読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

カルシウムの大量摂取と心臓発作、腎臓結石の関係

2012-07-04 08:53:47 | 暮らしの中で
wsj日本版より 
多くの人は十分なカルシウムを摂取していないものの、新しい研究は、一部の人々はその逆で、カルシウムを取りすぎている可能性があると警告している。米国人は骨粗しょう症にならないようにと、年に10億ドル(795億円)以上もカルシウムのサプリメントに費やしている。しかし、最近の研究ではこのサプリメントは心臓発作と腎臓結石の高いリスクと関係があると指摘されている。米国予防医学作業部会(USPSTF)は6月、有益性の十分な証拠はないとして、カルシウムとビタミンDの摂取を勧めない勧告草案を発表した。強い骨を維持するためにミルクを飲むように言われて育ってきた米国の人たちは、この報告に戸惑っている。カルシウムは結局のところそれほど重要ではないのか、サプリメントは安全ではないのか、どの程度が多すぎるという量なのか、という疑問だ。

 コロンビア大学医療センターのトニー・スタバイル骨粗しょう症センターのディレクター、エセル・シリス博士は「状況は混乱しているようだが、混乱する必要はない」という。同博士らは、心臓発作や腎臓結石との関係はカルシウム・サプリメントに関連したもので、食物から摂取されるカルシウムは別だとしている。他の多くの研究で食物から摂取したカルシウムによる健康上のリスクは発見されておらず、どの程度の摂取なら有害になる可能性があるのかを見極めるにはもっと研究する必要があるという。

 一方で、カルシウムは体内で作られないとし、米国では十分なカルシウムを摂取していない人が多すぎることの方が心配だとする専門家もいる。