クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

鐘原ヶ岳周回 H-27- 5-27

2015-05-28 13:17:38 | 榛名山麓
今日は鐘原ヶ岳の時計回り周回。このルートは往路の長大笹尾根登りが苦しいので敬遠気味で
昨年はこの尾根を下りに使う反時計回りとしている。だが、最近の肺機能検査で驚いたことに
82歳にして肺活量が二年前の1.5倍に増えていて先日同じく嫌っていた三つ峰東南コース
で試したら上手くいったので本日は笹尾根長さが三つ峰の二倍以上あるこのコースに挑戦。それに
途中で確認したいものが二つあるので序にチェックしたいのだ。

通い慣れたr-126で榛名に向かい、宗教施設の先にあるここに駐車。「箕郷町上水道第六水源地」。



直ぐ脇の閉鎖ゲートを摺り抜けて林道に入る(9.11)。ここから登山口まで推定で1.7k、前半は
軽い登り、後半は平坦か下り気味の道。



左手にタラの芽栽培地が広がっているが無断採取は110番するとの警告板が建っている。



本格登りになるが上に落ち葉が堆積しているものの下地はコンクリート舗装。



やがてその舗装も切れて



その先は何処にでも見られる草道。右手の稜線が次第に下がってきて林道と接するところが
登山口なので右手の稜線を注視しながら歩く。



山並みが大分下がってきて何時でも小尾根に乗れるが、早すぎると本尾根への斜面登り
が等高線密集地帯にぶつかるのでジッと我慢して尚も進む。



下り林道で二回ほどの蛇行の先にこの赤テープ。ここが突入口で大分古くはなったが未だ
健在。



その先で林道が分岐して尾根に向かう一筋がある。ここが爺イの使っている登山口。



10m位は藪があるが掻き分けて小尾根に乗る。高さは5m位だから何の苦労も無い。



この尾根は目標とする巨大な南北尾根に繋がる東西尾根で一寸北上してから直ぐに大きく
左に湾曲して西に向かう。大稜線までの標高差は約110m。



尾根上は整備された植林地、樹木の間隔は十分だが何処の植林地でも見られるように
下枝おろしの残骸がそのまま堆積しているので歩き易いとは云えない。



傾斜はこの程度なので老人にも何とか歩ける範囲。



やがて中盤以降は傾斜がきつくなる。



左目に目印の二つの巨岩が現れると大稜線手前の岩帯に突入する。



岩帯はこんなものだが岩の間に足を入れる隙間が十分あるので正面突破。



岩を越えると前方に大稜線が見え、赤テープも確認できるのでもう一踏ん張り。



出発から丁度一時間掛かって第一目標の稜線着。下り用の目印が無くなっていたので
改めて目立つところにテープ付け。ここから北上するが小鐘原ヶ岳までは推定で
1.6-1.7k、標高差は345m位か。



この位置は稜線の末端に近く綺麗な尾根ではないのでこんな大岩の脇を登り



尾根らしい場所に着く。低山で何処でも見られる細い草が密生していて気分の良いところ。
かってこの草を一株持ち帰り庭隅に植えたら数年のうちに庭一杯に広がってしまい
駆除するのに苦労したことがある。



此処には未だ笹は無く、こんな大岩の脇を連続して抜けるので低山ながらすっかり山気分。







この平面カットしたような岩には赤ペイントで何か書かれていた痕跡や彫り物らしき
傷があるが何れもはっきりとは識別できない。



はじめて笹が出現するが長さが足首までの程度なので歩行には何の障害にはならない。



やがて笹も膝上になり踏み跡がある様な無いようなの状態で明確ではない。なるべく
尾根を外さないように東の窪の縁を黙々と歩く。周辺は鳥の声も蝉の鳴声も無く森閑として
どう見ても野生動物のテリトリーなので熊よけ鈴をザックの外に出して警戒。







前方に稜線幅一杯に広がった岩帯出現。



遠目には大した事はないと思えたが正面乗り越えに掛かったらこの傾斜にうんざり。



何とか乗り切って再び笹道。



この後は飽きが来るような笹尾根が続くが踏み後は消えたり出たりなので時たま目にする
赤テープを確認しながら我慢して粘る。実際には尾根道の後半の傾斜は緩いので
フツーの人は平地同然にスタスタ歩けるんだろうが爺イは亀と同等の極め付きの遅足。











漸くこのリボンの処で天狗山から来る登山道に合流(11.59)。本尾根に入ってから1時間50分。



直ぐ近くにこんな三本マーク。上から来て天狗に降りないで稜線歩きする入り口のマーク。



小鐘原ヶ岳は直ぐそこ。途中の石碑群を通りすがりに幾つか撮ったが背景が明るすぎて本体が真っ黒の
失敗写真なので四年前の自分のブログから転載。丁寧に発光させて撮ればよかった。

右は「猿田彦命サルタヒコノミコト」・天地を照らす神、鼻長の像から天狗の原型。
左は「玉柱屋姫命タマハシラヤヒメノミコト」・天照大神の別名。



左は「中筒男命ナカツツノオノミコト」・海の神、航海の神、住吉三神の一人。
右は「別雷命ワケイカヅチノミコト」・神道の神。



「木花開耶姫命コノハナサクヤヒメ」・大山祇神の娘、海幸彦・山幸彦の母。



「大己貫命オホムナミノミコト」・大国主命の若い時の名前。



「国常立命クニノトコタチノミコト」・別名始源神・根源神。
ここの場所では最大の石碑。



「金山彦命カナヤマヒコノミコト」・鉱山の神。



「大物主命オオモノヌシノミコト」・大国主命の別名。



「八千矛命ヤチホコノミコト」・大国主命の別名。
大国主命には少なくも16以上の別名がある。神徳の高さを表すとも言うが、元々は
多くの神を統合した象徴であるからとの説も。




三角点前で小鐘原ヶ岳到着(12.08)。スタートから丁度三時間。この辺では珍しい二等で
点名は「内野」1224.92m。



頂上標識。何時も見ていた他のものは見当たらない。



その柱の根本に古い標識。



本日の爺イ。



休憩と昼食の後、地蔵峠に向かって出発(12.30)。こっちのルートは元々の登山道だから
笹も無く道は明確で往路のように進路に神経を使うことも無い。



途中で数少ないツツジ。



多少の変化のある箇所を過ぎると





展望場所で景観を楽しむ。









ここは崖上の様な突端なので少し戻って迂回道でこんな際どいところを通過。



回りきって尾根に復帰して振り返り写真。



「山水岳」と言われる1233m峰はどの辺なのかな?と思いながら通過。







登り下りを繰り返して標識以外何も無い大鐘原ヶ岳は休まずパス。



約100mで旧室田町の境界杭。



僅かの先に文字の消えた道標、ここが天狗四合目近くに出る分岐道。



再び展望場所で一眺めしてから急下降。







こんな溶岩の名残のような尾根を過ぎると



最後の展望台。











少し戻って崩落沢のような処を下る。ここのロープが付け直されているかが本日の確かめの一つ。



上に立って調べるとロープは切れたままだった。仕方なく尻付けに近い体勢で慎重に降りるが
皮肉にもロープが不要なところには残っていた。



下ってから上を見上げる。



尾根に戻って振り返り。逆から来ると歩き始めて直ぐこれにぶつかるから最初は驚いた
記憶がある。



急降を続けて峠着(13.46)。復路の出発から1時間15分。この古い道標には1233m峰を指す
「山水岳」の名が書いてある。いや若しかすると山水会? 山水岳会?肝心の部分が欠けていて
自信は無いが某著名サイトには確かに山水岳との記述があったと記憶する。



峠の標識、此処からは唐沢方面に下るのだ。



近くで二番目の探し物発見。この白板に「地蔵峠です」と書かれたものは某著名サイトで見て以来
探していたもの。



峠には低山では余り見かけない小さなケルンが四基ほど。



少し下って首なし地蔵と恒例の2ショット。



この峠道も笹道だが踏み跡は明瞭だし最近付けられたらしい長いリボンが沢山付いている。



全く碑面の読めない石碑前通過。



終盤なると漸く幅広。この沢を越えたらもう一息。



植林地から出る角の標識。



10m位の雑草帯を越えると



前方に県道が見え



r-126に到着(14.25)。ここは地蔵峠経由榛名神社への峠道入り口



ここから駐車場所まで約1.2kの下り道。車川の流れと平行していて何度もクロスするので
三つの橋は全て「車川」と書いてある。







途中の左に草茫々の閉鎖林道、先日toboketaGさんがこれを使って三つ峰周回に行っている。



旧唐沢キャンプ場入り口を過ぎると



本日も無事に駐車場所に到着(14.41)。往路3時間に対して復路は2時間20分。12.700歩。






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2 コメント

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緑の季節 (toboketaG)
2015-05-30 16:53:10
掲載された写真全てが緑で溢れています。つい二ヶ月前の写真はどの角度で撮っても褐色ばかりでした。季節の進みを感じます。
間もなく梅雨が始まります。低山歩きには伸びた雑木の枝や成長した笹、何よりもうっとうしいのが襲来するハエやアブ等の害虫。 
道無き尾根に一筋のコースを探す楽しみも忍者の修行になってしまいます。
来週コースがはっきりしていると思われる硯岩→掃部ケ岳→李ケ岳→榛名湖を回り、晩秋まで藪漕ぎ登山は中断しようと思っています。
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re.緑の季節 (爺イ)
2015-05-30 17:30:32
確かに藪山もそろそろ限界ですね。
1000m前後の位置でのブヨと小ハエの様な
小さい虫も煩わしい季節です。何故か目や
鼻を狙ってくるので。
小生もその内に恒例になった居鞍ー掃部ー
硯岩の周回をやる予定。
返信する

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