ある旅人の〇〇な日々

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河井継之助

2005年12月28日 | Weblog
年末年始にはテレビで長篇時代劇が放映される。昨夜の日テレ系の長岡藩士河井継之助を描いた2時間半のドラマは面白かった。継之助を演じたのは中村勘三郎であり、他の歌舞伎役者が大勢脇を固めて、さすがに演技が巧かった。
継之助は藩主に認められ、家老上席までに出世するのであるが、藩政改革に大いに貢献した。

(左:河井継之助 右:山田方谷)
また、継之助は諸国の学者に師事して多くのことを学んだようだ。備中松山の山田方谷にも師事して短い間だが岡山にも来ている。山田方谷は商家出身だが、藩主に優秀だと認められ、武士に取り立てられて家老職まで勤めた人物。藩政改革を大いにやり、作家の司馬遼太郎も「立派すぎて小説に描けない」と絶賛しているほどだ。地産の資源を使って名産を創出し、西洋から蒸気船を購入して直接江戸まで輸送までしていたというから相当な人物だった。
継之助も山田方谷から大いに学んだことだろう。フランスの商人からマシンガンも導入している。中立であるためには武装が必要だということをスイスから学んだようだ。あまり細かいことに拘らずポイントを把握する人物だったことも窺える。経営者や管理者向きの性格だったといえよう。
長岡藩は徳川の譜代大名だったので、幕末では薩長官軍と幕府側会津の間で継之助は血の出るような葛藤をしている。しかし、官軍の横暴さに耐えられず、官軍には従わず、幕府側として戦って亡くなった。一度は落とされた城を取り戻したが新発田藩の裏切りで敗れてしまった。この戦いを北越戊辰戦争という。享年42歳だったから惜しい人物だった。

正月には、土方歳三の最期を描いたNHKのドラマがある。それから懐かしい里見八犬伝も放映されるので楽しみだ。

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