クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

甘楽里山新ルート  H-21-3-31

2009-04-01 06:05:26 | 高崎・甘楽・藤岡方面
やや気温が上がる予報なので甘楽の里山巡り。狙いは天引森林公園から
遊歩道とは別に、三角点・鳥屋を経て公園最高点535mの東屋に
行く新ルートの開拓と幕岩近くの424m峰から下鳥屋へ抜けるルートの確認。
吉井を通過して上州新屋駅前から左折してR-204へ。蕎麦屋・朋よし看板を
過ぎて変則四つ角から鳥屋林道に入る。この林道の表示は錆だらけのこの
一枚だけ。整備良好の舗装林道を約2.5Kで公園園地。



ここからスタート。公園遊歩道の案内板を横目に見てコース外れの
東北に向かう(9.54)。



遊歩道を少し登ってから左へのコンクリート舗装の脇道へ。



急登を僅かに登ると落ち葉びっしりの平坦道。轍の跡は古い。



山裾を回りながら少しずつ高度が上がると斜面にコンクリート製の水路。
この形の水路は榛名山中でもっと大型のものを見たことがある。



両側の木立ちが高くてナビは一向に反応しない。三年前の記憶を辿りながら
それらしき尾根の垂れを見極めて落差のある擦れ跡に入り込む(10.14)。



登った所に林道からも見えるようにマークつけ。
直ぐに目の前にトンガリ峰、だが此れは台地へのコブだ。殆ど四つん這いで
クリヤすると前方の切り開きに三角点。ここは好天ならば絶好の展望場所だが今日は
霞みで全く駄目(10.41)。四等 點名・鳥屋 428.45m




さて、此処からが未知のコース。但し距離は短い筈で地形図からは
南々西へ約100m、それから東南に220mで東屋に着く筈だ。
だが、大体こんな所を人が通過する事はないらしく稜線は大荒れ(10.56)。



数分で岩帯に突き当たって登路を慎重に検討。正面は全く歯が立たないので
右に回りこみ、岩にぴったり張り付いた格好で隙間を這い上がる。



ほっとしたのも束の間、第二の岩場が出現、今度は大きくて立ち往生。
引き返そうかとも思ったがさっきの岩場を下るのは危険なので全面を観察。



左への段を発見。蟹の横ばいスタイルなら抜けられそう。断崖の淵なので
必死の思い。



漸く抜けて岩上の稜線に這い上がったら目の前に赤テープ。思い出した、
数年前に上の稜線から三角点を探そうとしてこの断崖の上で撤退したことが
有るのでテープは其のときの物だ(11.17)。



急登を登って漸くこの杭で東南に方向を変える。



やがて遊歩道に飛び出して荒れ稜線は終了。



刺のある雑草の茎を払いながら森林公園最高点の東屋着。麓の案内図には
展望台と記されているが一旦は刈り払われた周辺の木々が生長して展望は
余り良くない。甲子園の熱戦を聞きながら休憩と昼食(11.40-12.04)。



山名方位盤を見る本日の爺イ。



折角の方位盤方面の山は駄目だが南に699.5m峰、頂上に摩利支天の石碑が
有るので「摩利支天山」と通称していたが、最近になって「天引山」なる標識が
付けられた。天引とは一寸地域がずれていると思うし、遥か北方に點名・天引という
三角点山も有るのでこれを天引山とは爺イとしては極めて疑問。



第二の目的のため370m先の峠を目指して、NO.553の境界杭を見ながら
東北方面に急降開始。下りは半端ではなく膝にビシビシと堪える。



No.548杭が台地の東端で右下に東谷ダムが霞んで見えるし遥か彼方に
牛伏山、左手前に朝日岳や八束山らしきものが見えるが霞んで写真にならず。



途中には猟銃の薬莢が散乱、始末しておくのがルールではないのかな?
さてNO.542杭から峠への崖下りが始まる。



最初は赤い見出し票やテープの見える左目に、更にNO.541杭で分岐に
なるので僅かに左に下ってから右にトラバース、そのまま降りれば峠着。
この先には小ピークが三つあるので大休止で足を休める。
お馴染みの石宮が五基。424m峰まで直線で350m。



降ってきた尾根は振り返るとこんな感じ。先日、「やまいたち」さんが
犬連れですたすた通過したルートだが爺イはヨタヨタ状態。



三つ目のピークにはこんな黒い杭(12.54)。



424m峰への鞍部に細いながら峠のような踏み跡があつたが無視して進む。
この山は南端から北端まで100mもある細長い凸凹の岩台地。その北端でこの石柱。
右へ行けば幕岩、左が今日の探索路。




小休止の後、西北への尾根下り、伐採の手が入っているのは良いが
この辺では希少価値の白樺がこの扱いとは如何なものか?



間もなく面白い岩尾根がずっと続き里山の雰囲気を堪能。



No.516杭の分岐は再び左へ。やがて前面が開けたので下界を眺めたら吃驚、
前面は広大な伐採地で其の先に集落も見えた(13.33)。



伐採地の端には作業用と思われる小道が付けられているのでそれを辿る。
振り返るとこんな禿山になっていた。



下になにやら機械音、何と伐採材の運び出しのワイヤーが張り巡らされている
中に入ってしまった。頭の上を木材が宙を泳いでいる。



なるべく現場を避けて竹薮から林道小道に飛び出した。目の前には数軒の人家もあり
猛烈に犬に吼えられるが帰着して一安心。



急いで鳥屋林道に合流すると丁度「橋」の所、ここから園地までは1.2kの
緩い登りを行くことになる。



途中で地元の山仕事の人が鹿の角を拾ったと見せてくれたので暫く雑談。



小さなダムのような所でプレートを見たら「天引砂防堰堤」だつた。



この沿線は石像が幾つかある。それらを探しながらのんびりと歩き、駐車場所に
到着は14.15。これで今冬の吉井・甘楽も終了かな。







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8 コメント

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後追い (怠け者の中年)
2009-04-01 22:50:59
こんにちは。吉井在住の怠け者の中年です。
今年の2月よりメタボ対策で近所の里山歩きを初めて以来、
貴重な情報源として、ありがたくこのブログを拝見させて頂いております。

さて、3月28日に私も、森林公園の遊歩道を利用して東屋に行きました。
殆ど訪れる人もいないのでしょうか、遊歩道は雑草や笹に覆われ、
多数の崩落箇所が見受けられます。もう修復は行われないのでしょうか?
その後、東屋から遊歩道を南進すれば甘楽・日野の境界に出られると
勘違いして、気付くとあっと言う間にもとの公園駐車場に戻ってきてしまいた。
気を取り直して駐車場の周辺を見渡すと、南の垣根のような所に
赤いテープがあったので、そこを道なりに進み、東西の尾根が見える所まで
行きましたが、道が途絶えてしまい、最後は這い上がるようにして、
なんとか鳥屋峠に辿り着きました。(爺ィさんの標識も見つけましたよ!)
その後、尾根を西進して亀穴峠の標識を確認し、800m位のピークまで行って
Uターン。亀穴峠を下り、亀穴集落の納屋跡を見て感激。
戻って、「左 小幡富岡道, 右 新屋天引道」を発見、右に進んで、
鳥屋峠で尾根を東進し、甘楽西南端を左折、「小梨峠→」の標識を通過して、
傾いた摩利支天神(摩は判読不能、天はよくわからない文字)を拝んで、
再度、鳥屋峠から岐路につきました。
爺ィさんのブログを拝見していたので、点と点が線で結びついたような、
楽しい宝探しのハイクでした。

ところで、国土情報マッピングシステムをご存知でしょうか?

ttp://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/index.html

ここから検索して、1975年の朝日岳周辺の航空写真を見ると、
私のような初心者には何人も受け入れるのを拒んでいるように感じる朝日岳も、
当時はかなり開発されて、虫食い状態になっていたようです。

ttp://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/75/ckt-75-12/c17/ckt-75-12_c17_13.jpg

また、北側の尾根の南面にハッキリとした作業道が見られます。

別の所で、「ckt-75-12_c19_13.jpg」は亀穴集落周辺の写真ですが、
建物が3つ、日野側の亀穴峠道等が確認できます。
(残念ながら、共同墓地はよくわかりません)

全体的に感じることは、当時は今より山の手入れが行き届いていたのではないか
と感じる次第です。

長文失礼しました。
返信する
RE:里山 (爺イ)
2009-04-02 10:51:23
コメント有難う御座います。それに国土院マッピングシステムも知らなかったので今後の楽しみになりました。藤岡・甘楽・吉井が隣り合わせる
里山は冬場のハイキングで安心して尾根手繰りが縦横に出来るので
大いに気に入っており、H-15-10の牛伏山を第一回として周辺の訪問も100回を超えました。
森林公園遊歩道は荒れましたね。せめてあの刺のある茎を刈り払いしてくれると良いのですが。東屋から南進すれば確かに境界尾根ですが、遊歩道と尾根道の分岐は判りにくいのが難点でno.571杭が目印です。
下から行くと東屋ピークの約200m手前で大きく東進に転ずるところです。
東屋から降ってくると左手の境界尾根と平行して進む事になるので一山越えて遊歩道が大きく右に転進する所で左手にグリーン棒と見出し票、境界杭ではno.571かno.572に気付きますから藪に向かって直進、赤テープを付けてあります。
摩利支天石碑のピークを北に乗り越えて進めばこの分岐に到達しますが
変化のある面白コース。尚、亀穴・鳥屋峠を分ける小ビークから北進すると
三角点・天引に達し其の手前の赤テープから東に下りれば公園園地の
北側民家裏に出られるトリッキーコースです。
この公園と大判地橋の二つを拠点とすると無数の(一寸誇張か?)の散策コースが楽しめます。
マッピングの件、重ねて御礼申し上げます。


返信する
御礼 (怠け者の中年)
2009-04-02 23:13:00
遊歩道と尾根道の分岐のご説明、ありがとうございます。
今のところ間違えた場所は記憶にあるものの、
次回に行った際には、その記憶もあてにならないかも知れないのでので、
No.571の杭を探して、再度、トライしたいと思います。
返信する
多分ですが (亀穴の元住民)
2012-06-30 15:47:13
お久しぶりです。

>別の所で、「ckt-75-12_c19_13.jpg」は亀穴集落周辺の写真ですが、
建物が3つ、日野側の亀穴峠道等が確認できます。
(残念ながら、共同墓地はよくわかりません)

3つの建物の一番右側の赤い屋根がT家の納屋、真ん中がA家、一番左がO家の本家と思います。
共同墓地は、T家の北側にある林の中になると思います。
T家の南側にある南側から伸びた林の先端に我が家の井戸があったのですが、家族にとってとても悲しい記憶の場所になり、何度か訪れた際もそこには立ち寄れませんでした。

数十年前の記憶をたどってのことですので多分です。
では。
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亀穴集落 (爺イ)
2012-07-02 09:25:36
(亀穴の元住民)さん
お久し振りです。
例の75/ckt-75-12/c17/ckt-75-12_c19_13.jpg
を見たのですが不慣れなため確認できません。
画面の大体どの辺りか教えて戴ければ
ありがたいのですが。
返信する
追伸 (爺イ)
2012-07-02 10:59:17
多分と言うのを発見。
画面の真ん中より少し下、左から1/3位のところに亀穴と鳥屋を分ける小山が富士山の形で
影のトンガリになって鳥屋峠から峠道が
北に伸びています。其の影の
南西の外れに赤・青・白の三軒があるようです。多分、それかな?
返信する
変わらずお元気ですね (亀穴の元住民)
2012-07-03 10:48:31
画面の亀穴集落部分を拡大したものです。
http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/75/ckt-75-12/c19/ckt-75-12_c19_13.jpg
この画像は昭和50年のもののようです。
最近のGoogleの衛星写真では建造物を確認できませんでした。
返信する
拡大されてませんでしたね (亀穴の元住民)
2012-07-03 11:09:39
中央上部が集落跡です。
マウスをそこに持ってきて左クリックすると拡大されると思います。
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