GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「結婚について」

2013年01月07日 | Weblog

<結婚>ついて考えている知人がいるので、わずか数十年前に生まれただけの頼りない先輩ですが、結婚歴30年を越える先輩として自分の思いを語ってみたいと思います。

 まず結婚に至るには沢山の「Yes」を必要とします。まず一番は、この人と結婚したいと思っても相手の「Yes」が必要です。そして、一般的に自分の親、相手の親の「Yes」も必要です。披露宴とはその他の沢山の「Yes」を宴会形式にしたものと考えていいでしょう。最近では大きな披露宴も少なくなり、冠婚葬祭はこじんまりと行われることが多くなってきました。大金がかかることも理由の一つですが、一つの理由としてはウォークマンに代表される個人主義が浸透してきたせいではないかと私は思っています。○○家の息子、娘と一緒になるという家系を優先した時代から、個人を優先する時代へと変化したのです。しかし、家系を優先する結婚も当然なくなってはいませんが、少なくなったのは事実です。

 結婚は、法律的には「婚姻」と呼ばれています。日本国憲法第24条1項に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」と規定されています。広辞苑では「婚姻」の定義として、「夫婦間の継続的な性的結合を基礎とした社会的経済的結合で、その間に生まれた子が嫡出子として認められる関係」と示されています。

 さて、ここからが私の持論です。私は「結婚は奇跡である」と考えています。最初に沢山「Yes」が必要と云いましたが、出会いそのものが第一の奇跡なのです。同じ年代の人口を150万人(最近はもっと少ないですが)として、連れ添いは5歳下なので同年配も入れて6倍の900万人の男女がいて、そのうち女性は半分として450万人。その中から私が一人を選ぶ確率は450万分の1となります。しかも、その相手がウンというかは、Yes or Noの50%の確率。そうすると私の結婚は、900万分の1の確率になるのです。
 ジャンボ宝クジの当選は300万分の1の確率。だから出会って結婚に至る確率は奇跡と云えます。また、添い遂げる夫婦の日本の確率は70%(1998年度の結婚組数は79.2万組、離婚組数は24.3万組)。この比率で計算すると私たち夫婦が添い遂げる確率は1,286万分の1となります。私はこの奇跡を大切にしたいと思っています。

 『結婚とは、赤の他人が偶然知り合って愛し合い子供を育み、その子供を自立させながら自らも自立し、幸せに添い遂げること』というのが、私の結婚観です。憲法で夫婦は同等の権利を有すると謳っていますが、同等とはいったいどのようなことをいうのでしょうか。私は法学部法律学科出身ですが、世の中に同等など存在しないと考えています。1953年生まれの古い気質かもしれませんが、「妻や子供は俺が守る」という意識をとても強く持っています。就職したら親の世話は意地でも受けないとも考えていました。だから相手の給料や貯金を当てにしての結婚など考えたこともありません。結婚式でさえ親を頼らず自費で行いました。卒業するまでに親が莫大な金を私につぎ込んできたことを知っていたからです。
 結婚後は銀行に入金された私の給与の管理は、天引きで自社株を購入すること以外は、すべて大学を出たばかりの連れ添いに任せました。決して頭の悪い人を選んだつもりはなかったし、きっと彼女も安心し運命共同体としてスタンスを理解して貰えると考えたのです。結婚当時は、安い給料で彼女もやりくりに苦労したでしょうが、私の給料は二人のもの、彼女の持ち金は彼女のものと考えていました。だから彼女の貯金がいくらあるのかも彼女が言い出すまで知りませんでした。
 私たちの結婚は、スタート時は彼女の両親から反対されていたので、彼女の荷物は本当に紙袋2つしかありませんでした。私が結婚式場や新婚旅行代を出していたので懐具合が淋しく、「新婚旅行先では私が出す」と云ってくれた彼女に、今でも感謝しています。子供が生まれるまでに、彼女の貯金はすべてなくなったと後で聞きました。それでもお互いに親に無心することなく、ここまでこれたことは、彼女の手腕が大だったということでしょう。

さて、結婚相手を選び、結婚という人生の大事業を行う若い人たちへ「相手探し」の助言をしておきましょう。
1)人によって態度や言動が変わるような人は避けること。
  分け隔てなくどんな人でも同じように対応ができる人を選ぶべし。
2)物事を自分で決められる人を選ぶべし。
  頻繁に仕事の愚痴や他人の悪口を云って自分を正当化する人は避けましょう。 
3)可愛い、健康的、清潔感がある、笑顔がいい、暗算ができる、泳ぎが上手い、英会話  ができる、力が強いetc.。自分にはない具体的長所、特性がある人を選ぶべし。
単純に尊敬できる長所がある、それだけでも二人の関係は長持ちするものです。
4)親を大切に思わない相手とは結婚しないこと。
  (自分の親を愛せない人は他人も愛せない)
5)二人だけの時間の長短が、二人の関係に大きな影響を与えると思っておくべし。
肉体的相性もとても重要な要件だと思います。

もう一言、女性が相手を選ぶポイントです。
 無人島に親子3人(夫・妻・幼児)が流され、食べ物は大きなおにぎり一つ。こんな状況に陥ったとき、どんな分け方をするのか。
1)三等分する。
2)子供にしっかり食べさせ残りを夫婦で当分する。
3)子供と妻が食べる。
4)夫が全部食べる。 
「最近は殆ど1)、2)、3)を選択する優しい男性ばかり」と嘆いたのは長い間銀座でバーのママをしている有名な女性。「一人で全部食べてしっかり体力をつけて、本当に無人島なのか、食べ物がないのか、少しで体力を付けてより遠くまで行って、家族を守る為の手だてを見届けて欲しい。男が生きる手だてを考えなければ家族は死んでしまう。それくらいの気概を持って家族を守って欲しい」 優しいだけの男なら掃いて捨てるほどいるから注意しろと云ってようです。フィリップ・マーローは「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」と云っていますが、本当に必要なのは強さだと私は思います。強さがなければ優しくはなれないのだから。

韓国の大ヒットドラマ「冬のソナタ」の中でこんなセリフがありました。
「男性は知性、感性、野性の三拍子が揃ってなくては!」
女性の皆様、
「どんな事があってもこの人は私を守ってくれる」そう感じさせてくれる男性を選ぶ事。銀座のママはそう言っているような気がします。

結婚も人生も同じスタンスです。それは「何を信じ、何を守ろうとしたか」で表せるのではないか、私はそう思っています。

          

 2010年の12月11日の朝日新聞に、夫婦の会話を5分間聞けば91%の確率で、15年後に離婚するかを予測する米国の心理学者ジョン・M・ゴットマン氏の話が掲載されていました。彼の研究では、別れないためには以下の7つの点が大切だということだったので、そのままでご紹介します。  

1)相手の興味や感情について良く理解していること。 
  相手の好み料理や相手の人間関係を把握している。 

2)相手への思いやりと感謝の気持ちを忘れないこと。 
  相手を侮辱したり非難したりせず、過去のよい思い出を共有したり 
  相手の良い点をいつも褒めたりします。 

3)相手から逃げず、真剣に向き合うこと。 
  日常ささいなことでもしっかりと会話し、愛情の交流を行います。 

4)相手の意見を尊重すること。 
  お互いのマイナス感情を隠し合ったり片方が相手に常に指揮命令を行ったりせず、 
   尊重と譲歩を繰り返します。 

5)夫婦の間で解決できる問題だけに集中して取り組むこと。 
  夫婦の問題は、すべて解決できるわけではなく、永続するような問題も多々あります。 
   しかし、こういった問題は大きくしないように心がけます。 

6)夫婦間に生じた行き詰まってしまった問題を上手に乗り越えること。 
  しかも、無理に解決するのではなく、日常生活に支障がなくなる程度まで、 
  互いに理解や譲歩を行います。 

7)二人で分かち合える人生の意義を見つけること。 
  結婚生活で、高い目標を共有することで、夫婦の文化を創り上げることができます。 
   
「非難」「侮蔑」「自己弁護」「逃避」を「四つの危険要因」とし、避けるべきものと定義。 
                                           (12/11の朝日新聞朝刊より)



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