GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

新解釈「ウサギとカメ」

2008年08月05日 | Weblog
『カメ君は今まで住んでいた村はずれの池を出なくてはならなくなりました。
池の水質が悪くなってきたからです。

 住み慣れた池を出るのは忍びないのですが、汚染された池には住むことができません。
 カメ君はがっかりしながら隣村の大池に向かっていました。

 大池まではかなりの道のりがあり、歩くことに慣れないカメ君は少し疲れていました。
 
 そんな時ウサギさんがピョンピョン跳ねながらやってきました。

「もしもしカメよ、カメさんよ、世界の内でおまえほど、歩みののろいものはない…」と歌いながら話しかけてきました。
 
 カメ君は疲れた上に退屈もしていたので、喜んで話し相手になりました。
 
 話してる内にウサギさんがこんなことを言い出しました。
「カメ君、あの丘の社まで競争しようよ」
「えっ! ぼくは今隣り村の大池まで行く途中なんだよ。
 だからウサちゃんと遊んでられないんだよ。」
「そんな事言わないでよ。あの社が遠いならゴールはカメ君に任せるから」
「そんな事いってもウサちゃんとなんて勝負にならないよ」

 カメ君は断り続けましたが、結局ゴールを隣村の大池までとしてスタートしました。
 
 カメ君にとっては大池に行くことが目標であり、勝ち負けなどまったく念頭にはありませんでした。
 ただ道行きを楽しくしてくれるだろうというくらいにしか考えていませんでした。
 
 
 結果として勝負は、能力があるにもかかわらず
 ウサちゃんは、手を抜いた為にカメ君に負けてしまいました。』


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「優れた能力を持っていながら、つまらない勝負や妬みにこだわったり、怠けたりしている人たちよりも、
目標をしっかり持って生きて行く人の方が、
実りある素晴らしい人生を送れるのではないでしょうか。
 
 身近でいいから、小さくてもいいから目標を持ちましょう。
 その小さな目標を達成し、また小さな目標を達成し、
 その繰り返しが達成感のある充実した人生につながりますよ。
 誰かに勝ちたいという目標ではなく、
 自分自身の可能性ある目標を見つけましょう。」

 とあの童話は伝えているのではないでしょうか。


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