クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

めがね橋から旧軽井沢 H-29-11-10

2017-11-11 14:51:55 | 安中・松井田
そろそろ、メガネ橋の紅葉が気になるので偵察。結果は一週間か十日ほど
早すぎの大外れ。序に碓氷峠や旧中山道の「見晴らし」までドライブしたが
こちらは遅すぎで踏んだり蹴ったりの一日だった。

高崎からR-18を西進、途中で見える表妙義の遠景は陽に映えてまずまずの
紅葉で期待が持てた。
標高387mと称する麓の横川からR-18の旧道に入り坂本の町中を抜けて
蛇行道を登り碓氷湖に立ち寄り。ここの標高は公称527m。
車道から眺めると中々の景観だがよく見ると黄色や薄緑が未だ残っている。



人造ダム湖畔から。



湖畔の紅葉樹は如何にも植栽という感じだか紅葉であることに違いはない。



何時もの通り徒歩でアプトの道を歩いてめがね橋まで行くことにしたが
途中には紅葉の欠片もなしで冬景色に近い。



三号・四号・五号と三つのトンネルを潜って約15分ほどでメガネ橋上に着く。



楽しみにしていた山手を見たらこんな感じて完全にアウト。
ふっと昔のドラマで岸谷五朗が小栗上野を演じたドラマに
「又も辞めたか亭主殿」があったのを思い出し「又も外れか爺イ殿」と自嘲。



見たかったのは去年と同じ程度のこの景観だったのだ。



仕方なく橋から国道に降りて少し撮影。すぐ近くの尾根の様子。



今度はメガネ橋を絡めて幾つかのアングルで撮ってみた。











国道の下は深い沢で碓氷川の清流が勢いよく流れる。



何時もならここから又歩いて熊野平駅跡までアプトの道の紅葉を楽しむのだが
この状況では駄目なので予定を変更して碓氷湖まで戻り車でドライブ。
カーブ26の碓氷湖を発してカーブ82の熊野平駐車場。
国道からアプトの道までは長い木枠段。



到着すると直ぐ左に旧線の軽井沢方面トンネル。



実はこのトンネルは真正面から見ると出口が見えるほど短い。
潜ってみたい誘惑に駆られるが厳重に閉鎖されているので止め。



架線がそのまま残っているのでやや邪魔だが周辺の山の様子。



西側から上り方面



線路が残っている上りトンネルに接近。



南側に母子像と殉難碑。母子像は事故後の救出作業で発見された
子供を抱いたまま遭難した母子を悼むために建設されたもの。
語り継がれていることをそのまま記録すると、
1950年6月はこの周辺で降雨が続き、上旬だけで150ミリメートル
もの雨量が観測された。そして6月8日の午後8時半頃に熊ノ平駅
構内の第10号トンネルで約3,000立方メートルの土砂が
崩壊して本線・突込線が埋没。翌6月9日午前6時6分頃にその上方で
7,000立方メートルほどの崩落が発生し、作業中の人員や宿舎
4棟・8戸が埋まった。
6月11日午後11時半頃に3回目、6月12日午前7時24分に4回目の
崩落がそれぞれ起きた。
最終的にこの事故による死者は50名、重軽傷者は21名、線路は
延長70メートル幅60メートル深さ2メートルの土砂が堆積し復帰は6
月23日。



もう一度東方を振り返ってから駐車場に降りて軽食と休憩。



観光バスを含めて
多くの車両が出入りするので隅っこに陣取る。後ろの楓は未だ緑を残して
中途半端な紅葉。



さて、これからどうしようか?と考え中で冴えない顔の本日の爺イ。



時間も早いので久し振りに旧道の碓氷峠を越えて軽井沢に行くことにして
出発。熊ノ平のカーブ82から峠まで7km、しかも最終カーブは184だから
距離よりも更に100カーブあることの方が気が重い。細かい蛇行で40km/h
以上は出せない低速で漸く峠着。何とも侘しい所で案内板がポツリと。
紅葉で有名な「見晴し」や県境の熊野神社のある旧中山道の峠へは
旧軽井沢地区を抜けていく。



僅かな傾斜の下りを行くと旧軽井沢への分岐があるので右へ。
群馬側からは横川の標高387mを起点とすれば峠は960mだから
標高差は573mで難所の所以はそれにある。一方、軽井沢の標高は
940mで峠と殆ど差はない。途中で「見晴らし」の明確な道標で
道幅の狭い町中を通行人に注意しながら進み、長い別荘地を進む。
やがて丁字路で左折して人家を離れて山手の幅広道を蛇行して高度を
上げる。見晴らし直前で左折して神社の駐車場。



向かい側に観光名所の一つとして有名な「元祖ちから餅」の「しげの屋」。
6種類のちから餅があり各500円也。



その店脇に群馬県と長野県の境界線があると表示。それ故にこの家の住所は
半分は長野県北佐久郡軽井沢町峠2、もう半分は群馬県安中市峠3と2つも
ある贅沢?。



「安中市」が毎年5月に挙行する「安政遠足(とおあし)の決勝点看板を見ながら
参道へ。この侍マラソンは安中城址を出発し距離29kmの旧中山道の山中を
標高差1050mもクリアして、ここに到着する過酷なレース。



歩く参道も県境ラインの上。




境内に上がると左に長野側の「熊野皇大神社」



右に群馬側の「熊野神社」。社務所も別々。



解説によると「当神社は碓氷峠の頂上 標高1200mに位置して、
鎮座する神社。また、当神社は、全国的にも珍しい県境、お社の
中央で長野県と群馬県に分かれた神社。従って一つの神社でありながら
2つの宗教法人が長野県熊野皇大神社と群馬県熊野神社に分かれている。
その為、神社を護る宮司も2人。

所在地 も熊野皇大神社は長野県北佐久郡軽井沢町峠町1番地
熊野神社は 群馬県安中市松井田町峠1番地 。


一通り見物してから神社を辞して車道を僅かに下って南への坂を上ると
「見晴らし」入口。



既に峠からは紅葉の気配はしないのですれ違いの人に聞いたらここの
紅葉は10月末がピークで既に枯れ枝だけと知らされて又も大はずし。



広場に来ると成程枯れ野の風情。



微かに見える裏妙義を眺めて「三方境よ!月末まで待ってろよ」と
独り言をつぶやいて本日終了とした。



帰路はもう184カーブは真っ平御免なので碓氷バイパスを飛ばし、
何時もの通り峠の釜めしを仕入れて帰宅。



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