「世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い
注意が払われる国はない」と 明治10(1877)年に来日し、大森貝塚を発見した
学者エドワード・モースは言ったと言う。
その一例としてモースは目撃した祭りの様子を次のように言っている。
祭りには、大人はいつも子どもと一緒に遊ぶ。
提灯や紙人形で飾った山車(だし)を、子どもたちが太鼓を叩きなが
ら引っ張って歩くと、大人もその列につき従う。
それを真似て、小さな子も小さな車を引いてまわる。
日本は確かに子どもの天国である。
遊びだけではない。
子供の教育についても、欧米人は目を見張った。
ロシアの海軍少佐ゴロブニンは千島列島測量中に捕らえられ、文化8(1
811)年から10 (1813)年まで、松前藩で捕虜生活を送ったが、そ
の手記の中でこう記している。
日本人は自分の子弟を立派に薫育する能力を持ってゐる。
ごく幼い頃から読み書き、法制、国史、地理などを教へ、大きくなる
と武術を教へる。
しかし一等大切な点は、日本人が幼年時代から子弟に忍耐、質素、礼
儀を極めて巧に教え込むこと・・・
として、「日本人は天下を通じて最も教育の進んだ国民である」とまで述
べている。
子供たちを楽しく遊ばせながらも、きちんとした学力や礼儀、忍耐などを
教え込む。
教育問題に悩む現代日本人から見れば、魔法のような子育てを、我々の
先人は実現していたのである。
注意が払われる国はない」と 明治10(1877)年に来日し、大森貝塚を発見した
学者エドワード・モースは言ったと言う。
その一例としてモースは目撃した祭りの様子を次のように言っている。
祭りには、大人はいつも子どもと一緒に遊ぶ。
提灯や紙人形で飾った山車(だし)を、子どもたちが太鼓を叩きなが
ら引っ張って歩くと、大人もその列につき従う。
それを真似て、小さな子も小さな車を引いてまわる。
日本は確かに子どもの天国である。
遊びだけではない。
子供の教育についても、欧米人は目を見張った。
ロシアの海軍少佐ゴロブニンは千島列島測量中に捕らえられ、文化8(1
811)年から10 (1813)年まで、松前藩で捕虜生活を送ったが、そ
の手記の中でこう記している。
日本人は自分の子弟を立派に薫育する能力を持ってゐる。
ごく幼い頃から読み書き、法制、国史、地理などを教へ、大きくなる
と武術を教へる。
しかし一等大切な点は、日本人が幼年時代から子弟に忍耐、質素、礼
儀を極めて巧に教え込むこと・・・
として、「日本人は天下を通じて最も教育の進んだ国民である」とまで述
べている。
子供たちを楽しく遊ばせながらも、きちんとした学力や礼儀、忍耐などを
教え込む。
教育問題に悩む現代日本人から見れば、魔法のような子育てを、我々の
先人は実現していたのである。