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0928 御嶽噴火

2014-09-28 | 日記

0928

御岳山噴火、登山者ら16人意識不明 中日新聞記事、トップの前段抜きの大見出しである。20140928   
リードに、立ち上る噴煙を背に急いで下山する登山者たち=27日午前11時55分ごろ、長野・岐阜県境の御岳山で
> 二十七日午前十一時五十三分ごろ、長野、岐阜県境の御岳山(三、〇六七メートル)が噴火。長野県木曽広域消防本部が山頂付近の山小屋関係者に聞き取りしたところ、山小屋や登山道に四十人以上が取り残され、このうち意識不明が十六人、重症者が十人以上、入院が必要なけが人が八人いるという。聞き取りで被害者が重複している可能性もある。登山者から木曽署に「女性が一人、死亡している」と通報があり、確認を急いでいる。


中日春秋(朝刊コラム)
2014年9月28日

 日本における山岳信仰の背景は、火山による噴火や鳴動に対する恐怖心である。関東大震災を予見したといわれる地震学者の今村明恒(あきつね)(一八七〇~一九四八年)が、「火山の話」の中で、書いている

いにしえの民は、噴火口に神が住んでいると考え、霊場と心得ていた。噴火活動は火山の持ち主である神の怒りであり、神は霊場を穢(けが)されるのを嫌って「時々爆発を起こし、鳴動によって神怒のほどを知らしめた」

あまりに突然で、容赦のない「神怒」であった。長野県と岐阜県にまたがる御岳山が噴火した。巨大な白煙があっという間にのしかかる。運悪く、山頂付近で噴火に遭遇した登山者の恐怖は想像さえできない。美しい山が突然、顔色を変え、秋の山を楽しんでいたにすぎぬ人に襲いかかる

御岳山は常時観測されている火山の一つである。自然の力を前に人間があまりに無力であることを、あらためて思い知らされるのは御岳山の噴火警戒レベルが直前まで「平常」の1だったことである

レベル1での火山活動は「静穏」となっている。人間の能力では、神が顔色を変え、噴火に至ることに気づけなかったのか

「敵情偵察」。今村博士は火山や地震の災いを免れるための第一にこれを挙げている。敵情が分かれば「かの暴力を打ち砕く」こともできる。なぜ神の怒りを察知できなかったか。研究を続けなければ。

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