2019･11･1

朝、母が風呂に入りに来るたびに「オムツは替えた?」とチェックを入れる。何処かに出かける前にもチェックを入れる。更には外出から戻って来ると「オムツを替えてね」と交換を促す。その度に母は「替えたわよ」とか「替えるわよ」と答えるが、最近二度ほど嘘をついていたことが判明したもんだから、三度目の今日は厳重に注意すると、母は何度も何度も「臭い、臭い」とあなたに言われると死にたくなってしまうわと泣き顔になる。母よ、死にたくなってしまうのは俺の方だよ。誰が意地悪や好き好んで自分の母親に「臭い」とか「オシッコが漏れている」と注意するものか?お願いだから俺のいうことを聞いてくれ。歯磨きだって、朝起きた時と夜寝る時とご飯を食べた後にするだろ?それと同じにオムツを替えてくれればいいんだよと説得する。でも、その効果はなかった。朝方汚物入れを調べたらカラだった。どうすればいいんだ?と途方にくれつつ、老老ブレックファーストの時はさりげない注意にとどめる。その折りのメニューは、先日近所に住む女優のNさんからいただいた食パンの味が忘れられなくて、昨日散歩の途中に買い求めた「広尾のパン」とマスコミに取り上げられている一斤500円もする食パンを食べてみる。美味い。バターやハチミツを置いておいたけど、そんなもの付けなくてもパンだけで美味い。耳も美味い。やばいぞ。こんな味を知ってしまったらスーパーやコンビニで気軽にパンを買えなくなっちまうじゃないか?他にじゃがいもとキャベツとソーセージのポトフ風スープに目玉焼きとサラダのワンプレート。食後、10時に茅場町にあるTデンタルクリニックへ定期検診に。この一カ月色々あったことが原因か前歯に膿が溜まっているとかで年末にかけて頻繁に通うことになる。俺は何か悩みがあると必ず歯に来る。12時に広尾に戻って美容院Pに行った後、セブンイレブンで俳優座の稽古場公演「インコグニート」のチケットを購入する。今度はセブンイレブンとカンフェティと俺との連携プレイがうまくいった。老老ブレックファーストは牛肉たっぷりのすき焼きうどん。俺はご飯もつける。食後、店はSN君に任せて五階で「死の棘」を読み続ける。失敗した。梯久美子さんの「狂うひと」を読んでからだと、この小説の描写がどんな意味を持っているか知ってしまっているから、何処か白けた気持ちになってしまう。今日は一週間ぶりにアルコール摂取量ゼロの日なり。