傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

抗がん剤

2007年10月26日 | 医薬品関連
私の作った「もしもしがん手帳」の中に、抗がん剤治療のことを、

薬物療法

と言っています。

最初の原案では化学療法と書いていましたが、いやいや違う、と思いなおし変えました。

その理由はというと、



化学療法と呼ばれたのは、まさしく化学な医薬品だったから。

でも近年これに加えて、抗体療法というのが加わってきました。

抗原抗体反応、って聞いたことありますか?その抗体です。

がんの細胞に特異的にある「何か」を抗原とし、その抗原に対する抗体を、単体で大量に生産して体に投与すると、

そのがん細胞を狙って攻撃するのでがん細胞が死滅する、というものです。

わかりにくいでしょうか。

その細胞だけを狙っていくので効率がいいって、なんとなく想像できますよね。

恐らく今後その抗体療法が増えて、従来の化学的な医薬品より多くなる日が来るかも、

といわれています。

そうすると、化学療法と言う言葉がそぐわなくなると、

で、薬物療法にしました。

それだけではないんですが、大きな理由はここです。

今回の日本癌治療学会でも、抗体療法がどんどん市場に増えていくだろう、

という話題がでていました。その前の治験が遅れるという問題はあるものの。


本当にがんの治療は急速に進み、新たな方法もたくさん生まれています。

そんな中、私は広く勉強しないといけないなと、思いました。