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カリキュラムとシラバスと

2016-06-09 | 日本語教育
その用語を教育に求める。教育計画と学習計画、教育課程と授業計画、全体と科目の関係など、それは明瞭であるにかかわらず、コースという語ととともに、それぞれのデザインが説明されることになる。学校教育ではその用法は固定化したものと見えるが、改めてデザインするとなると、これまでの実態があらわになる。カリキュラムは学習指導要領によって学校教育の目標から設定されたことで、片仮名の語としてもわかりよかった。それは、戦後政策の中でアメリカ合衆国の教育課程の影響下にもあった。明治以来作り上げてきた日本の教育は1940年代後半に激変する。教育の理念そのものは変更を迫られて、少なくとも70年にわたってその改革は受け入れられた。そこにカリキュラムという語で用いる、時間数と学校年中行事を取り入れた全体計画としてとらえられてきた。一方でシラバスは、授業の項目、それを授業大綱という訳語でもって、綱目として大要に詳細綱目がたてられた授業科目のことがらであった。シラバスは今もそれ以上でもないし、変わったわけではないが、授業紹介に授業計画を記すようなことである。それが語学教育にあって、文法シラバス、場面シラバス、機能シラバス、会話シラバスのように細分化した科目のそれぞれの特徴をさすのに加えて、トピックシラバス、タスクシラバスと言ったふうに、さらに細かな内容を分け始めた。複合したシラバスを用いるのが普通に行われてきたことに、学習計画の一地におよぶようなことになっているのが日本語教育のシラバスである。 . . . 本文を読む