バイデン氏、勝利宣言の会場準備を進める
当選確実まであと一歩。勝利を確信しているバイデン陣営は、日本時間7日午前にも勝利宣言を行えるよう、会場でバイデン氏の立ち位置や音響の確認といった準備を進めています。
アメリカの主なメディアの共同調査によりますと、日本時間6日夜になって、勝敗のカギを握るペンシルベニア州とジョージア州で、バイデン氏が開票中の得票数で逆転し、リードする展開となりました。
NBCテレビによりますと、バイデン陣営ではすでに「勝った」とのムードが広がっています。陣営幹部も、「いったん仕事はやめてこの瞬間を楽しもう」とスタッフに話しているほか、バイデン氏本人もリラックスした様子で勝利演説の準備をしているということです。
その演説は、これまでバイデン氏が一貫して訴えてきた、「団結と癒やし」そして、自分に投票しなかった人も含めた「全ての国民にとっての大統領になる」ことに焦点が置かれるとみられています。
こうした中、トランプ陣営には焦りが募っています。大統領が5日の会見で、不正の根拠を示さずに「腐敗と詐欺に満ちた郵便投票が行われた」などと主張したことに対しては、大統領に近い人物からも「証拠を見せてほしい」と、公然と不満の声があがっています。
大統領自身もかなり神経質になっているようで、有力紙「ワシントンポスト」は「郵便投票の票がバイデン氏にどんどん入っていく流れに衝撃を受け、関係者に電話をかけ続けている」と伝えています。
こうした中、トランプ大統領は日本時間7日未明、再び声明を出し、「私は闘うことを絶対にあきらめない。あらゆる法的手段をとる」との決意を改めて示していて、結果が確定するには長期化と混乱が予想されます。