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語彙史研究2

2013-11-21 | 語と語彙
日本語語彙史を考える。国語と日本語は実際には同じ言語である。何をもって日本語語彙とするか。歴史は連続する。日本語では1000年以上のあいだ、その語によって言語の記録を辿ることができる。そうすれば国語史であり日本語史である。

国語の由来が国字であり、和字、和語であるなら日本語はもと大和語である。語彙をとらえて日本語漢語、日本語大和語、日本語外来語とする語彙史ができる。日本語にある語彙をその範囲と単位の設定においてそれぞれ語の集合がある。その取り決めた範囲の語彙において歴史記述を試みることになるだろう。

それで国語か、日本語かとなる。

国語国字はキリシタン資料ではやわらげであり、日本地域の言葉であった和字和語のとらえ方に淵源があるし、国の意識がある国家語となるには国字国語問題を明治期に経ることになる。

あるいは国語は国語教育の言語でもある。その歴史経緯に於いて国語が日本語になることはない。国家語との規定は国の憲法に関わることがないし、国語教育と日本語教育は学習者を対象としてみると異なっている。

日本語語彙はどうとらえるか。語彙史である限り先ほどの国語と日本語の連続は避けられない。そうならば、これまで国語と呼ぶでいたものをすべて日本語に置き換えるかどうかとなって、国語学会が日本語学会となったようなことである。

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