瀬戸内寂聴には二人の名付け親がいる。一人は三島由紀夫で、瀬戸内が少女小説を書こうとし、ペンネームを決めようとしたとき、三島由紀夫に三つほど自分のペンネームの候補を書き送り、どれかを選んで欲しいと依頼したそうだ。三島は三谷晴美と言う寂聴のもともとの戸籍名で有った名を選び「この名が必ず文運金運を招きます。」と言う返事を出した。その後、すぐ「少女世界」と言う雑誌社から彼女の小説を採用する旨の通知が来たそうだ。三島へのこの時のお礼はピース缶のタバコだったそうだ。
もう一人の名付け親は瀬戸内が出家した時の寂聴という名で今東光がその名を与えた。