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リスク

2015-05-31 | 日本語百科
リスクを伴う、リスクがある、この語の意味は何か。
リスクを危険と訳す、また、漢字語で置き換えると、危険性とでもなる。

がんのリスクが高い There is a high risk of cancer. - 京大-NICT 日英中基本文データ  
感染のリスクが断然高い  at much higher risk of infection, - Weblio Email例文集  
この高いリスクは最後にはこの会社を破壊した。 This high risk destroyed this company at last. - Weblio Email例文集

その用法で、自衛隊員のリスク、というときは、そのリスクを負うとは何を意味するか。
生死を分ける、戦死の危険となるのだろう。

そのリスクを冒すとなれば死を賭してということである。
戦争におけるリスクは闘うこと、武器を用いて殺し合うことにいたるまでの経緯にほかならない。

かつて、その議論がこれほどまで行われていたとしたら、国民に覚悟を求めるものであったろう。
戦死の現実は戦争を仕掛けたものにのしかかってくる、そのことをよく知ることである。



首相、自衛隊員のリスクを明言
2015年 05月 26日 18:00
http://jp.reuters.com/article/kyodoPoliticsNews/idJP2015052601001740

 安倍晋三首相は26日の衆院本会議で、自衛隊活動拡大を図る新たな安全保障関連法案で懸念されている隊員のリスクに関し、安全確保に努めるとした上で「それでもリスクは残る」と言及した。危険性を明言しない姿勢が野党の批判を受けたことなどから軌道修正したとみられる。他国領域での自衛隊の武力行使をめぐる首相と中谷元・防衛相の発言に食い違いがあるとの野党の追及に強く反論。「分かりやすく丁寧な説明を心掛け、今国会における確実な成立を期す」と表明した。
 首相は隊員のリスクについて「国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、自衛隊員に負ってもらうものだ」と説明。



Weblio 辞書 > 英和辞典・和英辞典 > 日本語WordNet > リスクを伴うの英語・英訳
リスクを伴う
【形容詞】
sporting
危険または危険を冒したいという意欲を含むさま
(involving risk or willingness to take a risk)

a sporting chance 一か八かのチャンス

危険を伴うリスク
a risk involving danger - 日本語WordNet

リスクや危険を伴うさま
involving risk or danger - 日本語WordNet


ウイキペディアより
>リスク (英: risk)とは、一般的には、「ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」と理解されているが、工学や経済学などの分野によって定義はさまざまである。


http://eow.alc.co.jp/search?q=%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF

リスク
risk《保険》〔事故によって保険会社に損失が発生する可能性またはその損失額。〕
risk《金融》〔投資した資金が回収できなくなる可能性。〕
risk《工学》〔システム障害の可能性。〕
risk(カタカナ発音)



リスク【risk】
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/230974/m0u/

1 危険。危険度。また、結果を予測できる度合い。予想通りにいかない可能性。「―を伴う」「―の大きい事業」「資産を分散投資して―の低減を図る」
2 保険で、損害を受ける可能性。

リスクアセスメント【risk assessment】
危機が発生した場合、発生源、伝播の経路、被害者の反応、発生頻度などのデータに基づき、どれだけの影響があるかを事前に評価すること。危機評価。
リスクアセットレシオ【risk-asset ratio】
危険資産比率。銀行の資産を与信リスクの程度に応じてウエートづけしたうえで合計したものに対する自己資産の比率。資産の内容まで勘案して銀行の支払い能力を指標化するので、ギアリングレシオよりすぐれているとされる。→ギアリングレシオ →リスクウエート
リスクアタッチ【risk attach】
保険者の保険責任が開始されること。
リスクアナリシス【risk analysis】
《analysisは、分析の意》危険な状況をどう評価し、管理し、得た情報を交換するかということ。危機分析。「食品安全の―」
リスクいんし【リスク因子】
《risk-factor》特定の疾患にかかりやすい生体の形態的・機能的要素。例えば、動脈硬化症のリスク因子は高コレステロール血症であるなど。危険因子。
リスクウエート【risk weight】
総資産を算出する場合に、保有する資産(債権)の種類ごとに危険度を表す指標。自己資本比率は総資産を分母に、自己資本を分子にして算出するが、国際決済銀行(BIS)基準による金融機関の比率は資産を単純合計せず、リスクの度合いで加重平均して総資産を求める。例えば、自国国債や現金は0パーセントとし、企業や他国向けの債権は格付けによって、いくつかの段階に分けて計算する。→リスクアセットレシオ
リスクオフ【risk off】
投資家がリスクを回避するために、より安全な資産に資金を移動する傾向にある市場の状況を表す金融用語。⇔リスクオン。
リスクオン【risk on】
投資家がより高い収益を目指して、リスクの高い資産に積極的に資金を投入する傾向にある市場の状況を表す金融用語。⇔リスクオフ。
リスクかんり【リスク管理】
⇒リスクマネージメント
リスクコミュニケーション【risk communication】
あるリスクについて、関係する当事者全員が情報を共有し、意見や情報の交換を通じて意思の疎通と相互理解を図ること。
リスクさいぶんがたじどうしゃほけん【リスク細分型自動車保険】
保険料算出の根拠となる危険度を細分化した自動車保険のこと。運転者の年齢・性別・居住地域・運転歴や、車種・使用目的・使用状況・安全装置の有無などに応じて、その運転者の事故を起こす確率が高いか低いかを判断し、保険料を設定する。
リスクしさん【リスク資産】
高利回りが期待されるが元本割れの危険もある金融資産。株式・投資信託・外貨預金・対外証券投資・外国為替証拠金取引(FX取引)など。
リスクしゃかい【リスク社会】
経済や科学技術の発展による富の社会的生産や政治的変革と並行して、多様で複雑化したリスクが社会的に生産される社会。ドイツの社会学者ウルリッヒ=ベックが同名の著書で現代社会の特質を把握するために導入した概念。
リスクテーク
[名](スル)《risk taking 「リスクテイク」とも》危険を承知で行うこと。危険を冒すこと。「日銀にさらなる―を迫る」
リスクプレミアム【risk premium】
金融商品などにおいて、標準よりも高いリスクに対して支払われる対価のこと。
リスクヘッジ【risk hedge】
相場変動などによる損失の危険を回避すること。
リスクホメオスタシスりろん【リスクホメオスタシス理論】
《risk homeostasis theory》危険を回避する手段・対策をとって安全性を高めても、人は安全になった分だけ利益を期待してより大胆な行動をとるようになるため、結果として危険が発生する確率は一定の範囲内に保たれるとする理論。カナダの交通心理学者ジェラルド=ワイルドが提唱した。
リスクマネージメント【risk management】
経営活動に生じるさまざまな危険を、最少の費用で最小限に抑えようとする管理手法。危機管理。危険管理。リスク管理。
リスクマネージャー【risk manager】
リスクマネージメントを担当する役職。危機管理者。
出典:デジタル大辞泉


ニュース詳細
元幹部 “自衛隊員の戦死に向き合う必要”
5月26日 17時45分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150526/k10010092521000.html

海上自衛隊の出身で、平成18年から3年間、自衛隊トップの統合幕僚長を務めた齋藤隆さんは26日、日本記者クラブで会見しました。
この中で、26日の衆議院本会議で審議入りした安全保障関連法案を評価するとしたうえで、自衛隊員のリスクについて「イラク派遣など、これまでの活動でもそれなりのリスクはあった。今回の法案で現場の自衛隊員のリスクが従来よりはるかに高くなるとは思わない」と述べました。
さらに、「リスクがゼロという任務はありえない。これまでの活動で戦死者が出なかったのは本当にラッキーだったが、そのことに甘えてはいけないのではないか。国家や国民は戦死者にどのように向き合うか、そろそろ考えておく必要がある」と述べました。




2015年5月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/desk/CK2015053002000108.html

隊員の「リスク」
 一記者として心掛けてきたことがいくつかあります。その一つができるだけカタカナを使わずに原稿を書く、ということです。
 「バリアフリー」など一部の言葉は日本語に言い換えにくく、そのままの方が分かりやすいでしょう。が、カタカナ用語では意味がぼやける場合があります。あるいは格好のよい印象を与えるために使われてはいないでしょうか。そう考え、なるべく漢字やひらがなで書くようにしています。
 そのカタカナ用語を今回書きます。「リスク」という言葉です。国会での安全保障関連法案の審議は、自衛隊員の「リスク」が議論になっています。
 安倍晋三首相は隊員の安全確保に努めるとした上で「それでもリスクは残る」と述べました。政府高官も「今まで内にいたのが外に行くという時に、リスクが変わらないなんてあり得ない」と語っていました。
 隊員の「リスク」とは、銃砲によって命を落としたり負傷したりする「危険」を意味します。状況によっては他国の人間を傷つけ、命を奪わざるを得ないような「恐ろしさ」のことです。事業で損をするかもしれないといった「リスク」とは次元が違います。
 そもそも海外で隊員の命を代償にしかねない日本の「存立危機」とは、いかなる状況か。そして、隊員にはどんな危険が想定され、そのときどう行動すべきか。どう動けるのか。「リスク」という言葉で洞察と想像を止めてはならないでしょう。
 「リスク(risk)」の語源は「絶壁の間を船で行くこと」という説もあります。「存立危機」のように言葉の定義があいまいなまま、武力行使の余地を広げているような安保法案自体が、絶壁の間を突き進む船に見えます。
 (名古屋本社編集局長・臼田信行)


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