読書など徒然に

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妊娠期間2週間短いだけで子供の成績に影響?

2012-07-03 18:28:58 | 科学
wsj日本版から

米小児医学誌ペディアトリクスに掲載された論文によれば、妊娠期間が2週間短いだけで、子供の計算力と読解力にマイナスの影響が及ぶ可能性がある。

 この論文によると、妊娠37、38週目で生まれた子供は、これより1、2週間遅く生まれた子供に比べ、計算力と読解力の点数が低かった。妊娠期間は通常40週間で、37~41週目に生まれれば正期産とされる。



 通常より早く生まれた子供は発育遅延のリスクがあり、学習で苦労する可能性があることは以前から知られている。ただ、37~41週間の正期産期間に生まれた子供の間の違いについてはほとんど知られていなかった。

 研究はコロンビア大学医療センターとニューヨーク・プレスビテリアン病院の研究者が中心になって行った。

 生まれた週による点数差は小さかったものの、計算力も読解力も、遅く生まれた子供ほど点数が高かった。37、38週目に生まれた子供は、それより遅い子供より点数が低かった。

 研究に参加したコロンビア大学医療センターとニューヨーク・プレスビテリアン病院の准教授、キンバリー・ノーブル氏は「少なくとも39週目になるまでは、分娩(ぶんべん)を誘発する際に注意を払うよう妊婦と医師に言っている」と述べた。子供の脳は妊娠終盤の週も急激な成長を続けている。

 研究では、妊娠37~41週目に生まれ、後に市内の学校に入学した子供12万8050人を1988年から92年にかけて調査。3年生時点の計算力と読解力の標準化テストの点数を調べた。双方とも遅く生まれた子供ほど点数が高かった。

 点数のほか、それぞれについて習得に障害があるかどうかとその程度(軽度、中度、重度)についても調べた。37、38週目に生まれた子供は、読解力と計算力の習得に障害が生じる相対リスクが高かったという。

 例えば、同年齢の子供の平均との比較において、読解力で軽度の障害があった37週目生まれの子供の割合は11.8%。一方、40、41週目に生まれた子供では10.4%だった。重度の障害は前者が2.3%、後者が1.8%だった。