現代日本語「誤」百科 682 誰かにいただいたんですか を、例題にしている。
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。
「誤」百科 682 誰かにいただいたんですか を、例題にしている。
敬語を取り上げる。
いただく 謙譲用法として自分の行為を表す。
その用法で、自らの行為に、自分で表現することはあっても、この いただいたんですか という疑問用法は成り立たないと、まずは考えるが、さらに、 ~たんですか という表現にあっては、起こった出来事の経験事実に、こちらから質問内容として確かめをしようとしていることであって、自分の行為ではないから、この語を、いただいたんですか というふうに使うときには、自分と同じ側にある、その敬語を使う人になる。自分と同じように謙譲をしてその立場にいる側の人に確かめようとしている。
あるいは、さらにシンプルにとらえると、年長から年少に向けて、いただいたのか と聞くような場合である。誰かに と不定疑問詞をふつうに使っているので、この言い方は場面に応じて、相手との関係、その行為について誰からものものであるかを言い表している。
コラムの言うように、だれかにもらったんですか といえば、これはそれでよいが、また、相手への敬意を表すという説明でコラムが言う、誰かからお受け取りになったんですか とする言いかえは、その行為の限られた人間関係を指すことになる。
敬語の用法をとくにいわなければ、もらう と、いただく と、この動詞を実質動詞としての用法を考えて、普通の用法と理解することも可能である。
プレゼントをもらいました
プレゼントをいただきました
プレゼントをもらいましたか
プレゼントをいただきましたか
誰かにプレゼントをもらったんですか
誰かにプレゼントをいただいたんですか
このそれぞれに表現の違いで意味内容を区別するとしたら、目的語をとることで、そのいただいたものがはっきりする。
誰にプレゼントをいただいたんですか
誰かにいただいたんですか
高価なものを不相応にもらっていたりしたら、この表現は有効である。
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。
「誤」百科 682 誰かにいただいたんですか を、例題にしている。
敬語を取り上げる。
いただく 謙譲用法として自分の行為を表す。
その用法で、自らの行為に、自分で表現することはあっても、この いただいたんですか という疑問用法は成り立たないと、まずは考えるが、さらに、 ~たんですか という表現にあっては、起こった出来事の経験事実に、こちらから質問内容として確かめをしようとしていることであって、自分の行為ではないから、この語を、いただいたんですか というふうに使うときには、自分と同じ側にある、その敬語を使う人になる。自分と同じように謙譲をしてその立場にいる側の人に確かめようとしている。
あるいは、さらにシンプルにとらえると、年長から年少に向けて、いただいたのか と聞くような場合である。誰かに と不定疑問詞をふつうに使っているので、この言い方は場面に応じて、相手との関係、その行為について誰からものものであるかを言い表している。
コラムの言うように、だれかにもらったんですか といえば、これはそれでよいが、また、相手への敬意を表すという説明でコラムが言う、誰かからお受け取りになったんですか とする言いかえは、その行為の限られた人間関係を指すことになる。
敬語の用法をとくにいわなければ、もらう と、いただく と、この動詞を実質動詞としての用法を考えて、普通の用法と理解することも可能である。
プレゼントをもらいました
プレゼントをいただきました
プレゼントをもらいましたか
プレゼントをいただきましたか
誰かにプレゼントをもらったんですか
誰かにプレゼントをいただいたんですか
このそれぞれに表現の違いで意味内容を区別するとしたら、目的語をとることで、そのいただいたものがはっきりする。
誰にプレゼントをいただいたんですか
誰かにいただいたんですか
高価なものを不相応にもらっていたりしたら、この表現は有効である。