まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

一番注意書きが多い、中国旅行

2007年09月30日 | 隣国問題
という書き出しで、何がいいたいのかいまいち不明をお許しください。
子供が主体の「海外研修」「ホームステイ」「修学旅行」など、
最近は、中国だけでなく、台湾は言うに及ばず、インド、ベトナムなど、
多方面にわたってきました。
ああそうそう、韓国もそう。

ベトナムは、社会主義。
ソ連だ、中国だの社会主義に馴染んでいる我々大人としては、
いまいち、ベトナムの実情がわからない。
表現に失礼があってはいけないんだが、
いわゆる「清潔観」というものが、
文化的に異なるために、色々と驚くことが多い。

トイレなど、あれを開放的といわなければ、何を開放的だというんだ、
それくらい、「開放的」なトイレ。
仕切りが無い。
もちろん、お土産と称するものを売りに来る子供達やら、
道のあり方を含めて、
おおらかな世界と、言い換えるのが適当かもしれない。

ところがベトナム。
日本が、どういうわけか大好き。友好的。
多分、そういうことではなく、もともと、いい人たちが多いんだろう。
ただただ単純に、中国と、韓国が、歴史的な事情から、
その国だけは勘弁、というか、許しがたい、という反動もあるのかもしれない。

アジアでは、お国事情から、赤ちゃんに対して「笑いかけてはいけない」。
「子供の頭をなでてはいけない」など、
よくよく注意しなければならない、
そういう「文化」があるのは事実。

もちろん、スカートを履くこと事態「ご法度」な世界もあるので、
今時の「女子高生」の、たくしあげたスカート姿は、
もはや、タブーを侵すのも同然。
注意しなければならない事項は、色々な意味で、それが文化交流。
これもまた、貴重な経験であり、勉強なんである。

ところが中国。
そういう「注意」だけではないから、大変。
中国に修学旅行を敢行する高校は、結構、「親中的」な考えが多い。
もちろん、日本が過去に行った、歴史的な事実を経験、勉強するために、
例の「南京事件」の記念館に訪れたり、
あれやこれや、あるわけだ。

なのに、色々な意味で、中国に親近感を持たせようとする
「教育的」というか、「思想」というか、
そういう「配慮」が、当然あるんだが、
残念ながら、そういう思いは、なかなか、うまくいかないらしい。

というのは、その旅行に関する注意書き。
もう、どこの国を旅行するより、多い。

「必ず、男女混成の集団で行動せよ。」
泣く泣く、先生達は、この注意書きを入れているんだろうな。
簡単に言うと、女性が「連れ去られる」可能性があるからだ。
可能性ではなく、事実、過去、突然、腕を引っ張られて、連れ去られそうになった
女子高生がいたんである。
それも、全員で行動している最中にだ。

「トイレでは必ず2人で行くこと」
笑えるね。もう、順番待ちができない。
これは、揶揄でもなんでもなく、当然の事実。
我々日本人が、当たり前に並んでいても、平気で、空いたトイレに入る。
だから、体を張ってでも、順番待ちを敢行せよ、ということなんである。

「物売りの子供達を無視しろ」
というのは、中国では、子供が物売りのメイン。
どこでもそうなのかもしれないが、ここの子供達は、まさに体を張ってくる。
もし、何かの弾みで、子供が「倒れたら」、大変なことになる。
ええ、そういう「あたり屋」みたいな、やり方があるらしく、
親が近くにいて、監視して、いざっ、というときに出てくる。
すごいよね。

「必ず、物を買うときには、店員の目を見てから金銭を渡すように」
受け取らない振りをする。いい加減なつり銭を渡す。
さらにいうと、箱に入った商品は、必ず確認するようにという但し書き付きだ。

もう、思想的に中国が大好きな先生は、まさに断腸の思いで、
この注意書きを書いているんだろうな、なんて可愛そうにもなる。
とにかく、引率の先生の最大の仕事が、
とにかく「生水」を飲まないように、
細心の注意をもって、生徒を指導する、というんだから大変。

毎晩、各部屋を回って、
「お腹が変な人はいるか?」と言って、大量の薬を持ち歩く。
飲み水どころではない。料理に使う水に当たる場合があるからだ。
顔を洗う際に、歯磨きをする際に、うっかり飲み込んでしまう場合だってある。
どんだけ危険なんだよ、という世界だ。

ええ、行かなければわからない、そういう世界。
中国を走る、日本の技術で作り上げた、「中国の新幹線」が、
内装をほとんど「盗られて」丸裸で「帰還」したというのは、笑い話でもなく、
それこそ、日常的な中国「文化」なんである。

どこぞのバカな解説者が、多分、昔の日本を持ち出して、
日本も以前はそういう時代もあったんですよ、なんて牧歌的にいう奴が
いそうなんだが、
全然違います。
何かを「免罪符」にして、今の中国を無理やり「理解」しようとするのが
多分、間違っている。

むしろ、そういう「伝統」をもった国なんだ、とうことを
理解しておかないと、本当に相手を理解したことにならない。
すぐに、日本のあり方に「比して」語ろうとする輩がいるが、
そういう「馴染ませ方」は、必ず、現実的な悲劇につながると思う。

たとえば、台湾に味方するんだったら、
本当に、ミサイルお前に打ち込むぞ!と言う「声明」を、
どことなくスルーしがちなこの国だが、
いやいや、鉄板で、やってくる国なんだぜって、
知っておいたほうが、絶対に良い。

という中国が、本当に、無事、北京オリンピックを運営できるのか、
本当に、来年が、楽しみ。
必ず、何かが、おこるよね。
大気汚染で、まずは、選手の誰かが倒れるところから、
事態が急変してくると思うよ。


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2 コメント

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はじめまして、お邪魔します。 (aki)
2007-10-06 18:35:18
いつもながら楽しい切り口で笑えます。
どこのログにコメントしようか迷っていたのですが、
とりあえずこちらに^^

中国の方達の日本ツアーが最近多くなりましたね。
列に並ばない文化も驚きですが、食事を終えた後の皿類の汚さには唖然とします。
どうしてこんなに無理矢理汚すんだい?
と言う程、驚きの汚し屋さんです。

友達が
「中国は汚くして皿を返すのが‘おいしかった‘のマナーなんだよ。」
と言ってましたが、本当なのでしょうか・・・

長くなってすみません。
更新楽しみにしています。
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Unknown (akiさんへ)
2007-10-07 23:30:40
はじめまして。いやー、ありがとうございます。
本当に、自分のせいなんですが、本当に自分のせいなんですが、こんなにインタラクティブな世界にいながら、どうやら、勝手に書きなぐっている感じ。
ありがたいです。
ちょっと、背筋が伸びました。

最近、時間が無いことを言い訳にし、他の方々の記事に参加をしたりすることが大幅に減ってしまって、何かを得ながら、発展させる思考とか、そういう知的な作業がおろそかになっている今日この頃なんです。

なので、akiさんのコメントは、素直にありがたかったです。ちょっと、原点に帰る事ができそうです。
とはいっても、いつもながらの長い長い文章やら、起承転結が強引だったりとか、破綻もちょくちょくございますが、お読みいただいている。嬉しいです。

ええ、中国です。
とにかく、55もの民族がいるという事実に実感が伴いません。いつもながら、中国と言うと、何を中国と考えるのか、冷静に考えると、ほんの一部の中国しか知らないのかもしれないと、それをもって、結構、自分は好き放題言っていますが、でも、いいですよね。立ち入らないことにしましょう。それでなくても、結構、面倒くさい国ですから。えへっ。

あああ、コメントまで長々と書くのだけは、いただけませんね。ごめんなさい。
これからも、よろしくお願いいたします。
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