牧師雑感

聖書のことばを中心に毎日の出来事を書いています。

大きな魚の腹の中で祈ったヨナ

2006-10-01 08:23:38 | Weblog
聖書の中にヨナ書があります。預言者ヨナは、ニネベに行き神のことばを語れとの神からの命令を受けました。

 彼はニネベには行きたくありませんでした。敵国です。イスラエルと悩まし続けた強大な国。滅びたほうが良いとさえ思っていました。そこへ行き神のことばを語ると、その国が救われる!「あなたの敵を愛しなさい」と、頭では分かっていても実際的には、滅んだほうが良いと思ってしまう・・・。神の命に逆らうことは出来ない。ところが行く途中タルシシ行きの船がありました。ニネベとは正反対に向う船でした。彼はその船に乗り組み、安心して船底で熟睡してしまいました。

 大暴風雨が襲い船が沈みそうになり、船長はくじを作りました。そのくじはヨナに当り、彼は船から荒れ狂う海に投げ込まれました。

 しかし、神は大きな魚のお腹に中にヨナを飲み込ませ、ヨナはその魚の腹の中で悔い改めの祈りを捧げます。魚はヨナを腹の中から吐き出し、彼はニネベで悔い改めなければこの国は滅びると説教しました。

 その結果、王をはじめ12万の人々は、悪い行いを捨てまことの神の立ち返り、ニネベの町は救われました。

 ヨナは小高い丘に登り、自分が言ったとおりニネベが滅びるかどうかを眺めていました。猛暑で焼け死にそうなヨナのために神は、とうごまの木を生えさせ暑さをしのぐ陰を作りました。

 ヨナはニネベの町が滅びず救われたのを見て呟きました。そこで神はゴマの葉をすぐ枯らしてしまいます。ヨナは暑くて死にそうだと、神の文句を言い呟きました。

 そのときのことをヨブ記4章にはこう記されています。

  4:1 ところが、このことはヨナを非常に不愉快にさせた。ヨナは怒って、
4:2 【主】に祈って言った。「ああ、【主】よ。私がまだ国にいたときに、このことを申し上げたではありませんか。それで、私は初めタルシシュへのがれようとしたのです。私は、あなたが情け深くあわれみ深い神であり、怒るのにおそく、恵み豊かであり、わざわいを思い直されることを知っていたからです。
4:3 【主】よ。今、どうぞ、私のいのちを取ってください。私は生きているより死んだほうがましですから。」
4:4 【主】は仰せられた。「あなたは当然のことのように怒るのか。」
  4:5 ヨナは町から出て、町の東のほうにすわり、そこに自分で仮小屋を作り、町の中で何が起こるかを見きわめようと、その陰の下にすわっていた。
4:6 神である【主】は一本のとうごまを備え、それをヨナの上をおおうように生えさせ、彼の頭の上の陰として、ヨナの不きげんを直そうとされた。ヨナはこのとうごまを非常に喜んだ。
4:7 しかし、神は、翌日の夜明けに、一匹の虫を備えられた。虫がそのとうごまをかんだので、とうごまは枯れた。
4:8 太陽が上ったとき、神は焼けつくような東風を備えられた。太陽がヨナの頭に照りつけたので、彼は衰え果て、自分の死を願って言った。「私は生きているより死んだほうがましだ。」
4:9 すると、神はヨナに仰せられた。「このとうごまのために、あなたは当然のことのように怒るのか。」ヨナは言った。「私が死ぬほど怒るのは当然のことです。」
4:10 【主】は仰せられた。「あなたは、自分で骨折らず、育てもせず、一夜で生え、一夜で滅びたこのとうごまを惜しんでいる。
4:11 まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。そこには、右も左もわきまえない十二万以上の人間と、数多くの家畜とがいるではないか。」

 神はひとりも滅びることを望まず、すべての人が真理を悟るようになるのを望んでおられます。

 神の願う道からそれないで、まっすぐに進んでいきたいものです。祝福を祈ります。

ヨナ書

2:1 ヨナは魚の腹の中から、彼の神、【主】に祈って、
2:2 言った。
  「私が苦しみの中から【主】にお願いすると、
  主は答えてくださいました。
  私がよみの腹の中から叫ぶと、
  あなたは私の声を聞いてくださいました。
2:3 あなたは私を海の真ん中の深みに
  投げ込まれました。
  潮の流れが私を囲み、
  あなたの波と大波がみな、
  私の上を越えて行きました。
2:4 私は言った。
  『私はあなたの目の前から追われました。
  しかし、もう一度、私はあなたの聖なる宮を
  仰ぎ見たいのです』と。
2:5 水は、私ののどを絞めつけ、
  深淵は私を取り囲み、
  海草は私の頭にからみつきました。
2:6 私は山々の根元まで下り、
  地のかんぬきが、
  いつまでも私の上にありました。

  しかし、私の神、【主】よ。
  あなたは私のいのちを
  穴から引き上げてくださいました。
2:7 私のたましいが私のうちに衰え果てたとき、
  私は【主】を思い出しました。
  私の祈りはあなたに、
  あなたの聖なる宮に届きました。

2:8 むなしい偶像に心を留める者は、
  自分への恵みを捨てます。
2:9 しかし、私は、感謝の声をあげて、
  あなたにいけにえをささげ、
  私の誓いを果たしましょう。
  救いは主のものです。」

2:10 【主】は、魚に命じ、ヨナを陸地に吐き出させた。



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