まず黄色い野性菊の画像を2枚みてください。
ご覧の通り、花はよく似ておりますが、葉っぱが違いますよね。
ここを踏まえておいてくださいね。
この記事の最大のポイントです。
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では本日の花を紹介いたします。
【キクタニギク・菊渓菊】キク科
立ち上がった姿をお見せしたかったのですが、頭花の重さで、1mほどの花茎は地面に倒れこんでおりました。
キクタニギクも「野菊の仲間たち」です。
先に紹介したリュウノウギクとは近縁種になります。
同じような、いい香りがします。
黄色い花を咲かせる「野菊」には、おじさんはあまり縁なく過ごしてきました。
故郷の宇和島には紫や白花しかありませんでした。
記憶を巡らせても、思い当たりませんね。
おそらく初めての出会いです。
キクタニギク・菊渓菊とは、なんともご丁寧に菊の字がふたつも付けられています。
重文といってさ、同じ言葉を重ねるのは、文章としてはあまりよくないとされているんだけどな。
なんて思ってましたら、菊渓とは京都の東山にある地名だそうで、そこがこの花の自生地であることから、「菊渓の菊」という名前が付けられたのだそうです。
【アワコガネギク・泡黄金菊】という別名というか、和名もあり、こちらは小さな黄色(黄金色)の花が集まって咲く様子を泡に例えて、牧野富太郎博士が命名したんだそうです。
セイタカアワダチソウのアワも、同じような意味でしょうね。
もうひとつ、【アブラギク・油菊】という別名もあります。
花を油に漬け、火傷や切り傷にその油を塗り、薬として利用したことがアブラギクの由来です。
リュウノウギクのお仲間ですからね、さぞかしいい香りの油だったんだろうって、想像しております。
もともと日本に自生しているキクタニギクですが、各地で問題が起きているようなんです。
本来の自生地では無いところに、キクタニギクが出現しているんだそうです。
法面(のりめん)緑化工法では従来、環境に配慮しヨモギやマメ科など国内に自生する在来種を使っていた。しかし、昭和60年ごろからコスト削減のため、業者らは中国や韓国産など海外の安価な種子を輸入し始めた。その際、キクタニギクなどの外来種の種子が混入し、帰化植物の増加を招いているとみる。
「コスト削減のため」なんて理由が、嫌ですね。
もともとキクタニギクは、昆虫などを媒介にして、リュウノウギクとの間で雑種を作りやすいんだそうです。
検索したサイトの画像でみても、微妙に葉の形が違っていたりしました。
野菊の仲間たちは、その傾向が顕著です。
冒頭で紹介したもうひとつの花は、こちらです。
【カモメギク・鴎菊】キク科
大きな株でしたよ。
ゆうに1mは越えていました。
遠くからも、この黄色い固まりは存在感がありました。
ネット検索すると、カモメギクを紹介しているサイトのほぼすべてが、この場所のこの株に辿り着きます。
他では見られない花だといわれております。
その場所とは、皇居東御苑の本丸跡の側です。
カモメギクは、ここにある2株しか存在していない貴重な植物です。
先に紹介したキクタニギクも、皇居東御苑で撮った画像です。
少し離れた、二の丸跡の日本庭園での撮影です。
今回、最初にカモメギクと出会い、その後でキクタニギクを見たのですが、あれ、同じ花なのにどうして名前が違うのかって、そう思いましたよ、おじさんは。
どちらにも名札のプレートがありましてね、「カモメギク」、「キクタニギク」と書かれていましたので、両者は別の種類だということですよね。
ところがです。
学名の「Chrysanthemum seticuspe」は、「カモメギク」、「キクタニギク」のプレートに書かれていたものはまったく同じものでした。
このことを踏まえてでしょうが、カモメギクはキクタニギクの変種なんじゃないかとの説が、いくつかのサイトで唱えられております。
そのなかで一部の論調は、鬼の首を取ったように感じられてね、少しだけ淋しくなちゃいました。
ここに挙げた両者は、画像で見る限り、あきらかに葉の形が違います。
舌状花の幅や丸みも、微妙に違っているように見えます。
だからねって話です。
このおかたは、カモメギクと名乗っているのですから、素直に受け入れてあげましょうねって、そう言いたかったのです。
カモメはカモメ~~ それでいいでしょう?
虫さん、他の花に花粉を運ばないでね~
この本丸跡のカモメギクは、近縁種との交雑を避けるために、平成15年に吹き上げ御所から移植されたんだそうですよ。
名前の由来は、わからないそうです。
秋の小菊に、敢えて鴎と名付けたのなら、由来くらいは残っていてもいいのにな。
これらによく似た品種(特にカモメギク)にシマカンギクというのもあります。
僕の図鑑にはシマカンギクしか載ってないので、ぼくだったらそう特定するだろうなあ・・・
う~む、危険だあ(汗)。
もうやめようかな?
特定するの。
なるほど、ゴローさんの気持ちがわかりました。
野菊で括ったほうが、良いのかも。。。
思いましたがハズレでした。
悟郎さん、今年はたくさんの野菊に出会っていらっしゃいますね。
それもみんな名前が分かっていらっしゃる。私を見捨てないで~(^^;)
アワコガネギクという名前は今年初めて知った名前ですが、
キクタニギクの別名なのですね。黄色くて舌状花が反り返って咲き、
筒状花の部分がオシベやら何やらで盛り上がって泡が立っているように
見える、葉が細く切れ込んでいないのがキクタニギク。
ふたつめの別名アブラギク!
ぅぅ覚えられません。シマカンギクというのも似てるとなってはもう…
ぇ~と、カモメギクというのはとても珍しいものなのですね。
古くからの栽培植物だということですが、見かけたことはないです。
こちらの葉っぱは細くて、パッと見て水菜を思い出しました。
次いでマーガレットコスモスやユリオプスデージーとも似てるなぁと。
混乱しますよね。
シマカンギク(未見ですので検索してきました)は、頭花の集合具合が、カモメギクとは差がありますね。
もともとキク科は難しいと言われています。
とにかく種間雑種が多くて、変異しまくりのようですから(笑)。
弱気になってどうする!
やんわり、ぼかして、○○かなって、それでいいんじゃないかな。
かくいう私目は、すっかり放棄いたしておりますが(笑)。
★ポージィさん
カモメヅルが登場してもいいようなタイトルでしたね。
あのカモメヅルの株、危惧していた通りバッサリ刈り込まれてしまいました。
結局面白い形をした種子には、ご対面出来ませんでした(泣)。
見捨てませんよ~~
たまたま名札があったから特定出来ただけの話ですから。
それが無かったら、チンプンカンプン、入り口から写真だけ撮って、さっさと引き返してきてましたよ(笑)
君子、危うきに近寄らずで~~す!
ポージィさんはアワコガネギクのほうをご存知だったのですね。
私はプレートに記されていたキクタニギクのほうにしました。
ヒット数も多かったのでね。
ハハハ、憶えなくていいですよ。
今は便利なものがありますもの。
チャチャと検索すれば、なんとかなりますから(笑)。
出会って記事にしても、片っ端から忘れてます。
それもまたよし!
カモメギクは、確かに珍しい植物のようです。
キクタニギクの変異したもの(多分)を、珍重して、どこぞの好事家が育てていたんじゃないでしょうかね(大いなる推測)。
そうそう、水菜の葉っぱに似ていますね。
マーガレットコスモスやユリオプスデージーよりは、もっと軟らかい雰囲気の葉です。
やっぱり水菜が近いかな(笑)。
やんわり、ぼかして、○○かなって、それでいいんじゃないかな。
いや、これからは野菊に会ったら、
「君は野菊のような人だ」って括っちゃえば楽になるかも。。(笑)
ハハハ、野菊の墓方式?ですか(笑)。
ひとりぐらい、野菊に拘ってもいいんじゃないかなってね、そう思ってる訳です。
もともとnoodlesさんは、キク科の花が好きでしょう?
お願いしますよ~~(笑)