解散パーティの開始時間を三時から六時に変更して各自に連絡したのに、連絡が行き届かないで三時に来てしまう人がいるんじゃないかと思っていたら、案の定コンビニで買い物した帰りに元テレビ局員で、テアトロジャージャンでは素人なりに個性的な役柄を演じてくれていたMさんと、まだ二時半だと云うのに出会ってしまった。Mさんも最近救急搬送され、数カ月前に退院したとか?病名は聞き忘れたけど、歩くのが辛いことなど俺の悩みと同じなので、それから二時間程会場の四階バーに場所を移して「同病相哀れむ」でお喋りしてしまった。開場時間の六時前から続々と参加者たちが集まって来る。総勢20名。殆どの人が他の人の公演に観客として来てくれているのでそんなに懐かしさは覚えないが、こうして集まってくれたことが何より嬉しい。一人一人思い出話を語ったりして10時前にお開き。その後も残ってくれたNさんと学校の同窓生だった女優のHさん、それに先日Nさんの踊りの会の後、二人で飲むことになった若手女優のTさんという女優陣に囲まれて11時頃まで飲むことになった楽しい一夜。そんな中、俳優の草薙良一が八月に亡くなっていたことを耳にする。彼に仕事がない時代、俺は仕事をすっぽかしてばかりいてお金に困っていた時代、二人して池ノ上の貧乏兄弟と呼ばれて毎日のように飲み歩いていた時代があった。最近では全くつきあいがなくなっていたけど、地元の大宮で劇団を立ち上げて公演していたことを聞いたりして、時々彼のことを思い出していた。享年77才。ナギよ、さらば。
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