少し、アカデミックなお話です。最後まで お読みいただければ幸いです。
興味のない方には「何の話?」と云われるかもしれませんが、ご存知の「渓流の女王」などと呼ばれている総称「ヤマメ」(以後「※ヤマメ」と記す)
※ヤマメ 実は「ヤマメ」と「アマゴ」に分けることができ、簡単に見分けることができます。
アマゴには朱色の小さな斑点があります。そして、「酒匂川」が その境界線と云うのが一般的な定説となっていて 以前は 両方生息していました。
しかし・・・・・昭和40年前後から 発達した「魚の養殖事業」と漁協の商売としての無秩序な「河川への放流」から 古代から続いてきた各河川の魚たちは どこの魚たちであるか 判らなくなってしまいました。本格的に養殖が始まって、約40~50年経った「今」・・・・・神奈川県・静岡県に「在来のヤマメ」が生息しているのかを調査してみようと考えた方たちが 約10年余の結果を持ち寄って フォーラムを開催。(ポスターの続きもご覧ください)
サケ科マス属の※ヤマメは 陸封型と降海型に分類されます。( 基本は鮭と同様海川を行き来するはずですが、たまたま、長い地球の活動と水温・気温の関係で陸封されたものが出てしまった)
この地図の赤の部分が「アマゴ域」。赤の一番右端(東側)が「酒匂川」です。
今回、小生は初めて 九州では大分県だけが「アマゴ域」と云うことを知りました。
これらの調査では「DNA鑑定」を実施し、分析・分類が行われました。
mtDNA:ミトコンドリアDNAを調べていくといろいろなことが解かるそうです。
在来ヤマメが存在したかどうかの結論は「それに近い個体が存在した」のが結論ですが、少なくとも放流が行われなかった河川(山奥の支流など)で 採捕した個体(魚体)では 見た目にもはっきり違いが判ります。
体側の黒い島状の形を「パーマーク」と言います。静岡県伊豆半島河津川・狩野川の※ヤマメのパーマークは丸に近い・・・・・比較して 南アルプス大井川のものは縦長の形をしています。
因みに「酒匂川」の※ヤマメは 養殖業者の変なこだわりから 丸に近い楕円形のパーマークきれいに並んでいるものを選別 これを漁協が放流。
ここ数年、魚はもちろんすべての動物・植物等々の外来種が話題になっていますが、人間のエゴ・・・例えば「儲ければいい」=商売、「自分が釣りたいだけ」=趣味 などなど・・・勝手な理由の行動で生態系が壊されています。
又、だれが考えても一見、「いいことやっているな」と思う環境教育で メダカの飼育⇒放流などが行われていますが、実は これも大きな問題を含んでいます。氏素性が判らない買ってきたメダカを増やして 近くの小川に放流。蛍もしかり・・・蛍の保護をやっている方が 蛍の餌として買っている貝が 外来種、蛍のいる水路にこの貝を放流。挙げればきりがありません。
あらためて、「自然保護」「環境保護」をいつもりやっている小生ですが、このフォーラムを機会に 「一寸だけ立ち止まって振り返ってみることも必要なんだなと」考えています。
皆さんは いかがでしょうか。
興味のない方には「何の話?」と云われるかもしれませんが、ご存知の「渓流の女王」などと呼ばれている総称「ヤマメ」(以後「※ヤマメ」と記す)
※ヤマメ 実は「ヤマメ」と「アマゴ」に分けることができ、簡単に見分けることができます。
アマゴには朱色の小さな斑点があります。そして、「酒匂川」が その境界線と云うのが一般的な定説となっていて 以前は 両方生息していました。
しかし・・・・・昭和40年前後から 発達した「魚の養殖事業」と漁協の商売としての無秩序な「河川への放流」から 古代から続いてきた各河川の魚たちは どこの魚たちであるか 判らなくなってしまいました。本格的に養殖が始まって、約40~50年経った「今」・・・・・神奈川県・静岡県に「在来のヤマメ」が生息しているのかを調査してみようと考えた方たちが 約10年余の結果を持ち寄って フォーラムを開催。(ポスターの続きもご覧ください)
サケ科マス属の※ヤマメは 陸封型と降海型に分類されます。( 基本は鮭と同様海川を行き来するはずですが、たまたま、長い地球の活動と水温・気温の関係で陸封されたものが出てしまった)
この地図の赤の部分が「アマゴ域」。赤の一番右端(東側)が「酒匂川」です。
今回、小生は初めて 九州では大分県だけが「アマゴ域」と云うことを知りました。
これらの調査では「DNA鑑定」を実施し、分析・分類が行われました。
mtDNA:ミトコンドリアDNAを調べていくといろいろなことが解かるそうです。
在来ヤマメが存在したかどうかの結論は「それに近い個体が存在した」のが結論ですが、少なくとも放流が行われなかった河川(山奥の支流など)で 採捕した個体(魚体)では 見た目にもはっきり違いが判ります。
体側の黒い島状の形を「パーマーク」と言います。静岡県伊豆半島河津川・狩野川の※ヤマメのパーマークは丸に近い・・・・・比較して 南アルプス大井川のものは縦長の形をしています。
因みに「酒匂川」の※ヤマメは 養殖業者の変なこだわりから 丸に近い楕円形のパーマークきれいに並んでいるものを選別 これを漁協が放流。
ここ数年、魚はもちろんすべての動物・植物等々の外来種が話題になっていますが、人間のエゴ・・・例えば「儲ければいい」=商売、「自分が釣りたいだけ」=趣味 などなど・・・勝手な理由の行動で生態系が壊されています。
又、だれが考えても一見、「いいことやっているな」と思う環境教育で メダカの飼育⇒放流などが行われていますが、実は これも大きな問題を含んでいます。氏素性が判らない買ってきたメダカを増やして 近くの小川に放流。蛍もしかり・・・蛍の保護をやっている方が 蛍の餌として買っている貝が 外来種、蛍のいる水路にこの貝を放流。挙げればきりがありません。
あらためて、「自然保護」「環境保護」をいつもりやっている小生ですが、このフォーラムを機会に 「一寸だけ立ち止まって振り返ってみることも必要なんだなと」考えています。
皆さんは いかがでしょうか。
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