朝、突然思い立ったことがあってIに電話。お昼に麻布十番の蕎麦屋Sで食事しながら、その後広尾まで歩きながら、広尾のオープンカフェでエスプレッソを飲みながら「思い立った」ことを話す。それは二十代初めに作家になった時から抱えているライフワークというべき作品をここでなんとしても仕上げたいという欲求。その為の協力を編集者であるIに頼む。それは恐らく後二週間もすると私に67歳の誕生日が訪れることと関係があるのだろう。70歳になるまてに後三年しかないという体内時計が今異様に動きだしている。一カ月前に「デンティスト」が終わったばかりだし、これまで年に一本の芝居を上演するだけでやっとだったのに、来年春には「デンティスト」の続編を、夏には女優競作シリーズ「リテイク」の二人バージョンを、そして秋には浜田晃さんのポルトガル三部作を上演することを決めたというのに、更にライフワークに本格的にかかろうというのだ。67歳になるのを前にして「思い立った」ことを今やらないと結局出来ないままで生命の終わりを迎えてしまうだろうという危機意識がそうさせているのだろう。きっとそれは正しい。私の人生は70までだ。後三年しかない。そう強く意識して文字を刻みたい、なんて少しシリアスでいた今日だけど、旧知の映画プロデューサーのOさんとSミュージックの関連会社社長のTさんが数日前のYさんみたいにウチの店を探し出してわざわざ来店してくれて、共通の知り合いの噂話に興じてくれたもんだから、気分は一転してご気楽モード。それはそれでよし。。
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