語と法 日本語の文法について その47
語と法は語法である。文法との違いは何か。日本語の漢語を扱って語を取り入れて文としてきた。その文については漢語を用いていて文法については英語の翻訳と説明される。句法もある。そしていうところの、文章法もあって、それぞれに言語の法則とすると、それは文法を単位体に見て、形態、語、句、節、文、文章のそれぞれに関係構成をとらえることである。この文法単位体のレベルは宮地学説による。形態はモーフとなる。morphemに対するmorphである。
語のレベルについては形態がその構成に係わる。形態法という術語はないから、あればそれは音素に係わる音声の法則のようなものとなって意味とかかわりのある単位とならない。音声には意味の言語領域がないが、音韻は意味が前提となっている。音韻法則に例外なしとしたのは、語を見てのことであった。また節のレベルにも法があってもよさそうであるが、文法の関係構成に預かる。6レベル分けでいうと句までの単位としては文を構成しないということであろう。
語の法は句のもとにあって文の構成要素をとらえるが、それではその句はどうとらえられるか。句を連想すると漢詩の五言七言であり、絶句と律詩となる単位である。さらに和歌のひとつに上の句、下の句となり、さらに連歌の発句となる単位である。これには俳句となったものがある。句は語句といい、慣用句もあり、文法の連用修飾句、連体修飾句、そしてまた従属句ともある。その句にある語の関係構成はどうとらえられるか。
句と文の違いはなにか。句は意味のまとまりをもち、ほかの句と関係しあうときに、文の単位にある主語を持つかどうかで言語の文法単位としての文との違いを説明してきた。いまここで句が意味のまとまりをもつとした、その意味のまとまりが独立するかどうかである。文に主語をとらえる分析では独立できないのが句である。句が独立するように扱う詩歌にあって句法は修辞技巧の内容を持つものとしてのとらえ方となっている。
語法は語を成立させる関係構成を見るときに語の中心となるもの、つまり語に対して接頭語、接尾語などを分析している。その接尾語、接頭語は独立しない、単独では用いられることがないので、語であるかどうか、この名を避けて接頭辞、接尾辞とすることが行われ、ほかの言語では接中辞を見るものもある。この辞は語でない、語構成要素である。ここで、語、辞としたものには区別がある。
いま、語を詞と辞の構成要素を持つものとしてみようとすると、詞はそのままで語となり、詞と辞が組み合ってまた語となるというふうにみることができる。文節としたものがそのまま語であり、文節は自立語と付属語とした構成を、語を使わずに言ってみるなら、自立詞と付属辞というとわかりよい。文節は品詞であり語である、というように考える。
語と法は語法である。文法との違いは何か。日本語の漢語を扱って語を取り入れて文としてきた。その文については漢語を用いていて文法については英語の翻訳と説明される。句法もある。そしていうところの、文章法もあって、それぞれに言語の法則とすると、それは文法を単位体に見て、形態、語、句、節、文、文章のそれぞれに関係構成をとらえることである。この文法単位体のレベルは宮地学説による。形態はモーフとなる。morphemに対するmorphである。
語のレベルについては形態がその構成に係わる。形態法という術語はないから、あればそれは音素に係わる音声の法則のようなものとなって意味とかかわりのある単位とならない。音声には意味の言語領域がないが、音韻は意味が前提となっている。音韻法則に例外なしとしたのは、語を見てのことであった。また節のレベルにも法があってもよさそうであるが、文法の関係構成に預かる。6レベル分けでいうと句までの単位としては文を構成しないということであろう。
語の法は句のもとにあって文の構成要素をとらえるが、それではその句はどうとらえられるか。句を連想すると漢詩の五言七言であり、絶句と律詩となる単位である。さらに和歌のひとつに上の句、下の句となり、さらに連歌の発句となる単位である。これには俳句となったものがある。句は語句といい、慣用句もあり、文法の連用修飾句、連体修飾句、そしてまた従属句ともある。その句にある語の関係構成はどうとらえられるか。
句と文の違いはなにか。句は意味のまとまりをもち、ほかの句と関係しあうときに、文の単位にある主語を持つかどうかで言語の文法単位としての文との違いを説明してきた。いまここで句が意味のまとまりをもつとした、その意味のまとまりが独立するかどうかである。文に主語をとらえる分析では独立できないのが句である。句が独立するように扱う詩歌にあって句法は修辞技巧の内容を持つものとしてのとらえ方となっている。
語法は語を成立させる関係構成を見るときに語の中心となるもの、つまり語に対して接頭語、接尾語などを分析している。その接尾語、接頭語は独立しない、単独では用いられることがないので、語であるかどうか、この名を避けて接頭辞、接尾辞とすることが行われ、ほかの言語では接中辞を見るものもある。この辞は語でない、語構成要素である。ここで、語、辞としたものには区別がある。
いま、語を詞と辞の構成要素を持つものとしてみようとすると、詞はそのままで語となり、詞と辞が組み合ってまた語となるというふうにみることができる。文節としたものがそのまま語であり、文節は自立語と付属語とした構成を、語を使わずに言ってみるなら、自立詞と付属辞というとわかりよい。文節は品詞であり語である、というように考える。