五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2021・4・12

2021-04-13 08:44:44 | 日記
俺はただ面白いだけなのに、いつの間にか「おちょやん」騒動に巻き込まれつつある。数日前のこのブログで「おちょゃん」がいかに面白いかを書いたら、Yさんが教えてくれたような「おちょやん」批判のメールが何と2通も寄せられた。そんなに「おちょやん」が面白いといけないのか?声が小さかろうが俺がいい芝居だと思っているんだからいいじゃないか?と再び反論したくなるけど、もう放っておく。それなのにさっき見た朝日新聞にはベケット研究家で翻訳家の岡安美奈子さんや演劇プロデューサーの北村明子さんが「人形の家」絡みで「おちょやん」を援護している。俺としてはこうした有名人の声を見方につけて「おちょやん」批判に立ち向かいたいところだが、もうやめよう。今日(13日火曜)のオンエアの放送を見ただけで、この作家と演出家の上方演劇に対する造詣の深さと志を感じ取ってしまったし、杉咲花にとっては何もやり場のない回だったにもかかわらず、彼女の口元の動き、視線のやり方を見ていて、本当に上手な女優だと思っただけでも満足だ。おいおい、ちょっと待て。今の俺には「おちょやん」より「お母ちゃん」だろ。母は昨日無断外出したことで俺にこっぴどく叱られたせいか、今日一日落ち込んで沈みきっている。だからと言って無断外出していいことにはならないのは云うまでもないことで、もし今度こんなことをしたら俺はあなたの介護からは手を引くことを告げる。便の世話もお風呂もみんな何処かの誰かにして貰えばいい。その代わり、もう俺は注意することをやめる。ぺちゃくちゃ音を立てて食事をしようが、ふんぞりかえって食事するもんでから口に持っていく前に料理を床に落としてしまおうが、箸をひっきりなしに動かして喉をつまらせようが、汚れたオムツを放置して部屋中が臭くなっていようが、入れ歯を洗浄しないで寝てしまって口の中が臭くなろうが知らない。俺みたいな親不孝息子に注意ばかりされて死んでしまったらそんな不幸な人生はない。母よ、好きなように生きて、好きなように死んでくれ。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (owariya37)
2021-04-13 17:25:46
いくら注意されても、三歩歩めば注意されたことを忘れ、反撥心だけが残り、気分的に沈み込む、初期であれば「うつ病」の症状に似ているのがこの病い。「お母ちゃん」の気質・性格、親子そっくりですね。二十五年後の、いや十年後の己が姿、と思い耐え忍ぶしかありませんね。周囲は、兄弟姉妹でさえ、経済的に出来ないならともかく資力があるんだから、施設に入って貰えばいい、と心の片隅では考えているものです。その選択肢が間違っているわけではないし、我が心の内を考えれば、その選択肢もゼロではない、しかしその結論を導き出す決定権者としては「親を施設に託す」こと抑々が「忍びない」のも正直な気持ちです。いつか施設に託す決定を下す日が来るにせよ、「今じゃない」、「やれるとこまでやってみよう」と思うのも人情です。「好きなように生きるのも、好きなように死ぬのも、本人がコントロールできない」のがこの哀しい病いです。自身の健康にも留意して、人の手も借りて、気持ちの赴くまま、初志貫徹、お互い頑張りましょう。
返信する

コメントを投稿