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日本人の本性

2016-10-19 | 日本・日本人
日本人の本性、入力は、本性で、検索結果は、もしかして本姓、と出た。グーグル検索でヒットしたのは、ほんしょう【本性】である。本来、生まれついて持っている性質のことを指す。正気とも見える。例文30件は、青空文庫である。著作権の年数から50年前のものか。その用例は、小説家の太宰治、文章家の寺田虎彦、そして、小説家の夏目漱石、宮本百合子が並ぶ。ウキペディアの立項目では、本性を挙げる。

>本性(ほんせい、ほんしょう、英: Human Nature)は、人間が普遍的に持つ思考、感覚、行動などを指す概念である。社会学、社会生物学、心理学では特に進化心理学と発達心理学が人間の本性を明らかにしようと科学的な取り組みを行っている。  

この説明は、人間の持つ性質をあきらかにする。

本性は。性根、本心、正体、本気などの語とかかわりをもって、もともとあるものに蔽われた表れを指して、その関係を表現する使い方がある。したがって、日本人のホンショ―となると、その用例には、日本人がホンショーを表すとどうなるか、といった議論になる。





EDR日中対訳辞書
独立行政法人情報通信研究機構

本性
読み方ほんしょう,ほんせい

中国語訳 本性
中国語品詞 名詞
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 資質[シシツ]
本来持っている気質
中国語での説明 资质,天性
本来拥有的气质
资质
本来拥有的气质
英語での説明 disposition
a person's natural qualities of mind and character
本性
名詞
日本語訳本色
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 本色[ホンショク]
本来の性質
本性
名詞
日本語訳エキス,エッセンス,エクス
対訳の関係部分同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 本質[ホンシツ]
根本的な性質
中国語での説明 本性;本质;禀性
根本性质
英語での説明 quiddit
basic nature
本性
名詞
日本語訳本心
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 本性[ホンショウ]
正気であること
中国語での説明 理智,本性
神志清醒的
本性
名詞
日本語訳本分
対訳の関係部分同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 本分[ホンブン]
本来そなわっている性質
本性
名詞
日本語訳生れ付き,生れつき
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 生まれつき[ウマレツキ]
生まれた時からもっている形質
中国語での説明 天性;本性;禀性;天生;生来
出生时具备的特性
本性
名詞
日本語訳性
対訳の関係完全同義関係

日本語訳稟質
対訳の関係部分同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 気性[キショウ]
生まれつき、人に備わっている資質
中国語での説明 天性
与生具来的脾性
秉性,脾气,性情
天生的性质,品质
英語での説明 self
the character that a person is born with
本性
名詞
日本語訳性
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 性[ショウ]
自然のままであること
中国語での説明 万物的本体
自然的本来面目
本性
名詞
日本語訳性根
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 性根[ショウネ]
生まれつきもっている心構え
本性
名詞
日本語訳地金
対訳の関係パラフレーズ

本性の概念の説明
日本語での説明 地金[ジガネ]
持って生まれたありのままの性質
本性
読み方ほんしょう,ほんせい

中国語訳理智,理性
中国語品詞名詞
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 本性[ホンショウ]
正気であること
中国語での説明 理智
某人的理智
本性
読み方ほんしょう

中国語訳本质
中国語品詞名詞
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 真髓[シンズイ]
物事の本質
中国語での説明 真髓,精髓
事物的本质
英語での説明 essence
the essence of something
本性
名詞
日本語訳心柄
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 心柄[ココロガラ]
自分の心掛けで生じた結果
本性
名詞
日本語訳本心
対訳の関係部分同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 本心[ホンシン]
本来もっている正しい心
本性
名詞
日本語訳心性
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 心[ココロ]
人間の精神活動
中国語での説明 灵魂;精神;心灵;本性;天性
人的精神活动
英語での説明 heart
heart
本性
名詞
日本語訳本性
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 資質[シシツ]
本来持っている気質
中国語での説明 资质,天性
本来拥有的气质
资质
本来拥有的气质
英語での説明 disposition
a person's natural qualities of mind and character
本性
名詞
日本語訳心柄,素性,素姓
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 性質[セイシツ]
人や事物の特性
中国語での説明 性质,天性,性情
人或事物的本质
性格,性情;性质,特性
人或事物的特性
性质,本性
人或事物的本质
英語での説明 nature
a characteristic of a person or a thing
本性
名詞
日本語訳天質,賦性,種姓,稟質,資性,賦質,稟賦,天賦
対訳の関係完全同義関係

本性の概念の説明
日本語での説明 素質[ソシツ]
生来そなわっている性質
中国語での説明 素质;性质;禀赋;天分
生来就具有的性格



用例から、10例を抜き出すと、次のようである。

生酔本性違わず
敏捷な、本性を目ざめさせられた
何かにすがりつきたいという本能の方が強いというのが、女の本性であること
例の酒癖がついに、本性を現わして
婦人として本性にかなった正常な姿
生命の維持特に自我の本性である個性の維持
人間は、一緒に旅行をすると、その旅の道連れの本性がよくわかる
人間の本性というもの
私は悪魔の本性を暴露していた
間抜けの本性を暴露している


ほん‐しょう〔‐シヤウ〕【本性】
1 《古くは「ほんじょう」とも》本来もっている性質。生まれながらの性質。ほんせい。「―をあらわす」
2 本心。また、正気。「酔って―を失う」
類語 地(じ) 生地(きじ) 下地(したじ) 地金(じがね) ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる
出典:デジタル大辞泉



ほん‐しょう〔‐シヤウ〕【本性】 例文一覧 30件

・・・ええ、どうだい、生酔本性違わずで、間違の無い事を言うだろう。」「何ならお供をいたしましょう、ええ、旦那。」「お供だ? どこへ。」「お馴染様でございまさあね。」「馬鹿にするない、見附で外濠へ乗替えようというのを、ぐっすり寐込ん・・・<泉鏡花「菎蒻本」 青空文庫>

・・・ 小さな白鳥は、はじめて、これによって、敏捷な、本性を目ざめさせられたのです。こののち、どんなときに、油断をしてはならないかということを知りました。 春もすぎて、夏のころには、魚の子供は、もう、大きくなりました。やがて、お母さんにな・・・<小川未明「魚と白鳥」 青空文庫>

・・・それを拒もうとする羞恥心よりも、何かにすがりつきたいという本能の方が強いというのが、女の本性であることを、小沢は知っていた。 好奇心は女の方が強いのだ。しかも若い娘の場合は、一層はげしいのだ。 そう知っていながら、小沢はしかし腕を伸・・・<織田作之助「夜光虫」 青空文庫>

・・・ 水野は、これだけはご免だとまじめで言う、いよいよ他の者はこいつおもしろいと迫る、例の酒癖がついに、本性を現わして螺のようなやつを突きつけながら、罰杯の代にこれだと叫んだ。強迫である。自分はあまりのことだと制止せんとする時、水野、そんな・・・<国木田独歩「遺言」 青空文庫>

・・・ 権利思想の発達しないのは、東洋の婦人の時代遅れの点もあろうが、われわれはアメリカ婦人のようなのが、婦人として本性にかなった正常な姿ではなく、やはり社会の欠陥から生じた変態であって、われわれは早く東洋的な、理想的国家をつくって、東洋婦人・・・<倉田百三「愛の問題(夫婦愛)」 青空文庫>

・・・今これらを詳述する紙幅はないが、ギヨーは『義務と制裁のない道徳論』において、生命の維持特に自我の本性である個性の維持と発展とを主張した。彼によれば、それ自体最高の価値を持ったものは個性であり、個性は何ものの手段ともすべからざるものである。個・・・<倉田百三「学生と教養」 青空文庫>

・・・「人間は、一緒に旅行をすると、その旅の道連れの本性がよくわかる。」 旅は、徒然の姿に似て居ながら、人間の決戦場かも知れない。 この巻の井伏さんの、ゆるやかな旅行見聞記みたいな作品をお読みになりながら、以上の私の注進も、読者はその・・・<太宰治「『井伏鱒二選集』後記」 青空文庫>

・・・人間の本性というものは或いはもともと冷酷無残のものなのかも知れません。肉体が疲れて意志を失ってしまったときには、鎧袖一触、修辞も何もぬきにして、袈裟がけに人を抜打ちにしてしまう場合が多いように思われます。悲しいことですね。この「女の決闘」と・・・<太宰治「女の決闘」 青空文庫>

・・・私は悪魔の本性を暴露していた。 私は、その夜、やっとわかった。私は、出世する型では無いのである。諦めなければならぬ。衣錦還郷のあこがれを、此の際はっきり思い切らなければならぬ。人間到るところに青山、と気をゆったり持って落ちつかなければな・・・<太宰治「善蔵を思う」 青空文庫>

・・・その次の写真に於いて、既に間抜けの本性を暴露している。これもやはり高等学校時代の写真だが、下宿の私の部屋で、机に頬杖をつき、くつろいでいらっしゃるお姿だ。なんという気障な形だろう。くにゃりと上体をねじ曲げて、歌舞伎のうたた寝の形の如く右の掌・・・<太宰治「小さいアルバム」 青空文庫>

・・・いつなんどき、怒り狂い、その本性を暴露するか、わかったものではない。犬はかならず鎖に固くしばりつけておくべきである。少しの油断もあってはならぬ。世の多くの飼い主は、みずから恐ろしき猛獣を養い、これに日々わずかの残飯を与えているという理由だけ・・・<太宰治「畜犬談」 青空文庫>

・・・それがこの終戦後の、日本はじまって以来の大混乱の姿を見て、もはや黙すべからずと、かれの本性を私に打ち明け、また私の兄と弟とを指摘して兄弟三人、力を合せて日本を救え、他の男は皆だめだと言ったのです。私たちの母の説に依れば、百年ほど前から既に世・・・<太宰治「女神」 青空文庫>

・・・すなわち、書斎に引き籠り、人目を避けてたちまち大食いの本性を発揮したというわけなのである。とかく、いつわりの多い子である。チョコレート二十、ドロップ十個を嚥下し、けろりとしてトラビヤタの鼻唄をはじめた。唄いながら、原稿用紙の塵を吹き払い、G・・・<太宰治「ろまん燈籠」 青空文庫>

・・・そうしてこれらに対する反応によってその問題の対象の本性を探知すると同時に、一方ではまたそれらの種々の環境因子に通有な性質と作用の帰納に必要な資料を収集するのである。ただ物質と物質的エネルギーの場合とちがって、対象のすべてが作者の中にあるので・・・<寺田寅彦「科学と文学」 青空文庫>

・・・無理の圧迫が劇しい時には弱虫の本性を現してすぐ泣き出すが、負けぬ魂だけは弱い体躯を駆って軍人党と挌闘をやらせた。意気地なく泣きながらも死力を出して、何処でも手当り次第に引っかき噛みつくのであった。喧嘩を慰みと思っている軍人党と、一生懸命の弱・・・<寺田寅彦「枯菊の影」 青空文庫>

・・・これは科学的のアルバイトというものの本性に関する認識不足から起こる現象である。そうした不平をいう弟子にはまた当然独創力に乏しい弱い頭の持ち主が多いわけである。もし独創力のある弟子なら、そんな些細なものを先生にくれてやっても、自分の仕事は目の・・・<寺田寅彦「空想日録」 青空文庫>

・・・しかし物理学の非常に進歩した今日でも、光の本性についてはまだ解決のつかない事はいくらもある。これらの歴史を幾分でも児童に了解させるように教授する事はそれほど困難ではあるまい。かようにしていって、科学は絶対のものでない、なおいくらも研究の余地・・・<寺田寅彦「研究的態度の養成」 青空文庫>

・・・しかもその弾丸の本性はまだだれにもわからないのである。 科学はやはり不思議を殺すものでなくて、不思議を生み出すものである。<寺田寅彦「蒸発皿」 青空文庫>

・・・伸びるのが目的でもなく縮むのが本性でもなく、伸びたり縮んだりするのが生きている心臓や肺の役目である。これが伸び切り、縮み切りになるときがわれわれの最後の日である。 弛緩の極限を表象するような大きな欠伸をしたときに車が急に止まって前面の空・・・<寺田寅彦「初冬の日記から」 青空文庫>

・・・ ともかくもこのような事情であるから颱風の災害防止の基礎となるべき颱風の本性に関する研究はなかなか生やさしいことではないのである。目前の災禍に驚いて急いで研究機関を設置しただけでは遂げられると保証の出来ない仕事である。ただ冷静で気永く粘・・・<寺田寅彦「颱風雑俎」 青空文庫>

・・・働いておらぬ貧民は、貧民たる本性を遺失して生きたものとは認められぬ。余が通り抜ける極楽水の貧民は打てども蘇み返る景色なきまでに静かである。――実際死んでいるのだろう。ポツリポツリと雨はようやく濃かになる。傘を持って来なかった、ことによると帰・・・<夏目漱石「琴のそら音」 青空文庫>

・・・不思議はない、当然の事であるが、西洋人の論理はこれほどまで発達しておらんと見えて、彼の落ち人大に逆鱗の体で、チンチンチャイナマンと余を罵った、罵られたる余は一矢酬ゆるはずであるが、そこは大悠なる豪傑の本性をあらわして、御気の毒だねの一言を遺・・・<夏目漱石「自転車日記」 青空文庫>

・・・私たち日本人がすべてこういう兇暴な本性をもっているとはおもわないでください! と。日本にあふれている寡婦の涙をおもってください! と。けれども、同時に私たちは、身の毛のよだつおもいで省みずにいられないとおもう。日本の半封建の権力は、なんと文・・・<宮本百合子「明日の知性」 青空文庫>

・・・文学の創造というものが真実人類的な美しい能動の作業であるならば文学に献身するというその人の本性によって、人類、社会が合理的に発展前進しようとする活動に共働しないではいられない。創造そのものがきのうの自分から生きぬけて明日にすすむことでしかな・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」 青空文庫>

・・・といったということが新聞にでていますが、これはなまよい本性にたがわず、本音でしょう。もちろんあとから本人にきけば「何もおぼえていない」でしょうが極東裁判で天皇が責任をもたないということを明瞭にされて大変によろこんだのは誰だったでしょう、国民・・・<宮本百合子「泉山問題について」 青空文庫>

・・・事情が変化して、人間らしい自由を建設しようとする本性が伸張されなければならないいまになっても、しいられてできた内部抵抗の癖は、そこまで心情を脱却させないで、これを、民主主義への懐疑、政治的・芸術的良心への疑惑、人間性発展の確信への狐疑として・・・<宮本百合子「現代の主題」 青空文庫>

・・・だけれども、その感じは大体感覚の本性にしたがって、ある時が経てば消える。 この動的な生活感情の明暗の推移を、昔の日本人は、人間の心のはかなさと見た。現代の人はそうは見ていない。しかし、感覚的なものとして過ぎてゆく性質の幸福感が、何かその・・・<宮本百合子「幸福の感覚」 青空文庫>

・・・或る場合には自分の本性と反撥するものをも感じつつ尚悲しき利害から毅然たる態度も示しかねる自分に自嘲を感じることもあろう。そのような生きる感情の状態から、新たな文学が生れ得ると考えれば、あまり作家と作品との生活面に於ける統一の重大性を無視した・・・<宮本百合子「今日の文学の鳥瞰図」 青空文庫>

・・・俺の本性はざっとこのようなものだ。実はこういう穢い、弱い、くだらないものももっているのだ。俺の良心は苦しんでいる。そういうような立場、色調でプロレタリア文化・文学運動への参加と敗北との経験が作品化された。そして、こういう作家の態度は、当時の・・・<宮本百合子「今日の文学の展望」 青空文庫>

・・・人は密室で本性を現わす無恥な女豚を感じないではいられない。――Kは生ぬるいメフィストを連想させた。彼は自己の醜さを嘲笑する。しかし醜さを焼き滅ぼそうとする熱欲があるからではない。彼は他人の弱所を突いて喜ぶ。しかし悪を憎む道徳的疳癪からではな・・・<和辻哲郎「転向」 青空文庫>


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