今日はそろそろ赤城千本桜でも見に行こうと
思っていたが朝から分厚い曇り空、青空無しの
観桜は見栄えがしないので止めにして榛名山麓で
新ルート開拓遊びに変更。
昨年の六月、鷹ノ巣山やガラメキ温泉に向かう途中で
鷹ノ巣林道(仮称)がすっぽりと崩落して一部が消滅
しているのに遭遇した。これがその時の写真。
それ以来、この林道には入れなくて手頃なハイク
コースを失ったままだった。
ところが最近、何気なく地理院地図を眺めていたら
この崩落個所はすぐ隣の林道を使って回り込み
等高線の開いた雑木林を100mも分け入れば簡単に
崩落個所先の林道Uターン位置に出られることを
確信したのでそのルート開拓を試みた。
但し、現在は永年使い慣れたポケナビの寿命が尽きて
新たに手に入れたものは余りに多機能満載で使いこなせず
セキチューで昔懐かしい方位磁石300円也を買って
出発。
r-28で榛名に向かい、カーブ19先の林道入口にきたが
車一台漸くの空スペースには早くも先客が乗り入れて駄目。
仕方なくカーブ23先の幅広スペースに路傍駐車。
ここは黒岩でロッククライミングする人たちの集まる所。
S字カーブを下って林道入口、昨夜の雨で路面は濡れて
落葉の堆積がベタリと張り付いている。
かってこの林道には「私有地・公道、道路では
ないので管理されておらず危険」と表示されていたが
今も落石放置の状態。
林道分岐までは僅か500m足らずの筈だが下り道が
長く続く。
やがて朽ち果てた鉄門扉の所で林道分岐。この分岐を
進めば「風穴」や「デ・レーケ堰堤」を経て
「右京の無駄掘り」脇を通ってスルス峠で関東ふれあい
の道に合流して行人洞やスルス岩が見られる。
その前に取り敢えず崩落現場を確認しに行く。若しも
崩落が拡大していたら探索位置もずらす必要がある。
見覚えのある水流で削られた林道を進み
S字一つ曲がるとその現場、
見た所は拡大していないと確認して門扉に引き返す。
探索開始、ナビは無いから歩測で150m進む。短足爺イの
登り歩幅は二歩で1mの計算。
150m位置の立木に丁度目印になる黒い苔の様なもの。
ここで方位磁石の出番。方角を東南東に決めて
雑木林に入り込み80m進む。
すると落葉の堆積した段差にぶつかったので
滑り降り。
降り立ってびっくり、何とそこに薄い道形があり
東南に向かっている。
あっという間に林道に降り立つが間違いなく
鷹ノ巣林道の雰囲気。
出口は何の変哲もない雑木林なので赤テープで
目印つけて北へ向かう。
数歩も歩かないうちに林道のUターンする第一の沢との
クロス点が見えた。こんな簡単に崩落場所を回避して
林道復帰できるならこの先にある鷹ノ巣山・相馬山南
登山口・36童子石像群・小野関三太夫雨乞い彫刻
柏木山南登山口・ガラメキ温泉など今まで通りに
何の支障も無く訪問できる。
第一渓流を渡る。水量は極めて少ないので濡れる
事は無い。
林道を南下して見た。大きく反時計回りに鷹ノ巣山の
南端を回って再び北に向かう道だ。土曜日のせいか
何時も聞こえる採石場の重機の唸りは聞こえない。
途中の鷹ノ巣山西登山口は健在。右側に新しく
踏み跡が付けられているのでこんな山でも
結構登る人が増えたのかな?
入口から覗くと相も変わらず枝打ちの残材が堆積した
林間は静まりかえっていた。今日は時間が無いので
登山はパス。
再び第一渓流に戻ってから崩落現場を観に行くが
途中で山手の一部が崩落していた。どうも砂礫の様な
層が滑ったらしい。
崩落現場を近くで見る。山側の肌は何ともないが
林道そのものが谷に落ち込んでいる。
想定内に事が進んで満足してマーク地点に戻る。
先ず水路化したような溝を辿る。
それを抜けると往路で下った段差前。
左手の段差は高々としている。
直進して一つ段差を過ぎると
ややきつい崖を木の根を頼りにクリヤ。
その先にははっきりした作業道風の道形。
そのまま素直に進んで林道着でマーク。
往路の入口より40mの北。
長い登りの帰り道を息切れしながら漸くゲート着。
通行車に遠慮しながら9.8度斜度の表示を恨めしく眺めて
何とか駐車場所に帰着。
帰路に松之沢百観音を見学して本日も無事帰宅。
後刻、写真ブログさんの記事で千本桜は豚コレラの
対策で閉鎖と知らされたので変更は結果オーライだつた。
松之沢百観音
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登山・キャンプランキング
4勝2敗3分 (04/04現在)
思っていたが朝から分厚い曇り空、青空無しの
観桜は見栄えがしないので止めにして榛名山麓で
新ルート開拓遊びに変更。
昨年の六月、鷹ノ巣山やガラメキ温泉に向かう途中で
鷹ノ巣林道(仮称)がすっぽりと崩落して一部が消滅
しているのに遭遇した。これがその時の写真。
それ以来、この林道には入れなくて手頃なハイク
コースを失ったままだった。
ところが最近、何気なく地理院地図を眺めていたら
この崩落個所はすぐ隣の林道を使って回り込み
等高線の開いた雑木林を100mも分け入れば簡単に
崩落個所先の林道Uターン位置に出られることを
確信したのでそのルート開拓を試みた。
但し、現在は永年使い慣れたポケナビの寿命が尽きて
新たに手に入れたものは余りに多機能満載で使いこなせず
セキチューで昔懐かしい方位磁石300円也を買って
出発。
r-28で榛名に向かい、カーブ19先の林道入口にきたが
車一台漸くの空スペースには早くも先客が乗り入れて駄目。
仕方なくカーブ23先の幅広スペースに路傍駐車。
ここは黒岩でロッククライミングする人たちの集まる所。
S字カーブを下って林道入口、昨夜の雨で路面は濡れて
落葉の堆積がベタリと張り付いている。
かってこの林道には「私有地・公道、道路では
ないので管理されておらず危険」と表示されていたが
今も落石放置の状態。
林道分岐までは僅か500m足らずの筈だが下り道が
長く続く。
やがて朽ち果てた鉄門扉の所で林道分岐。この分岐を
進めば「風穴」や「デ・レーケ堰堤」を経て
「右京の無駄掘り」脇を通ってスルス峠で関東ふれあい
の道に合流して行人洞やスルス岩が見られる。
その前に取り敢えず崩落現場を確認しに行く。若しも
崩落が拡大していたら探索位置もずらす必要がある。
見覚えのある水流で削られた林道を進み
S字一つ曲がるとその現場、
見た所は拡大していないと確認して門扉に引き返す。
探索開始、ナビは無いから歩測で150m進む。短足爺イの
登り歩幅は二歩で1mの計算。
150m位置の立木に丁度目印になる黒い苔の様なもの。
ここで方位磁石の出番。方角を東南東に決めて
雑木林に入り込み80m進む。
すると落葉の堆積した段差にぶつかったので
滑り降り。
降り立ってびっくり、何とそこに薄い道形があり
東南に向かっている。
あっという間に林道に降り立つが間違いなく
鷹ノ巣林道の雰囲気。
出口は何の変哲もない雑木林なので赤テープで
目印つけて北へ向かう。
数歩も歩かないうちに林道のUターンする第一の沢との
クロス点が見えた。こんな簡単に崩落場所を回避して
林道復帰できるならこの先にある鷹ノ巣山・相馬山南
登山口・36童子石像群・小野関三太夫雨乞い彫刻
柏木山南登山口・ガラメキ温泉など今まで通りに
何の支障も無く訪問できる。
第一渓流を渡る。水量は極めて少ないので濡れる
事は無い。
林道を南下して見た。大きく反時計回りに鷹ノ巣山の
南端を回って再び北に向かう道だ。土曜日のせいか
何時も聞こえる採石場の重機の唸りは聞こえない。
途中の鷹ノ巣山西登山口は健在。右側に新しく
踏み跡が付けられているのでこんな山でも
結構登る人が増えたのかな?
入口から覗くと相も変わらず枝打ちの残材が堆積した
林間は静まりかえっていた。今日は時間が無いので
登山はパス。
再び第一渓流に戻ってから崩落現場を観に行くが
途中で山手の一部が崩落していた。どうも砂礫の様な
層が滑ったらしい。
崩落現場を近くで見る。山側の肌は何ともないが
林道そのものが谷に落ち込んでいる。
想定内に事が進んで満足してマーク地点に戻る。
先ず水路化したような溝を辿る。
それを抜けると往路で下った段差前。
左手の段差は高々としている。
直進して一つ段差を過ぎると
ややきつい崖を木の根を頼りにクリヤ。
その先にははっきりした作業道風の道形。
そのまま素直に進んで林道着でマーク。
往路の入口より40mの北。
長い登りの帰り道を息切れしながら漸くゲート着。
通行車に遠慮しながら9.8度斜度の表示を恨めしく眺めて
何とか駐車場所に帰着。
帰路に松之沢百観音を見学して本日も無事帰宅。
後刻、写真ブログさんの記事で千本桜は豚コレラの
対策で閉鎖と知らされたので変更は結果オーライだつた。
松之沢百観音
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4勝2敗3分 (04/04現在)
私も鷹ノ巣林道の崩落箇所の迂回路を探索しようと思っていたところでした。先に見つけられていましたか。
「今昔マップ」というのをご存じでしょうか?
http://ktgis.net/kjmapw/
ウェブ上で明治時代からの五万分の一地形図を現在と対照させながら見れるサービスで、無料です。
その「今昔マップ」で鷹ノ巣林道のあたりを見ますと、風穴の近くの、現在の地形図での点線の終点から、二重の点線が東に延びています。私はこの二重の点線を見つけて迂回路にするつもりでした。
爺さんが見つけた道型は沢の右岸にあったので、この点線とは違う道だと思います。地図にも載ってない林業用の道が何本もあるのでしょう。
先に見つけられてしまったので、逆側、上野原林道から黒髪表口に行く道を探索するつもりです。
コメント有難うございます。
思い付きの拙稿かお目にとまり
恐縮です。今昔マップの存在は
今回初めて知りました。随分
ユニークな発想でビックリです。
じっくり見れば爺イも何か掘り出せそうで楽しみです。ご教示感謝します。
ワタシのこの周辺探索は、黒髪山信仰の登山ルートを辿りたく、まず里宮参拝して相馬山を眺め、(やむを得ず)演習地を迂回して、物見塚上部の七曲りから、ガラメキ前を通って山頂を目指すのが理想です。しかし、七曲りからは往復するしかないのでく、鷹ノ巣林道を使っていました。崩落の報を聞いて、表口からの登山は遠ざかっていました。お蔭で、久しぶりに表口登山を挑戦したいです。それから、スルス峠から表口石標までの山を巻くルートが不明です。
少々話が逸れますが、土屋文明氏が高崎中学時代の習作で「枯野抄」という作品が、ガラメキ温泉が舞台で、高崎からガラメキへ向かう途中、松之沢へ迷い込みやすい、とか、温泉湯の描写、温泉からスルス峠、とか、往時の様子を伺い知ることができます。
コメント有難うございます。里宮から
奥宮とは壮大なスケールですね。
爺イなどは物見塚かその先の七曲で
ダウンして撤退でしょう。表口石碑からのルートもかって挑戦しましたが
握力・腕力に自信がなく途中の太い
鎖場で断念しております。先日ヤマレコで石碑を起点とする黒髪山古道が
紹介されていましたがそこで示された
軌跡が一般的なのでしょうか?
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2696320.html
なお、スルスからの南下は相馬からの
尾根の西側ですし石碑は東側なので
あの巨大尾根は乗り越えられず鷹ノ巣
林道迄戻らないと繋がらないと
思い込んでいます。
物見塚・七曲りより上の古道は、Momtblanc55氏の登りルートですが、七曲りからガラメキまでの道も、おそらくブルが入って作り直された道ですね。単調な林間コース(最後に一部消えます😱)となっています。
膝に爆弾があるワタシには、montblanc55氏の下りのアスファルト道路の下りは厳しいです。
スルス峠~黒髪登山道を結ぶルートは、古い地形図には記されていて、相馬尾根と鷹ノ巣連山の間を通り、山腹を巻くようなルートで、いつの間にか消えてしまったようですが、montblanc55氏の地図にはオレンジ色で軌跡があるので、氏は踏破しているようです。特に急登もないようなので、近日中に探ってみたいです。
古来、柏木沢や広馬場方面からガラメキを通って、湖畔へ抜ける峠が「スルス峠」。松之沢から黒岩の西を通って湖畔へ抜けるのが「松之沢峠」。であり、「鷹ノ巣林道」は、堰堤工事用の新道であると思っています。
土屋文明の情報ありがとうございます。うちの母もガラメキ温泉に行ったことのある老婦人の話を聞いたと言っていました。
スルス峠から黒髪表口の道ですが、本来の峠道と、登山者の使う目印の付いている道が異なります。山はこれからさんは昔の道をお探しですから、今昔マップの出番です(`・ω・´)=3
https://ktgis.net/kjmapw/
当該の山域をカーソルでたどりながらお聞きください:
スルス峠から右京の無駄掘りに下りる道のすぐ左(東)に並行する踏み後があり、左折して東南東に向かっています。しばらく辿っていくと自然石を石畳状に敷き詰めたもの(私は「岩畳」と呼んでいる)が現れ、道は西南西に切り返します。その先は荒れていて辿りにくくなりますが、合計七回切り返して(途中右京の泣き掘りからの道を合わせたり別の道と交差する)、等高線の1040あたりで大きな涸沢に出ます(等高線が動物の耳に見えるので、顔がこっちを向いているとみて「右の耳」と呼んでいる)。右の耳から先は登山者の使う目印の道と一致しているので、分かりやすいと思います。
私は鷹ノ巣三山の北の鞍部までたどりましたが、その先も道ははっきりしているように見えたので、そのまま表口の石碑のあるあたり(「一枚岩」という地名がある)まで続いていると予想できます。
岩佐徹道という著者の「群馬の峠 西北の道 三山の地」にも、この道を馬を牽いて榛名湖畔に物資を運んだり榛名湖の氷を高崎や前橋に売りに行ったりしたことが書かれています。今では通る人もありませんが、それだけにロマンがあります。
明治42年の「アカネ」という文芸雑誌に載っていますが、文学研究するのでなければ、「榛東村史」にも収録されています。3ページ足らずの短編です。
小説ではありますが、情景描写から読み取れる当時の様子は、箕輪から松之沢を通るのは外れルート、温泉宿2軒、湯がぬるく上がり用沸かし湯がある。摺臼峠は馬子が往き来する。などなど、たくさんの当時のことが読み取れます。
そのように旅人や馬子が普通に往き来していた、ガラメキからスルス峠へのルート(今昔マップの旧地図には、くっきり記されている)は、戦後になってから消えてしまった道筋なので、痕跡はきっとあるはず!という期待で一杯です。
色々とヒントを頂き有難うございます。今昔地図を見ながら少々思い当たることがあります。勝手な推量ですが。
ガラメキから西への道は僅かの距離
今の林道に近いようです。
鷹ノ巣山の北でスッと北へ突出していますがこれは黒髪表口碑や36童子石像が林立する北の先端辺りで沢渡
りして鷹ノ巣三連山の三つ目の北を
通過しております。ここは先日小生も立ち入った所でこの近辺では一番
等高線に開きのあるルートです。
ここから再び西北に向きますが
その先には「黒岩下からスルス峠」
の道がありその交わりかもしれない
丁字路を見たことがあります。
https://blog.goo.ne.jp/gooyamachuu/e/726e2b2649c6858810e8c4a2e63c1914
その内、少しづつ歩いて確かめる積りです。
言葉足らずでした。前コメントからのブログ文中の中程て赤テープ付きの
画像の説明で「このマークの丁字路は左折。直進は唯の落ち葉の堆積した水路で道形に見えるだけ。右折は未踏で不明。」の北に向いての右折路の事が引っ掛かりです。
土屋文明記念館が出版した「青き上に : 榛名・伊香保文学紀行」という文集が図書館にありました。「枯野」も入っています。全部は読んでいませんが、他の作品からも明治から昭和初期の暮らしぶりが伺えます(榛名湖の氷切りの様子とか)。文学というよりSNSが無かった時代の生活の資料という読み方ですが。
スルス峠の道ですが、先日峠側から少し様子をみてみましたが、ヤブが酷くて撤退してきました。峠から「右の耳」までは元々荒れてますし、夏場は厳しいかもしれません。一方「右の耳」から下は新しい目印がついているから今でも使われていると思われます。榛名湖と黒岩、デ・レイケ堰、黒髪表口、ガラメキあたりを繋ぐ道として。