

続いて、男性アナウンサーがJNNの世論調査でも6割が対韓輸出規制に賛成と紹介。

 

とどめは、龍崎孝さんのコメント解説。

「今まで、ことごとく日本の協議申し入れを無視してきた韓国の文大統領が、これらの日韓問題は棚にあげて、輸出規制だけ解除してくださいでは虫が良すぎる。しっかりと懸案の諸問題すべての協議をしていただきたい。」

 

おーっ!! ど正論!!

マジで? どうしちゃったんでしょう?  明らかに左巻きのこの人が!?

 

そう言えば、龍崎さんご出身の毎日新聞澤田克己って記者の方がこんな記事を書いてましたね。7月6日付。

 

「対韓輸出規制は、なぜ愚策なのか」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190706-00000002-mai-int

 

 興味のある方は読んでみてください。要はこんな対韓制裁すれば、結局ブーメラン効果で日本が傷を負うという、誰でも思いつくであろう(と小生には思える)記事です。

 

けれど、この記事のケッ作なところは、末尾の結論にあります。

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 でも、今回の利害得失を考えてみると、日本にメリットはほとんどないように思えます。不思議なのは、なぜこんなに簡単な計算を安倍政権がしなかったのだろうかということです。本当に、どうしてなのでしょうか。

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はっはっはっ!! いいですねぇ。(俺は、俺だけは、解っていたのに・・感が出ています)

 

 普通に考えれば、官邸、霞ヶ関の数十人にのぼる官僚たちが数カ月にわたって緻密に計算したであろう今回の「対韓輸出規制処置」は当然このブーメラン効果もリスクヘッジの考慮内にあると想定されるのですが、澤田さんは違うとおっしゃる。

 

 どこにどう取材したのか「安倍政権が簡単な計算すらしていない」と結論付けています。

 

 素晴らしい。いいですねぇ。本当にどうしてなのでしょうか。(澤田さんだけは解っていたのにねぇ・・(笑)

 

 でも、小生が一番知りたいのは政府が起こすアクションを批判するのは良いとして、「どうしたら韓国政府を建設的な協議の場に引きずり出せるか」という具体的な方法です。

 

さて、本日9日もそれに似た記事が出てますので紹介しますね。

 

「安倍政権の「対韓輸出規制」が日本の国益を損なう10の理由」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190709-00065765-gendaibiz-int

 

これ、近藤大介さんという人が書いた記事なんですが、毎日の澤田さんに勝るとも劣らないケッ作記事です。いやそれ以上。

 最初は「貿易戦争に勝者は無い」ないとか「旅行者が減る」とかブーメラン効果に基づくまたまた誰でも思いつく分析が続くのですが後半から凄い理論が出てきます。

 

「韓流ブームが崩れていく」

・・・と、いうのもあります。っぷ!!(笑)

韓流ブームが崩れれば何故か日本の国益が損なわれるらしいんですな。

不勉強な小生は初めて知りました。世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあります。

 

「弱者が強者に勝つ場合がある」

・・・・というのもあります。確率論? なんだそれ。

「日本は争いに慣れておらず、危機に弱い」「国際社会からトランプと同じと見られる」「日本人の精神に合わない」等々、どれもこれも日本の国益と全く関係のない(と、小生には見える)理論が延々と展開されるわけです。

 

で、最後の最後にこの近藤さんの結論が書かれています。

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 以上、縷々書き連ねてきたが、安倍首相の「トランプ気取り」は、日本の国益にはならず、韓国と冷静に、粘り強く解決の道を探っていくべきだというのが、私の結論である。

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粘り強く解決の道を探っていくべき・・・・・だって。

 

早い話が日韓間は荒波をたてず、韓国に好き放題やらせ、日本人は我慢しようって結論。

 

ちなみにこの近藤さんの提言で一番紙面を割いたのが「韓流ブームが崩れていく」でした。

興味のある方は読んでみてください。(かなり長い文章です。でも結論は一言「粘り強く解決」は変わりません)

 

・・・・とここまでが前段。

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・・・・と、ここからが本論。

 

さて、そもそもことの発端の日本政府の戦略物資輸出の「ホワイトリスト」って何なんでしょう?

 

 今回問題になっている「レジスト」「フッ化ポリイミド」「フッ化水素」などは軍事物資(核兵器、生物兵器開発)に転用可能で、テロ支援国家などに渡れば大変なことになると言われいるので、輸出する場合エンドユーザーまで示さないと販売できない物なんですって。

 なので信頼できる国「ホワイト」にしか優遇措置を取れない。まさか韓国が「エンドユーザーは北朝鮮です」って言うわけないっすもんね。

 

 で、この間(5日)、BSフジに小野寺前防衛大臣出演してて、興味深いことを言ってたのを見たんですが、ご覧になった方もたくさんいらっしゃると思います。これは、かなり衝撃的でした。

 

 その中で小野寺さん「韓国に売ったこれらの物資の3割くらいが行方不明なり、韓国政府に説明を求めたところ、報告も来ないし、協議にも応じない」って確かに言ってましたよね。

 

あ~、「不適切な事案」ってこのことだったのか・・。

 

 北の将軍様にべったりの文(ムン)ちゃんが、これらの物資を核兵器開発用に横流ししていたら、こりゃえらいこってす!!(ってか、その可能性は大ですが)。 

 つまり、韓国は「ホワイト」どころか、限りなく黒い「ダーク」の部類に入り、「ホワイトリスト」から除外されてもしょうがない国ってわけです。

 

  日本が作った戦略物資韓国を経由北朝鮮の核ミサイル開発に転用され、日本人の命が危機にさらされる。

 

 韓国に輸出規制をかけず放置しておくのは、まさに究極の国益を損なう愚策と言えます。

 

 このことを知ったうえで、毎日の澤田さんやら、近藤さんの記事を改めて読み直してみればノーテンキな、おめでたい記事であることがよく分かります。

  国民の命を危険にさらしてまで、金儲けの方が大事だと主張するなら、それはそれで彼らの見識なのでしょうが、少なくとも小生は承服しかねますね。

 

 まぁ、何れにせよ「徴用工裁判における日本企業への差押判決」「一方的慰安婦合意破棄」「韓国海軍の自衛隊機へのレーダー照射事件」等日韓間には白黒つけなければならない懸案事項があるので両者の協議の機会は必要なわけです。果たしてそれが建設的な協議になるかどうかは別問題ですが、少なくとも日韓関係は新しい時代に突入したと見るべきでしょう。

スキっとした解決なんて永遠に無い。

 未だに新聞では「日韓埋まらぬ溝」とか「遠のく日韓友好」などとあり得ない夢を追う記事が出たりしますが、もはやそんなものは永遠に来ないと冷静に認めるべきだと小生は思います。

 隣国同士がいがみ合うのは、むしろ国際社会では常識だと割り切るべきです。独仏、仏英、米加、米メキシコ、露中、印パ、みんな隣同士でいがみ合い、国益をかけて落としどころを見つける泥仕合を繰り広げているわけです。

 それで、いいじゃないですか。

 

 大声で喚き散らし激昂する隣人のご機嫌を損ねないように、作り笑いを浮かべ、忍耐強い日本人を演じ切るにはもう疲れたし、無理があるというものです。

 

 小生は、あの「レーダー照射事件」時に、あれだけ理路整然とした証拠を提出し建設的な落としどころを見つけようとした防衛省に対して、信じられない嘘八百を並べ逆に謝罪を要求する韓国に、「こりゃダメ」だなと思いました。

絶望的に「こりゃ永遠にダメ」だと。

 

 つまるところ彼ら(韓国)は真実がどこにあるかなんて興味もないし、どうだっていいわけです。デカい声でウソも百回喚き散らせば、ホントになると思っているのです。その延長線上に所謂「徴用工」「慰安婦」問題もあるわけです。要は彼らにとって、それが損か得かそれだけなんです。(ある意味国際社会において実利を追求しようとする彼から勉強することはたくさんある)

 

 真実を誠実に解明し、お互い納得できる落としどころを探ろうと日本が一生懸命努力したところで、韓国から見ればおめでたいお人よしと嘲笑されてかみ合わない議論が延々と続くだけでしょう。

 

 かつて、開口健先生はご自身のエッセイで「異常気象も10年続けば、それはもはや普通の気象状態」と指摘しましたが、日韓関係も同じことが言えるのではないでしょうか。

 

 今は、日韓関係は一見ごたごたした異常事態に見えるかもしれませんが、10年後にはそれが普通な状態になると思うのです。

 

と、いうわけで小生の結論。

 

日韓関係は永遠に・・・・

 

 


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