クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

黒岩風穴と右京の泣き掘り再訪 H-27- 5-6

2015-05-07 18:39:14 | 榛名山麓
どうも巨人の調子が狂ってしまったようだ。切っ掛けは先日のサヨナラ負け。
プロがルールを知らなかったというお粗末、その上に昨日は記録に残る惨敗。
今日は三連戦の大事な試合がデーゲームなので好天なのに外出しない予定だったが
朝方、「日本すき間漫遊記」なるサイトを読んでいたら昔の爺イの記録に勘違いが
あったことに気付き一寸確認に行く事にした。
確認とは榛名山麓の黒岩の風穴の事で今まで穴は埋まっていると思い石垣だけ
ブログに載せていたがどうやら残っているらしいのだ。
序に気になっていた右京の泣き掘りへの関東ふれあいの道からのきちんとしたルートの確認も。

r-28で箕郷を抜けて榛名に向かい、ロッククライミングで有名な黒岩下の路傍に駐車。
連休中の為か、ほぼ満杯で一番隅に漸くスペースを見つけてもぐりこみ。
この上にはカーブNO.24と湖畔まで4Kの道標。最近出来た表示らしい(9.11)。



ここから蛇行の県道を約100mほど下って「鷹巣林道」に入る。かってはこの入り口に際どく
駐車したのだが最近の半ボケの技量では上手く出来なくなっている。



樹葉の隙間から黒岩の岸壁が見えるが取り付いている人の姿は良く見分けられない。



このルートは日頃から花の姿が余り見られない。本日もこの花が唯一の出会い。



ダラダラと林道を下ってゲートの分岐、直進すればそのまま鷹巣山やガラメキ温泉。
今日はここを左折して北に向かう。
この位置の標高は凡そ860mだから関東ふれあいの道のスルス峠までは標高差270m。



先ず、黒岩の風穴に行く為に数百mで右に現れる下り分岐を見送って直進。
林に入ったら直進せずに直ぐに左折して植林地の踏み跡を辿る。



何回か軽いアップダウンを経ると平地に出て石組みに出会う。何時もはここで終わりにして
いたが今日は細かく観察。目の前のものはあくまで風穴の外壁に過ぎないらしい。





説明看板を良く読み返すと確かに「貯蔵用の深さ2Mの風穴」とある。外壁の上に出る
ルートを探って上に登る。



外壁の上から眺めるとそこには明確な深い穴。周辺は崩れているが穴部分は残っていた。
これで今までの勘違いは解消。



真上からの写真では良く判らないが



斜め上からは内側の石組みが良く確認できた。



最初の予定が上手く行ったので次の予定にかかる。さっき見送った分岐まで戻って
東の小さな涸れ沢に下り



古い崩落跡で小沢を渡って沢沿いの道。



この道はかって安中山の会が出した野山を歩く100選で「黒岩の道」と紹介された頃は
歩く人も多かったらしいが今は人の歩いた痕跡がない。



右の林越しの遥か下を榛名白川が流れているがこの流れが次第に競りあがってきて
登山道と接近するところが渡河点。



植林地が無くなると周囲は気分の良い新緑に包まれる。



やがてこの赤テープで右の河原に下りる。ここがデ・レーケの巨石石積みの場所。



周辺にはその当時の姿が残されているようだ。





対岸に説明看板。



当地での取り扱いは地味だがデ・レーケの功績は愛知や岐阜の暴れ川関連で多いらしく
愛知県船頭平の銅像とか



岐阜県羽根谷の胸像などで顕彰されている。



土手に上ってスルス峠を目指すが茫々たる笹原でかって識別できた踏み跡も消えてしまい
頻繁に付けられていた目印テープも見つからず、こんな細紐がルートに沿って延々と
付けられていたが何時の間にか消滅。



やがて右に尾根を跨ぐ分岐、かってはここに古い道標があったのだが今は何もなく、
初めての人は多分分岐が分からないだろう。



似たような笹原を進むと小枝に付けられた古く色あせた黄色テープの処で左からの
道と合流。この左の道を下ると藪通しで巨石の処に出るがまともな道はない。



暫くで薄い踏み跡同志の四つ角、ここは左折して左の沢沿いを歩く。



一つ、涸れ沢を渡って更に進むとやや大きな涸れ沢を対岸に渡る。10年ほど前に初めて
このルートを来た時にここの沢渡りが分からずに引き返したことがあった。



此処から先は酷い笹原に変貌していた。



途中に付けて置いた右京の無駄掘りへの分岐目印など全く見られなく消滅。





但し、方向は前方に見えるスルス岩の東鞍部なので適当に笹を蹴散らしながら斜面に
近寄る。



斜面直下に来ると何となく直登の道跡らしきもの。距離は短いのでガサガサと登り上げるが
斜面のジグザグ無しなので傾斜はきつい。



崩落止めが完璧に出来ている関東ふれあいの道に何とか到達で大休止(11.24)。



近くにあるこの道標の処が地形図上のスルス峠らしい。



その脇にスルス岩・行人洞の案内もある。



目の前に探し物発見。某著名サイトに紹介されていた右京の泣き掘りの道標。



早速、矢印に従って笹原を下る。道は明確な上に案内白テープ。一体、こんな立派なものが
何時頃、誰の労作で作られたんだろうか?



直ぐに初めて見るオレンジ色の道しるべのテープが間断なく付いている。道はきっちりした
蛇行道なので約60Mの標高差の急斜面でも楽に上り下りが出来るだろう。



やがて見覚えのある東の道からの遊歩道と合流して右折、僅かの距離で説明看板前(11.34)。



かっての白看板や



爺イのものは見当たらない。



無駄掘りの入り口。



中の様子、多分数十メートルのものらしい。



二つ目の目的達成で一安心の爺イ(12.04)。



登り返しの帰路に付くがさっきの合流点で斜面を見上げると目印が目立つので間違う心配皆無。



途中にはこんな所もあるが下地の整備が良いので迷うことはない。



少し歩いて一寸顔を上げれば目の前にテープがある。





ふれあいの道に戻って行人洞の石像物や





三太夫さんの線刻彫り。



近くで軽食と休憩(12.04)。

さて中継に間に合うように急いで帰らなくてはならないが、往路を下るのも面白くないので
県道歩きにする。ふれあいの道を西に向かう。スルスの西側にも道標、かって爺イの友人が
ここからスルスに行こうとしたら一つ西側の岩上に出てしまったことを思い出す。



途中の展望場所で振り返ってスルス岩(1160m)



相馬山(1411m)がどっしりと。



西を眺めると榛名湖と掃部ヶ岳。



榛名湖の南岸には氷室山(1240m)や天目山(1303m)も小さく見える。



近くの榛名富士は山頂の設備も見える。



西南に旭岳(1236m)、地形図上は無名だが頂上標識がある。
三峰山(1315m)はこの山の蔭で此処からは見えない。



木枠段を急降するとr-28に降り立つ。この位置は未だ旧伊香保で現在は渋川市(12.47)。



道の反対側にカーブNO.49と湖畔まで1.5Kの道標。とすれば、駐車場所まで25のカーブと
距離は2.5Kとなる。



県道を頂点に向かうと反対側に西へのふれあいの道。ふれあいの道は直結ではなく県道を
挟んで食い違いなのだ。ここが松の沢峠なのかこの先の町村境なのか良く判らない。



道は尚も真っ直ぐに続く。



漸く高崎市との境界、元はここは伊香保と箕郷町の境界だった。



正面の山は黒岩の岸壁を擁する1130m峰と1140m峰かも知れない。



右の道路わきの巨大山は旭岳の東面。



往来する車に遠慮するように下って漸くカーブNO.29、湖畔まで3.5K地点を通過、
あと0.5Kだが蛇行の多い県道下りは楽ではない。



やっと黒岩入り口に到着して本日のハイクも無事に終了(13.30)。



途中で調べたらもう2-0で負けていた。
三連敗の気配濃厚なので諦めて帰りがけにお堀端のツツジを撮って帰宅。











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6 コメント

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はじめまして (nanekobi5963)
2015-05-09 10:57:40
読者登録ありがとうございます


砂防の父 デ・レーケは関西のお山にも その功績が残されております
石積みの砂防ていの見事さ 美しさに、
感銘を受ける事があります

山の散策で、いろいろなものを見つけるとうれしくなり
歴史すらも、楽しくなる事がありますね

また、こちらも登録をさせていただきたいと思います
よろしくお願いいたします
返信する
re.読者登録 (爺イ)
2015-05-09 12:05:05
nanecoさん
コメント有難うございました。
当方、加齢の為に今や山裾ハイキングばかり
ですがそれなりに楽しんでいます。
今後とも宜しく。
返信する
お久しぶりです。 (か~み~)
2015-05-10 06:30:09
お元気そうで何よりです!
覚えていますか?
コメントは初になりますが、箕輪城の上泉伊勢守役のあの男でございます(笑)
小幡さくら祭りで再会できるかなと思ったのですが、姿が見えず…で。

山日記は去年のさくら祭りで教えて頂いてから、良く拝見させて頂いております♪
ちなみにガラメキ温泉は行って来たついでに入って来ました(笑)

そして、右京の泣き掘り初めて知りました!!
草木が落ち着く秋ぐらいに行ってみようと思います♪

今日はこれから寄居北條まつりで、一騎討ちをやって来ます!!
またコメントしに来たいと思います♪
ちなみにか~み~の地球が遊び場!!で検索すると自分のブログが出てくるので、お暇な時にでも覗いて見てやって下さい♪
返信する
コメント感謝 (爺イ)
2015-05-10 08:45:47
これはこれは伊勢守殿、当ブログへようこそ。
ネットでの再会は嬉しい限りです。
今年の小幡は雨予報だったので行きませんでしたが後で唯の曇りだったと知りがっくりでした。
寄居は規模が大きいと聞いていますが
やや遠いので行ったことはありません。
今年の箕輪でお会いしてもう少し上手に
画像を残す積りです。
又、お仲間の皆さん共々特別モデルを
お願いします。
お元気でのご活躍を願っています。
返信する
Unknown (木下 こかげ)
2015-10-18 20:48:28
 黄色のテープ(学童用の傘)は足門町の歴史研究会が「むだぼり」を散策すると私に問あわせがあったので、当日はガイド出来ないので、前もって「目印」をつけたもので、テープも健気にがんばっているんですね。
返信する
黄色の目印 (爺イ)
2015-10-19 12:31:51
こかげさん
あのテープはこかげさんが付けてくれたものですか。
何時もは下から笹原を分けて行っていたのですが
あのテープさえあれば誰でも簡単に辿り着けます。
感謝です。
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