読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

最先端ロボットにみる日本の宗教観

2010-08-18 21:09:07 | 新聞
あるウェブから転載
ジェニファー・ロバートソン(人類学者、ミシガン大学教授)
2007年2月、埼玉県にあるホンダの研究所に招待された人類学者のジェニファー・ロバートソン(54)は、人型ロボットASIMO(アシモ)と対面した。彼女がバランス感覚を試すために小突くと「後ずさりして『おっと!』とかわいい声を上げた」。
 ロボット工学が専門でもないのになぜホンダが招待を?それは彼女が日本のロボットに魅了されて研究を続け、執筆中の本もその仮題は『ロボ・サピエンス・ジャパニカス』だ。
 デトロイトに生まれ、3歳から14歳まで東京の小平市で暮らしたロバートソンは、子供のころ『鉄腕アトム』に夢中だったと言う。21世紀に入り、03年の「アトム誕生年」の前後に日本各地で関連の催しが行われると、本格的に本物の人型ロボットについて研究を始めた。「社会変化の始まりを知らせるポップカルチャーの変遷には常に注目している」と、彼女は言う。
 30億ドル規模とされるパーソナルロボット市場で、日本は世界をリードする国だ。軍事目的が主流のアメリカと違い、日本では主に娯楽や介護、監視用に開発されている。
「日本のロボット開発が評価される理由は、その文化的・宗教的な歴史にある」とロバートソンは説明する。神道では石や木などあらゆるモノに生命を吹き込むから、「ロボットは生あるものとみなされ、日本の開発者はロボットに感情や良心をもたせられると信じている」という。
が、危惧もある。日本政府が昨年まとめた科学技術政策の指針では、家事や育児をするロボットが開発されれば女性がもっと子供を産めるようになるといった内容が盛り込まれた。少子化対策だが、「女性は女らしく、男性は男らしくという時代への回帰だ」とも彼女は感じている。いずれせよ、ロバートソンが日本のロボットから目が離せない日々はまだしばらく続きそうだ。


日本史上初の洋式軍艦同士の海戦

2010-08-18 09:37:21 | 読書
日本での初の洋式軍艦同士の海戦が行われたのは明治元年一月四日のことで、四国の阿波沖であった。オランダ帰りの榎本武揚率いる幕府軍艦「開陽」と薩摩軍艦「春日」が交戦した。「春日」にはまだ、少年の感じが抜けない薩摩藩士、東郷平八郎が左舷の大砲を担当していた。双方とも、二千八百メートルで砲火を開いたが、「春日」が速力が優勢で「開陽」を振り切ったため海戦は終わった。この海戦中、双方の軍艦の砲弾は一発も命中しなかった。以来、東郷には、「弾と言うものは、容易にあたるものではない」と言う苦い経験が残ったそうである。
司馬遼太郎著「坂の上の雲」より

マイクを逆さまに持って

2010-08-17 09:56:46 | 新聞
2008年オリンピックで開会式で少女がクチパクで歌った真似をし世界的に話題になった。以来、中国は、国を挙げてクチパク撲滅に乗り出しているのだそうだ。中国政府文化省はそれを厳しく取り締まる法律も制定し、罰金刑に処された歌手もいると言う事だ。
日本のテレビ番組でも、バラエティーショーで昔、歌手がクチパクでやっていたが別にそんな事を法律で禁じるような事は無かった。むしろ、そのクチパクを歌手たちやタレント達が番組のなかでばらし、受けねらいでやっていた。
写真はマイクを逆さに持っているためクチパクが発覚してしまったケースであるが、法律で禁止するほどのことはないだろう。中国では、それで自殺を謀った歌手も居るそうだ。

犬ゲノムを読む

2010-08-14 08:57:43 | 新聞
犬は私たちの社会の中でますます身近な存在となっている。今世紀に入り、新たな視点で犬が注目されるようになってきている。それは犬のゲノム研究である。犬のゲノムを研究することで犬に対する理解が深まり、そこから人についてのさらなる理解へと繋がっていく。
何故ゲノム研究で、犬に注目が集まることになったのか?本来、ゲノム研究の目的は何なのか? ゲノムには、私たちの私たちたる特徴を決める情報が書かれている。言うまでも無く“遺伝子”である。遺伝子は、身体の大きさや肌の色などの外見は言うに及ばず、運動能力や性格、体質などにも影響を及ぼしている。また、忘れてはならないのが病気である。先天性の遺伝子疾患もあれば、糖尿病などの生活習慣病やガンにも遺伝子の働きが関わる部分があることが分かっており、ゲノムを研究することで、様々な生命現象の仕組みを知り、病気に対して予防・治療の両方面からアプローチすることができる。このように、様々な個性を作り出している遺伝子だが、実は、ゲノム上に遺伝子と呼ばれる部分はほんのわずかしかないのだ。実際に遺伝子として働くわけではない部分がとても多いのである。遺伝子を記録しないそのような領域は一見不要なもののようにも思えるが、遺伝子ではない部分を調べることでも、生物の進化の歴史や、遺伝子の働きを制御する仕組みなどが明らかにされてきている。


日本をだめにした政治家?

2010-08-13 09:44:28 | 読書
元衆議院議員の浜田幸一が横領の容疑で訴追されている。そこで思い出した事が有る。
数ヶ月前、図書館から廃棄処分になる本を図書館に貰いに行った事がある。その本の中に浜田幸一の書いた「日本をだめにした政治家」と言う本が有った。本のタイトルは実は正確には覚えていない。その出版社も。が、その本を眼にしたとき、「お前もその中の一人だろ」と私は心の中で呟いた。その本を見て、そう呟いたのは私一人ではなかっただろう。だからこそ、そんな本は図書館から廃棄処分になったのだ。私はその本を触れても見なかった。
本当は読んでから批判しなければならなかったのだが。

同級生の通夜で

2010-08-12 08:39:46 | 暮らしの中で
昨日、夕方、同級生の通夜に行った。今日、雨の中葬儀が行われる予定だ。昨日の新聞のお悔やみの蘭では年齢が65歳になっていた。仕事は大工だったはずだから、国民年金のはずで、その受け取りが始まっていたのかどうかなどと余計な心配をした。通夜勤行の行われる前で、通夜に出た同級生達を五、六人は見かけたが、焼香は出来ず、遺影と遺骸に合掌しただけで帰った。脳卒中であったとかで従って病の床に長かったわけではなく、容貌に変ったところは無かった。一昨年に同窓会で伊勢参りをしたが、そのときの顔形のままだった。ご冥福を!

続「日本がもし100人の国だったら」

2010-08-11 09:03:00 | 読書
昨日、私の同級生がまた一人亡くなったと連絡が有ったが、
経済的理由で自殺する人が増えている。年に3万人。この10年で
30万人が亡くなっている。自殺した人を100人にすると、48人は
無職、25人は会社員など、11人は自営業、8人は主婦、主夫。3
人は学生で、2人は管理職。3人は不明となる割合だそうだ。

100人のうち90人はテレビがテレビを見ている人で、視聴時間が
平均1日3時間半。インターネットに接続しているのは70人だそうだ。

昔、経済学の法則でウィリアム・ペティの法則と言うのが有った。
経済が進展するにつれて労働人口の増加が第一次産業から第二次産業へ、
そして第三次産業へ移行していくであろうと言うものだが、
100人のうち農業をしているのは2人。1.5人が65歳以上だ。漁業を
している人は0.2人、林業をしているのは0.04人。農地はこの10
年で6パーセント減った。国の減反政策で、耕していない田は高
知県くらいの広さがある。

生産のために使うエネルギー量は、日本が1とするとアメリカが2、
韓国が3.2、中国は8.7、ロシアは18。日本はエネルギー効率が最
も高い国だと言える。

日本がもし100人の国だったら

2010-08-10 08:25:14 | 読書
日本が100人の村だとすると、男性は51人で女性は49人になり、
64人は成人で、13人が子供、その内23人がお年寄になる計算である。
2050年には子供は9人、お年寄は38人になってしまう。
100人のうち2人は外国人で、1人が中国、韓国、北朝鮮の人で、
あとはブラジル、フィリピン、ペルー、アメリカなどの人と言う割合となる。
100人のうち50人は東京、大阪、名古屋などの大都市に住んでいることとなり、
10人が住む東京が、村のお金の42パーセントを稼いでいる。
働く人は減っていて、100人のうち、50人が働いているだけ。
そして働いている若い人(18歳~34歳)100人のうち、46人が非正社員。
若い人100人のうち82人は未婚者である。
子供100人のうち15人は食べるものや着るものに困る。治療を受け
られない子供もいる。100人のうち、医師は0.2人。ちなみに先進国の平均
は0.35人。100人のうち25人は太りすぎ。20代の女性100人のうち、20人はや
せすぎになっている計算だそうだ。

中江兆民の事

2010-08-08 10:44:47 | 歴史
中江 兆民,明治34年(1901年)は、江戸時代後期から明治の思想家、ジャー
ナリスト、政治家(衆議院議員)
フランスの思想家ジャン=ジャック・ルソーを日本へ紹介し、自由民権運動
の理論的指導者として知られ、「東洋のルソー」とも言われた。
第1回衆議院議員総選挙で当選した事もある。
兆民は号で、「億兆の民」の意味だと言う。「秋水」とも名乗っていたが、弟子の幸徳秋水
(伝次郎)にその名を譲り渡している。名は篤介(とくすけ、篤助)。幼名は竹馬。
高知城下の山田町に生まれる。文久元年(1861年)家督を相続して足軽身分となる。
明治になると、兆民は通訳を辞職して東京へ戻り学問を続ける。
明治政府が派遣した岩倉使節団には司法省9等出仕として採用された。
このとき、篤助は大久保利通に採用を直訴したと言う事である。横浜から出発し
アメリカから第三共和政時代のフランスへ渡る。
明治7年(1874年)6月に帰国し、帰国後は東京麹町に住み、8月には家塾の
仏蘭西学舎(のちに仏学塾)を開く。塾では語学や思想史のほか、漢学も
重視された。この漢字こそが西洋の文化を日本語化するのに役立ったと言う。
また、18世紀フランスの思想家ジャン=ジャック・ルソーの『社会契約
論』の部分訳である漢字カタカナ混じり文の『民約論』の校訂に携わってい
る。また民権論の教授に務めた。

メキシコ湾の原油流出量は490万バレル=米科学者チーム

2010-08-07 09:49:58 | 新聞
メキシコ湾の原油流出事故も何とかめどがついたようだ。
米政府の科学者チームは2日、英BPのメキシコ湾リグ(石油生産基地)「ディープウォーター・ホライゾン」爆発事故に伴う原油流出量が1日6万2000バレル、合計490万バレル(78万キロリットル)に上ったと発表した。4月20日の爆発以来の原油流出量はこれまで日量3万5000~6万バレルと推定されていた。 今回の科学者チームによると、流出が始まってから海底下油層内の炭化水素の量が急激に減少し、この結果、流出量はBPが2週間ほど前に油井にふたをかぶせる直前には日量5万3000バレル程度にまで減っていたという。また、490万バレルのうち80万バレルはBPによって回収されたり焼却処分されたりした。
米国の水質汚染防止法では、BPは流出原油1バレルにつき少なくとも1100ドル(9万4000円)の罰金を科される可能性がある。流出は重大な過失によるものと政府が判断すれば、罰金はバレル当たり4300ドルに膨らむ可能性がある。今回の流出量に基づいて計算すると、BPの罰金は少なくとも40億ドル以上になる。