4255、4256、4257、4258はまだないが、4257本のヒットを積み重ねたイチロー選手の数字である。日米通算という条件付きだと米メディアは書き、米国球界の記録に対して世界記録であると野球をグローバルに見る向きもあって、米国内は両論に分かれたが、数字そのものの記録としての偉業に変わりはない。このヒットを一本、一本と数えてきた事実は素晴らしいことだ。一つ一つと言うけれど、4256本はキャッチャーが捕球に走るゴロをイチローの俊足が一塁を駆け抜けていたから、その一つの意味はさまざま、イチローの野球神経が全開してのものである。 そして2打席の後に、4257本目を放つ。打球はライトまで一直線に飛んで2塁打となった。その瞬間がおとずれた。テレビ中継のアップに映し出された顔は平然としていたように見えた。しかし次の一瞬にダグアウトを見たイチローはほおを緩めて顔に手をもって口元をお覆うくしぐさで笑みを浮かべていた。待てよ、4256のときだったか、これは・・・・・・
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