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研究会

2015-05-09 | 日本語文法
刈谷で行われた、中部日本・日本語学研究会に出かけた。
二つの発表報告だった。

一つはヴォイス、二つめは「べきだ」文、それぞれ興味のある内容だ。
使役文には、causativとしての見方と、被役としてに由来がある。

causeがあるものと構文解析をする現代語の見方に、一方で、曖昧な使役と受け身のこうむり方がある。
あらためて、被役のことかと思うが、検索して、はてなキーワードに出てくる。

さらに10年前に質問があったりする、使役受身の子でもある。
日本語の曖昧性、中国語の対称性、英語の明示性というようなところで、発想をするとわかりよいか。

したがって、使役の単語性という話になって、日本語構文が明らかになる。
「べきだ」文は、規定文の範疇に入るかとの疑問を呈した。

起こらない事実を起こったっと捉える、当為当然の事実である。
ただ日本語の、べし には、蓋然可能の表現にも宛てて来ているので、起こらない事実をとらえるとらえ方が二様になることである。

叙法で起こらないことを起こることとして言う日本語表現法はない。
かつては、まし と言うのがあった。



被役とは - はてなキーワード - はてなダイアリー
d.hatena.ne.jp › はてなキーワード › 一般

意味
使役や受身において、発し手と受け手が曖昧で、一方的に被けられる関係。
被く作用の発動が、「誰によるものか」という対称性がない日本的な認知。
被けられる側との間に人物を介しないで、直接的に作用を及ぼされる役。
また、人物による使役や受身であるが、対称性が意識されていないものも含む。



被役表現とは - はてなキーワード - はてなダイアリー
d.hatena.ne.jp › はてなキーワード › 一般

定義
「させる」関係において、対称性がなく一方的に被けられる関係を表現する。
被けられる側との間に人物を介しないで、直接的に作用を及ぼされる役。
助動詞「させる」の場合は、“さ”を抜いた形で表現される。

「因果(被害)の使役表現」の人物の対称性が見当たらない表現が該当する。
「強制使役」、「許可使役」、などの人物の対称性がある表現は該当しない。

中国語の使役表現
中国語では、介詞『被』を用いて、「誰によって」という人物の対称性を伴う。
中国語の場合は、常に対称性をもつので【被役表現】は無い。

日本語の用例
【被役表現】「見せる」 「着せる」 「泣かせる」  
【使役表現】「見させる」「着させる」「泣かさせる」



「被役」 - 教えて!Goo
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質問者:awayuki_ch質問日時:2004/12/16 02:18
気になる0件
 いつもお世話になっております。
 大学時代の日本語の教科書の中に、受け身と被役をそれぞれ説明する時に、このような二つの例文があります。自然な日本語なんでしょうか。
1.両親からの手紙を読むと、国のことが思い出されます。
2.目の前のすばらしい景色に感動させられました。
 思わずある感じがわいてくる時に、「される」(受け身)も「させられる」(被役)も使えますね。普通「される」の方が多用なんでしょうか。思わずある感じがわいてくる時の受け身と被役の使い分けがよく分かりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけないでしょうか。宜しくお願い致します。

 日本語を何年間も勉強していますが、まだまだ文章がうまく書けません。質問文の中で不自然な表現がありましたら、それも併せて指摘していただければ助かります。




2015年 05月 09日 (土)  13:30~17:00
場所 刈谷市総合文化センター アイリス4階 405・406号室

(1)早津恵美子氏(東京外国語大学)
「使役文のヴォイス性と使役動詞の単語性」

(参考文献)
・佐藤里美「使役構造の文-人間の人間にたいするはたらきかけを表現する場合-」(言語学研究会(編)『ことばの科学1』むぎ書房)
・早津恵美子「日本語における「ヴォイス」を再考するために-主語が動きの主体か否か-」(『日中言語研究と日本語教育』(同編集委員会)5)
・早津恵美子「使役文と原動文との似通い-使役と原動の対立の弱まり-」(『日本語学研究』(韓日日本語学会)36)
・早津恵美子「日本語における使役文と受身文との似通い-使役文からの考察-」(『日中言語対照研究論集』(日中対照言語学会)17 近刊)


(2)大鹿薫久氏(関西学院大学)
「規定文と「べきだ」文」

(参考文献)
・郷丸靜香「現代日本語の当為表現-「なければならない」と「べきだ」-」(『三重大学日本語学文学』(三重大学)6)
・高梨信乃「評価のモダリティ形式のタ形について-「べきだった」「なくてはいけなかった」「ざるを得なかった」-」(『日本語文法』(日本語文法学会)4巻1号)

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