祭りが終わった。この三日間の為に約三カ月間準備を重ねてきたテアトロジャージャン第十一回公演「壁」が無事に幕を閉じた。考えてみれば贅沢なものだ。形に残るものは何もない。そりゃ確かに今どきはDVDで映像が残るかもしれないけど、画は伝わっても空気は伝わらない。そこに俳優として関わった者、スタッフとして関わった者、そして観客として見に来て下さった方だけしか、その空気を吸うことが出来なかったのだ。その数、合わせて凡そ160人強。傲慢と言われることを覚悟でいえば、その160人は幸せ者だ。だってそうでしょう?こんなに面白い芝居に参加したり、見ることが出来たのだから。いや当初はどうなることかと思っていたのに、終わってみればこれまでのテアトロジャージャンの作品の中でトップを争うベストスリーに入るのではないかと思われる出来栄えで、作家として演出家としてこんなに嬉しいことはなかった。打ち上げは、「製作」としてスタッフタイトルに名前を連ねている母が寄付してくれた、百グラム1100円の国産牛肉を一人200グラム見当食べるすき焼きパーティ、さらにはモエシャンドンを抜き、イタリアワインのマージアマローネで酔いしれる、とても弱小演劇ユニットの打ち上げとは思えないゴージャスさ。2018年のテアトロジャージャンは、ちょっとゴージャスにやっていくか?10時半過ぎ、再会を約束してユニット「壁」は解散。でも、もう全員がこうして集まることはないだろうと思われる儚さがたまらなくいい。さぁ、明日からは次回作だ。どんな祭りになるのか自分自身でも楽しみだ★テアトロジャージャン第12回公演「アントニオの遺言」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、桑原なお、棟里佳、菊地祥子)4月26日(木)~4月30日(月・祭日)詳細は近々ホームぺージにアップします ★テアトロじゃーじゃんのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。jerjan-hiroo4f.jimdo.comへアクセスして下さい。
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