抑揚 日本語の音声と音韻13
日本語の音声は拍またはモーラでとらえるとわかりよいが、これは音韻論のとらえ方である。音声は音節でとらえると語のまとまりを得るが、日本語は仮名文字ごとに、また特殊な音節としてのとらえ方もあるので、実際の発音はわかりやすくすると、子音と母音の音節で分析をすることになる。そこにアクセントを置いて発音すれば語の音調ができる。語を連ねて文とするとそこにも音調が働くことになる。個々の語のアクセントに加えた音調が全体として文になると、その音調はイントネーションとなる。音節の音調は声調である。
イントネーションは抑揚とも呼ばれる。上昇、下降の音調である。ただこれは文末に現れる場合で、話者の話す内容において調子が加えられる。英語文法の影響で、日本語でも疑問文は文末が昇調になると解釈されることがある。逆に文末が降調になるのは平叙文である。しかし日本語は文の語末に不安あるいは不確かを表す、~か を付けると。それで疑問を表すことができるので、必ずしも音調を加えることがない。また、同じように、~か の文末の場合に、降調を用いると、それは文の情報によって意味が異なってくる場合がある。東京へ行きますか、と昇調でたずねると疑問を表すが、降調にすると行為の確認となる場合がある。
イントネーションは文の意味情報を聞き手に伝えるためにわかりやすくする働きがあるあるが、しかし、単語ごとのアクセントは語の識別にかかわるが、単語を連ねて文になると、それは文のイントネーションによって、高い拍に挟まれた低い拍が持ち上げられるなど、文でのアクセントに変わるので注意がいる。たとえば、母は 和服を 着る というときに、着る についてのアクセントは、LH であるが、和服を については、LHHH であるため、連ねて発音すると、和服を切る LHHHHL と発音されることになり、意味情報が変わる。くなっているイントネーションで低い拍を持ち上げないで、着る LH の直前で、低く下げるように発音することになる。
日本語だけには限らないが、言語によってイントネーションが働くと、その言語らしくなるということがある。どうすれば、その言語らしくなるかということは、その韻律によるところである。日本語のリズムを聞くと単音節の連続でタンタンタンと聞く場合もあるし、母音をメロディーのように聞く場合もある。それは言語においてそれらしくというのは、言語が異なればまた異様に聞こえるということでもあるから、イントネーションの働きは重要である。
日本語の音声は拍またはモーラでとらえるとわかりよいが、これは音韻論のとらえ方である。音声は音節でとらえると語のまとまりを得るが、日本語は仮名文字ごとに、また特殊な音節としてのとらえ方もあるので、実際の発音はわかりやすくすると、子音と母音の音節で分析をすることになる。そこにアクセントを置いて発音すれば語の音調ができる。語を連ねて文とするとそこにも音調が働くことになる。個々の語のアクセントに加えた音調が全体として文になると、その音調はイントネーションとなる。音節の音調は声調である。
イントネーションは抑揚とも呼ばれる。上昇、下降の音調である。ただこれは文末に現れる場合で、話者の話す内容において調子が加えられる。英語文法の影響で、日本語でも疑問文は文末が昇調になると解釈されることがある。逆に文末が降調になるのは平叙文である。しかし日本語は文の語末に不安あるいは不確かを表す、~か を付けると。それで疑問を表すことができるので、必ずしも音調を加えることがない。また、同じように、~か の文末の場合に、降調を用いると、それは文の情報によって意味が異なってくる場合がある。東京へ行きますか、と昇調でたずねると疑問を表すが、降調にすると行為の確認となる場合がある。
イントネーションは文の意味情報を聞き手に伝えるためにわかりやすくする働きがあるあるが、しかし、単語ごとのアクセントは語の識別にかかわるが、単語を連ねて文になると、それは文のイントネーションによって、高い拍に挟まれた低い拍が持ち上げられるなど、文でのアクセントに変わるので注意がいる。たとえば、母は 和服を 着る というときに、着る についてのアクセントは、LH であるが、和服を については、LHHH であるため、連ねて発音すると、和服を切る LHHHHL と発音されることになり、意味情報が変わる。くなっているイントネーションで低い拍を持ち上げないで、着る LH の直前で、低く下げるように発音することになる。
日本語だけには限らないが、言語によってイントネーションが働くと、その言語らしくなるということがある。どうすれば、その言語らしくなるかということは、その韻律によるところである。日本語のリズムを聞くと単音節の連続でタンタンタンと聞く場合もあるし、母音をメロディーのように聞く場合もある。それは言語においてそれらしくというのは、言語が異なればまた異様に聞こえるということでもあるから、イントネーションの働きは重要である。