読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

五摂家

2012-07-24 09:31:52 | 読書
五摂家とは藤原氏から分かれた近衛、九条、一条、二条、鷹司の五家を言う。
藤原鎌足から出た藤原氏は、式家、京家、南家、北家の四家に分かれ、
平安時代にはその中の北家が最も勢力を得、常に摂政関白の位に就いていた。
鎌倉時代には、藤原家から分かれた近衛基実の弟の兼実が摂政となり、九条家
を創立した。後、九条家からは一条家と二条家が分立し、近衛家からは、鷹司家
が分かれた。これらの五家は、常に勢力が均衡し、順次、摂政関白の位に就き
明治維新に及んだ。明治十七年の華族令により、いずれも公爵に列したが
公家社会における指導的役割は、昭和二十二年の華族制度廃止まで続いた。