8日の日曜日に、ひょんなことから、目黒川まで行くはめになっちゃたことは、ご報告済みです。
道に迷ったおかげで、嬉しい出会いがあったんですよ。
川沿いの一角が、白いソバの花で彩られておりました。
かなりの群生で、子供の頃ソバ畑で見て以来、ここまでのものは見たことありませんでした。
嬉しくなって、風のある曇り空のなか、撮ったのが上の写真です。
私の生活環境には水辺風景がほとんどありませんので、写真の中に水面が写ることもだけでも、かなり新鮮です。
先日「好き好きですか?好きです!」のタイトルでアップしたイヌタデのお仲間たちを中心に、今年はタデ科の植物たちを集めておりましたので、またひとつ、素敵な風景に出会えたと、そう思っておりました。
ソバと名前が付くものもそこそこ集まったし、そろそろお披露目しようかなと思い確認のための検索作業を続けているうちに、不安になってきました。
この植物は、いわゆる「ソバ」でいいんでしょうか?
ソバの仲間であることは確かなことなんです、それは間違いありません。
気になったのは、まず花序の長さです。少し長過ぎるんじゃないのかな。
それとソバは直立して育ちます。ここまで枝垂れても、茎は大丈夫なんでしょうか。
この2点がひっかかりました。
花序に関しては、このくらいのものはソバにあることは確認できましたが、もう一つの疑問は未解決です。
何故ここまで考え込んじゃったかというと、次のものをお見せすると、わかりやすいと思います。
【シャクチリソバ・赤地利蕎麦】タデ科
別の場所で出会った花なんですけどね。
こちらのこの子は、シャクチリソバという名前です。
丈は軽く1.5mを越えていて、2mくらいあります。
葉っぱもかなり大きいです。
1年草のソバとは違い、多年草です。
名前の「シャクチリソバ・赤地利蕎麦」は、茎の根元が赤いことをいい、花がソバに似ていることから、あの有名な牧野博士が命名したそうです。
別名の「シュッコンソバ・宿根蕎麦」は多年草であることから、「ヒマラヤソバ・ひまらや蕎麦」は原産地から名付けられたそうです。
そこでです。
目黒川で出会った冒頭の花は、シャクチリソバなんじゃないかと思います。
私がシャクチリソバだと同定した株は、花付きがあまりよくありませんでしたが、検索画像などでは、たくさんの花を咲かせているものが見られます。
多年草であることが確認できれば、答えが出るんですけどね。
そのためには、もう少し時間が必要です。
私たちが食べている「栽培種のソバ」と、健康食品としてお茶などで見かける「ダッタンソバ・韃靼蕎麦」は、DNA鑑定するとシャクチリソバから分化していったものだろうと言われているようですよ。
シャクチリソバは、蕎麦のご先祖さんだったんですね。
「ソバ」と名乗る他の花たち、紹介いたしましょう。
【ソバ・蕎麦】
本家本元ソバの花です。
こちらは正真正銘、こぼれ種子から芽を出して咲いていました。
【ミゾソバ・溝蕎麦】
私の環境に水辺が無いことは冒頭にも書きましたが、湿地帯もありません。
唯一、ほんの少しだけ湿地らしきエリアがあるんですが、そこにこのミゾソバが咲いてくれました。
白っぽい色の花ですが、可愛いですよ。
ピンクのものだと、コンペイトウのように見えるんですがね。
ピンクの花は、あのママコノシリヌグイとそっくりなんです。
(しつこくて、ゴメンナサイ)
ミゾソバに 「ウシノヒタイ・牛の額」という別名があるのですが、それは葉っぱの形と、濃い斑紋が、牛を連想させるからということらしいのですが・・・
牛ですか・・・
ウーン、苦しいけどな。
昔のお百姓さんたちにとっては、農耕馬は大切な家族の一員だったはずですからね。
身近な大切な動物になぞる気持ちは、わからなくはないな。
【ヒメツルソバ・姫蔓蕎麦】
この花はもうお馴染みですよね。
真夏の一時期をのぞき、ほぼ通年に渡って花が咲いていますが、春先と晩秋には花数がぐんと増え、一面の花畑状態になります。
紅葉も見られますしね。
最後に同じタデ科のこちらを紹介いたします。
夏の初めから、ずっとソバにいてくれましたからね。
【ミズヒキ・水引】
ピンボケですが、花が開いたところを、初めて写真におさめました。
長い間楽しませてくれました。
でもそろそろお終いのようです。
今年も、お疲れさまでした。
シャクチリソバなんていうのがあるんですね。(尺取虫みたい ボソッ)
悟郎さんが川沿いでご覧になった群生と、下のシャクチリソバでは
花の付き方も葉の形が少し違うようにも見えますが…分かりませーん。
ミゾソバの群生も見つけられたのですね。よそのブログさんで
拝見したのは大抵ママコちゃんによく似たピンクのものばかり。
ここまで白いのは新鮮です。葉っぱの形ウシノヒタイですね。
子供のころ行っていた絵の塾に、牛の頭の骨があったんですよ。
短い角まで付いて、おでこから鼻先の辺りまでがのーっと長いのが。
その形を思い起こさせられます。
ヒメツルソバ、去年の初冬からうちにも仲間入りです。(鳥の落とし物)
夏の間ちっとも可愛くないデカイ葉をつけて横に這い伸びていましたが、
先日先端に小さな可愛い花が咲きました。
殖えて困る?かもしれませんね。
いいんです。もうどうせぐちゃぐちゃの自然派庭ですから。
そうそう。プロフィールの赤い実、アオハダだったのですね。
ありがとうございます。
目黒川近いですし。。
ってか、正にタデ君達に今、翻弄されております。
ゴローさんのように予備智識がないので、先日お伝えしたママコちゃんも怪しくなってます。
今週末、再訪して葉や茎のアップも撮ってきて充分に吟味するつもりです。
蕎麦の原産は中央アジアと大雑把にいわれていますが、原種はチベットだそうです。
日本蕎麦もルーツはチベットの原種だといわれています。
そろそろ、新そばの季節到来!
香りのする蕎麦が食べたい。
蕎麦の実も美味しいね。
いつも食べる話ばかりです。
これじゃーいつまで経っても目標体重に近づけないよ、マッタク。
シャクチリソバ、シャクトリムシ・・・ウーン・・・
実は今年初めてシャクチリソバのことは知りました。
小さな野草園に植えられていましたので。
群生のソバの花、あまりに川に向って枝垂れてる姿を見て、ソバがここまで枝垂れるのかなというのが、どうしても疑問になったんです。
直立して生えるソバだと、大風の後だったら、倒れちゃうんじゃないかなと思ったんです。
????なので、ソバですって、確定できませんでした。
ミゾソバは全く期待してなかったのですが、ボントクタデを観察してたら、ある日牛の額模様の葉っぱが出てきて、やったーってね、
なんだかポージィさんの言葉が、優しい慰めの言葉に聞こえます(笑)。
そうかそうか、頭蓋骨の標本だと牛に見えますね。
私はどちらかというと、馬の額に見えてたんですけどね。
動物の骨や化石など、質感を表現する課題としてデッサンでやりますよね。
ポージィ家のヒメツルソバも花を付けましたか。
ヒメツルソバなら増えても大丈夫ですよ。決してほったらかしにしてるようには見えませんから(笑)。
自然派の庭、いいですね~~
noodlesさん
実はムムって思ったんだけど、なんせこちらが確信持てない状態ですからね。タデくんたち、調べれば調べるほどドツボに入りそうです。
私だって間違いを犯してるかもしれないなと思ってますよ。
でも、そんなね、専門家じゃないしという印籠で、押し切ってます(笑)。
ママコちゃんには棘がある~~~
ソバはヒマラヤの麓からやってきたんですね。
照葉樹林文化圏ですね。
kuroちゃん
新蕎麦のシーズンですね~
秋蕎麦は香りがいいんでしょ?
うどん文化圏の人間なので、蕎麦にはあまり思い入れなかったのですが、さすがのこれだけ長くこちらで生活してると、蕎麦のよさもわかってきました。
新蕎麦を是非食べるぞ~っていう思い入れは、まだありませんけどね。
気をつけないといけないのは、新蕎麦じゃないんだね(笑)。