傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

全力少年

2006年11月16日 | 在宅ホスピス
今朝面白い光景に出会いました。

通勤で先頭車両の、一番先頭部分に立ちました。

そこから進行方向を見ると前方がよく見えます。

そのガラス沿いに5人が立っていました。

うち3人が男性、2人が女性でした。

面白いことに進行方向を食い入るように見てるのは男性だけ、

女性は背を向けていたりメールしていたりしています。

3人の男性全員、ガラスに張り付くように顔を近づけ、食い入るように進行方向を凝視しています。

運転手さん振り向いたらびっくりするでしょう。

いったい先には何があるのでしょう。

伸びている線路を見ているのでしょうか、

運転のシミュレーションをしているのでしょうか。

とにかく50,60代の男性3人は、少年のように見つめていました。


そういえば小学生の頃将来の夢を聞かれたら、

電車の運転手

と答える男の子が複数人いたのを思い出しました。

女の子でそんな夢を語る子はいませんでした。

朝のひと時、定年間際のおじさんたちは少年に戻っているのでしょうかね。