GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

<クリスマスの約束>2011

2011年12月26日 | Weblog
 今年で11年目の〈クリスマスの約束〉は、2009年の放送で話題となった〈22分50秒〉を超えるSINGOUTメドレーに挑戦した。前回のいきものがかり、キマグレン、鈴木雅之、スターダストレビュー、松たか子といったアーティストに加え、MONGOL800のキヨサク、本格的なソロ活動を開始したKiroroの玉城千春、FUNKY MONKEY BABYS、THE BOOMの宮沢和史、MONKEY MAJIK、矢井田瞳、TRICERATOPSの和田唱らが新たに参加。小田氏が全曲アレンジし、楽譜19枚に及んだという大SINGOUTメドレー<28分58秒>を唄い終えた出演者は、満面の笑顔でお互いを称え合い、約3,000人の観客が集まった幕張メッセ会場は、大歓声と惜しみない拍手で溢れかえった。

 出演:Aqua Timez、いきものがかり、小田和正、キマグレン、キヨサク(MONGOL800)、Crystal Kay、佐藤竹善、 清水翔太、JUJU、スキマスイッチ、鈴木雅之、スターダストレビュー、玉城千春、中村 中、夏川りみ、一青窈、平原綾香、FUNKY MONKEY BABYS、藤井フミヤ、松たか子、宮沢和史(THE BOOM)、MONKEY MAJIK、矢井田瞳、和田唱(TRICERATOPS)計24組 42名。

 

 2009年では、小田氏が夢見る有名アーティストたちによるSING OUTメドレー計画に対して、個性の強い若いアーティストが独自の意見を主張するために、さすがの氏も当初困惑した様子が放映されていた。参加したアーティストそれぞれが、大会場で単独コンサートが開催できる人たち。そんな人たちが自分の曲を1コーラス歌うためだけに集まることに反発したのだ。それでは最高のパフォーマンスを見せられないという主張だった。しかも、他人の曲にコーラスを付けることに何の意味があるのか、そんな憤慨した気持ちだった。しかし、本番のSINGOUTメドレーは大成功し、出演者すべてが涙を流して感動の渦に飲み込まれた。参加したアーティストたちは、かつて経験したことのない高潔で連帯感のある感動を小田氏からプレゼントされたのだ。

 2011年、その大成功と経験が小田氏を後押しした。難航する要素はアーティシトのスケジュールと凝りに凝ったアレンジの消化だけだったに違いない。しかし、素晴らしい彼のアレンジに誰もが圧倒され、まさしくコンサートマスターとして参加者全員が指揮権を与えた、そんなライブにも思えた。

                 

 小田氏のアレンジもやっているうちに変更や意見の衝突があったかもしれない。しかし、その衝突は前回のような自身の音楽性追求による衝突でなく、<クリスマスの約束>の成功・向上のための衝突であり、互いに心地よいものになったに違いない。参加者それぞれの目的地ではなく、たった一つの目的地、<最高のパフォーマンス>を見せたい、それを一緒に全員が感じたいという共通の目的地だったと思う。

 2009年のSING OUTメドレーを見終わって、一回だけで終わって欲しくないと願っていた。それだけ苦労があったように思えたからだ。その願いが今年、叶ったのだ。それだけでも感激だった。24組、42名ものアーティストが集結し、組数、曲数、時間も増加して披露された。こんな試みを2回も挑戦した小田和正氏に惜しみない拍手を送りたい。
 「感動は伝わる」、「人は音楽を通して共感できる」ことを実証してみせた小田氏に、心からありがとうとお礼を云いたい。「絆はこうして作るんだぞ」と再び教えられた気分た。しかも、押しつけではなく、清々しく、心地よく。
 今や、<クリスマスの約束>は小田和正氏のライフワークへと昇華したかに思えてしまう。本当に彼しかできない素晴らしいオリジナルのクリスマスの贈り物でした。


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