読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

中国でiPad欲しさの過激事件が頻発

2011-07-20 10:02:26 | 新聞
wsj日本版から

 アップルのiPadを手に入れるために、人はどこまでやるのか。中国では、その答えともいえる心穏やかでない事件がいくつも浮上している。

 6月末には、ある10代の男性がiPad2を買う金を稼ぐために、自分の腎臓を売り払ったことが発覚した。彼はネット上で接触してきた臓器売買のブローカーの仲介で、4月に右の腎臓を摘出。数日後、新品のiPad2とノートパソコンを持ち帰った少年を不審に思った母親が問い詰めたところ、白状したという。

 その直後、今度はiPhone4を買ってくれれば処女を捧げる、と申し出た少女がいたことも忘れてはならない。彼女は中国版ツイッター、Weiboに「私の夢はiPhone4を買うこと。でもパパが買ってくれないの。誰か私にプレゼントしてくれる人はいない? お礼に大切にしてきた私の純潔をあげるわ」と、自らの写真と共に投稿した。

 北京のアップルストアでは5月、iPad2を買いに来た客たちが奪い合いを始め、乱闘騒ぎに発展。行列に割り込む人を止めようとする店員とも小競り合いが起き、4人が負傷する事件が起きた。

クールなデザインは本物も顔負け


 そして今週、こうした事例ほど物騒ではないものの、同じくらい突飛なニュースが飛び込んできた。ある中国人ハッカーがiPadを自分で作ったというのだ。

 もっとも、この手作りiPadはマイクロソフトのウィンドウズOSを使っているので、厳密にはiPadではない。しかしそれはタッチスクリーンを備えたタブレット型端末であり、見た目もiPadにかなり似せている。しかもこれが、ちゃんと使えるのだ!

 この中国人ハッカーがどうやってこのタブレットを作ったかははっきり分からないが、古いノートパソコンの部品をつなぎ合わせたようだ。出来上がるまでの様子は、中国の動画共有サイトYouKuで公開されている。




“12人目の選手”

2011-07-19 08:27:32 | 新聞
wsj日本版から
10年後の語り草になるにはドラマが不可欠だと知っているかのように、米国チームは平凡な試合よりも神経をすり減らすような試合を、安全よりも危険を好み、あえて苦しい道のりを歩んできた。

 何度も危ない橋を渡ってきた米国女子サッカーチームだが、ついに命運が尽きてしまった。日本が米国をPK戦で下し、女子W杯で初優勝を果たした。これは3月に大震災に襲われ、復興過程にある日本にとって特にうれしい勝利となった。

 米チームのフォワード、アビー・ワンバックは「日本には『念願と希望』という強力な”12人目”のプレーヤーがいた」と語った。「彼らは絶対あきらめなかった」

 プレーでは試合終了までの90分も、30分の延長戦のほとんどでも米国が圧倒した。

 試合終了まで残り9分の時点では1-0でリードしていた。延長戦残り3分の時点でも2-1でリードしていたが、日本のキャプテン沢穂希がコーナーキックからのボールをうまく手前のポストの内側に押し込み、再び同点とした。

 このゴールでシーソーゲームの決着は危険なPK戦に持ち越されることになった。1人目、2人目、3人目、米国の選手がゴールから11メートルの距離のペナルティキックを外す。1人目のシュートは日本のゴールキーパー海堀あゆみの足に阻まれる。2人目のカーリー・ロイドはクロスバー上に外す。3人目トビン・ヒースのシュートは右に飛んだ海堀の両手に収まった。日本人4人目、熊谷紗希のゴールが日本に勝利をもたらすことになった。

 米国にとっては、フラストレーションに満ちた試合にふさわしい幕切れだった。ミーガン・ラピノエからのロングパスを受けたアレックス・モーガンが左足のシュートでゴールネットを揺らすまで、米国チームは再三のチャンスを逃したり、クロスバーに嫌われたりした。

 最初のゴールのあと、米国チームは勝利に向かって突き進んでいるように見えたが、81分に不運に見舞われた。ディフェンダーのレイチェル・ビューラーとアリ・クリーガーがゴール前でクリアし損ねたボールがミッドフィルダー宮間あやの前に転がった。米国のゴールキーパー、ホープ・ソロは定位置から離れていた。宮間は無人のゴールにボールを押し込んだ。

 その12分後、試合は延長戦に突入し、米国チームは目指していた勝利を手中に収めようとしていた。104分、アビー・ワンバックの比類なき額がモーガンからのクロスをゴールに押し込んだ。ワンバックが試合終了間際にヘディングシュートを決めるのは、ここ3試合で3度目だった。

 その直後、ワンバックはコーナーフラッグまでダッシュした。その喜び方は勝利を確信したかのようだった。

 しかし、W杯5度目の出場となる沢が、またしても日本チームを救った。

 米国チーム前監督のトニー・ディチコ氏は「日本はただ勝つためだけではなく、国の復興のためにプレーしていた」と指摘し、さらにこう続けた。「そういった対戦相手は決まって非常に危険なものだ」

 この試合までの米国と日本の対戦成績は22勝0敗3分けという一方的なものだった。今年もすでに3勝しており、その3試合の得点の合計は6-1だった。

 日本は実力があるチームだが、W杯の優勝候補に挙げられるような強豪ではなかった。今大会以前の16試合ではわずか3勝しかしておらず、準々決勝に進んだのも1度きりだった。

 準々決勝で優勝候補のドイツを相手に大金星を上げる前のグループステージでは、ニュージーランドに苦戦し、イングランドに負けている。

 この試合における米国チームの2つの目標は、日本のポゼッションサッカー(ボールのキープ率が高い戦術)のリズムを崩すことと、日本の小柄なミッドフィルダーでキャプテンでもある沢に思い通りのプレーをさせないことだった。この2点についてはほぼ成功しており、プレーでもここ3試合ではなかったぐらい圧倒していたが、なかなか得点に結びつかなかった。

 米国チームがミスを積み重ねていくに連れ、奇蹟を信じて必死に食い下がっていた日本チームは自信を取り戻していった。

 日本チームは今大会の全試合前に、『世界中の友人たちへ ご支援に感謝します』と書かれた横断幕を広げていた。

記者: Matthew Futterman

血判から朱肉へ

2011-07-16 08:16:37 | 読書
現在、商取引で使われている「約束手形」なる名前は文書や証文に
指や手のひら判を押し、経済活動を行ってきた名残ではないかと
言われている。また、昔、男同士が連盟で重大な決意をし約定を
取り交わす場合に、血判状を作り、互いの決意を固めあってきた。
忠臣蔵でも、赤穂浪士四十七名が血判状を残している。
指紋の鑑定法が確立していなかった時代、血判の指紋を照合する事
はできなかったかも知れないが指や掌で証を残すことは、信頼や
信用を得るための不可欠な儀式であったであろう。
今の朱肉の赤い色は血液の赤い色に由来しているのかも知れない。
拇印と印鑑の関係は、重要な決め事は指先を傷つけ、出た血で判
を押すのが始まりだったのではないかと思える。
「指紋は語る」塚本宇兵著PHP出版から

「孫子ちゃんの兵法」  福田 晃市、総合科学出版

2011-07-15 08:32:14 | 読書

孫子は中国の思想家。兵法を説いた。戦争に、理論を持ち込んだ
人である。

現実的な考えの持ち主だった。戦争は、経済を疲弊させるものだ
から、短期間で終結させるのがよいと主張した。兵隊を養うこと、
兵站についても意見を述べている。

孫子の言葉の有名どころを一つ、二つ上げてみると。

・百戦百勝は、善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を
屈するは、善の善なる者なり。

戦いは、損害と無縁ではいられない。連戦して連勝する者が偉い
のではない。本当に偉いのは、戦わずして勝つことだ。

しかし戦うなといわけではない。戦わざるを得ない場面が、世の
中にあることも、孫子はよく理解していた。その上で、勝つため
にはこのような手法をとれと提案している。

・彼を知り、己を知れば百戦してあやうからず。彼を知らずして
己を知れば、一勝一負す。彼を知らず、己を知らざれば、戦う毎
に必ず敗る。

的(敵の間違いだろう)の弱み、自分の弱みをよく理解した上で戦えば、
必ず勝つ。自分のことしかわからなければ、勝負は五分五分。何も知らずに戦
に臨めば、それは敗北以外にはならない。

戦闘に持ち込むよりも、謀略で勝てるならそのほうがいい。敵よ
り多い人数で、圧倒的に勝つほうがよい。そうも言っている。

・凡そ地に絶間、天井、天牢、天羅、天陥、天隙あれば、必ずす
みやかにこれを去り、近づくなかれ。

渓谷、くぼ地、出られない場所、草深い場所、ぬかるみ、狭くて
通行に難がある場所。あぶないところからはさっさと退こう。

・軍に輜重(しちょう)なければすなわち亡び、糧食なければす
なわち亡び、委積(いし)なければすなわち亡ぶ。

軍隊に補給がないとき、食料がないとき、物資がないときは全滅
する。バックアップは常に大切にしておきたいもの。


ついでながら、風林火山の語も、孫子が考えた。

都会と田舎、どちらが健康的?

2011-07-14 08:26:28 | 新聞
wsjより
 田舎は空気がきれいで生鮮食品が豊富で、体を動かす機会も多く健康的だ――とアメリカの都会人は思っている。かつてはそうだった。だが、最近は都会人の方が健康で長生きだ。


 ロバート・ウッド・ジョンソン財団とウィスコンシン大学公衆衛生研究所が昨年、共同で始めた年次地域別健康ランキングの第2回調査結果によると、かつて都市にはびこっていた公害は改善、犯罪は減少、感染症なども少なくなった一方で、田舎では肥満、運動不足、喫煙が広がっている。また糖尿病や心臓病、卒中、高血圧など生活習慣病も田舎の方が多いことがわかった。


 ただし多くの点で、郊外居住者の方が都会人よりさらに健康的だ。健康への自己評価も高く、早死にする人も少ない。

 都会人の方が健康なことは、おおむね年齢、所得、教育水準によって説明できる。都会人の年間所得は平均5万3000ドルだが、田舎では3万9000ドル、郊外では6万ドルだ。年齢的には田舎の住民の方が一般に都会人より高齢だ。

 また田舎に住んでいる米国人は25%だが、田舎に住んでいる医者は10%に過ぎないという医療過疎問題もある。田舎では交通事故の死亡率が高いが、これは速度制限が高いからだけでなく救急車が来るまでの時間が都会では平均10分であるのに対し田舎では18分であることも影響している。

ビュフォンのこと

2011-07-13 08:45:36 | 読書
「A Short History of Nearly Everything」と言う本を読んでいたら、Buffonと言う名が出てきて、地球の年齢を推算していた。
ビュフォンの名は聞いたことがあった。「ビュフォンの針」のあのビュフォンかと思ったらその通りだった。
ウィキペディアで調べてみた。

ビュフォンはモンバールのコート・ドールに生まれた。父親はディジョンとモンバールの領主であった。

彼ははじめ数学の分野で有名になり、確率論の分野に、微分や積分の概念を導入した。スイスの数学者ガブリエル・クラメールと手紙のやり取りをした。モンテカルロ法のルーツとなった「ビュフォンの針」の問題で知られる。

パリに出て、ヴォルテールらの知識人と交流し、27歳でフランス科学アカデミーに入会した。1739年からパリ植物園の管理者になった。ビュフォンが園長を務める間にパリ植物園は王の庭園から研究機関、博物館、公園にかえ、多くの世界中の植物を集めた。

1749年から1778年までに36巻が刊行され、ビュフォン没後にLacepedeによって8巻が追加された『一般と個別の博物誌 Histoire naturelle, generale et particuliere』の著者としても著名。これはベストセラーとなり、博物学や科学思想の発展に影響を及ばした。

1778年に刊行された『自然の諸時期 Les Epoques la Nature』では、太陽系の起源について考察し、ビュフォンは惑星は、太陽に彗星が衝突して形成されたという説を述べた。また地球の年齢を鉄の冷却率から75,000年だと推定した。(75000年から168000年の間と彼は推定している)これは、17世紀のアイルランドの司教、ジェームズ・アッシャーが、聖書の記述をもとに、天地創造までの時間を計算して求めた地球の起源が紀元前4004年に始まるという説を否定するものであった。ノアの洪水伝説があった事も否定したが、自らを無神論者であることは否定した。

指紋学事始

2011-07-12 08:38:43 | 読書
1955年、当時西ドイツで行政・刑事参事官をしていたシュタインベンデル
「西ドイツ連邦刑事局叢書 指紋鑑定法の意義と応用」と言う本を著した。
彼はその中で指紋による個人識別の歴史について述べている。引用すると
「アッシリア及びバビロニアには紀元前2200年ころから粘土板に筆者の名の他にSUPUR
と言う刻印のある記録が残っている。楔形文字研究者はこのSUPURと言う語を
第一関節指紋と解している。この謎の様な鎌状の線の持つ意味について解釈が
分かれた。
(中略)
指紋の線で個人の異同識別の評価をすることについて最も古い記録は東アジアに
ある。現代、世界中で印鑑を押したり、指で捺印しているのは中国と日本ぐらい
である。」

塚本宇兵著「指紋は語る」PHP出版から

ペットもシートベルト

2011-07-09 08:49:23 | 新聞


ペットと共にドライブをする傾向が多くなる中で、不注意運転防止を呼びかけているペット愛好家の団体や公共団体はペットにもシートベルトなど事故対策をと活動している。そうした対策を取ってもペットたちには、まだ動く余裕はあるし、窓から外を見る自由も得られるからとしている。車で移動するペットの89%はまだそうした安全対策は採られていない。「バーク・バックル・アップ」と言う活動団体を立ち上げたクリスチーナ。セルターは警察や消防から集めたデーターを基に活動を続け、乗り物内でのペットの安全を義務付けた連邦や州の法律もない状態だと話していている。

罰則はないが保険が

2011-07-08 11:14:19 | 暮らしの中で
法律で設置を義務付けられてはいるが罰則はないと言う火災警報器を今朝、電機屋さんに取り付けてもらった。罰則はないが警報機がなければ保険が効かないと言う話も聞いている。この話はまだ確認できていないが。
台所に取り付けたがそこだけでは他の部屋に居たときには聞こえないと言うので台所の警報機が鳴ると他の二箇所の部屋でも電波が飛び、鳴ると言う機種を取り付けた。
25、000円ほどだった。