これはストーリーだ。ドラマじゃない。ましてや芝居でも演劇でもない。台本執筆中ふとそう思ってしまった時どうするか?気づいてみれば、これまでラストシーンを決めずに、もしくは決めることができずに書いてきたのに、この「歌う女」では明確なラストシーンが見えている。いや、ラストシーンを気に入ったからこそこの芝居を企画したようなものなのだ。だから逆算になる。ラストシーンに行き着くまでの手続きが構成されてしまう。構造計算がちゃんとなされた設計に似たこの作業は自分が一番不得意だということはわかっていた筈だ。それなのにどうして今日まで気づかなかったのか?人間が面白くない。面白く動かない。魅力的じゃない。アラばかりが目立ってしまう。どうすればいいのか?もうリハは四分の一の台本で始まってしまったし、後戻りはできないだろうか?恵比寿三丁目から魚籃坂まで歩きながら煩悶する。魚籃坂から東五反田三丁目までバスに乗っている間にも苛立ちを続ける。部屋で風呂に入って色々考えていたら時間を忘れてしまってお湯がぬるくなっていたのに気づかなかった。しばらくぶりに通風の発作が起き、体中が痒くなり、前歯が浮きだした。これらはみなストレスがたまった時に起きる症状だ。その途中で台本から逃げる口実で作ったカレーが美味しい★バージャージャン休業のお知らせ。諸般の都合で3月一杯休業いたします。その後の営業については決定次第お知らせいたします★テアトロジャージャン第九回公演「M家の人々Ⅲ・歌う女」(作演出・桃井章 )日時2017年3月16日(木)～3月20日(月・祭日) 出演・水沢有美、桑原なお、大塚みどり★テアトロジャージャンのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。jerjan-hiroo4f.jimdo.comへアクセスして下さい。。