北の旅人

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亀田問題に思う

2007-10-20 14:24:43 | Weblog

プロボクシングの亀田一家の問題が世間を騒がせているが、批判され、それなりの罰を受けるのは当然だ。

以前から常識も何もない選手には何の興味もなく、ボクシングは好きだが彼らの試合は観たことはなかった。たまたま、内藤選手が北海道出身ということもあってテレビを観ていたが、呆れてしまった。謝罪会見なるものを観ていたが、これまたお粗末極まりないものだった。口の利き方、頭の下げ方も知らないのには驚いた。相撲協会の北の湖理事長と同じだ。常識がなさ過ぎる。

謝るどころか、開き直っているのだから、父親は永久追放でもいいぐらいだ。「勝てば、何でも自分たちの言っていることが通る」という教育をしてきたというのだから、驚くのみだ。大毅選手にしても、あのパフォーマンスは誠に見るに耐えないものだった。一部には、本人は若い将来ある選手なのだから、強すぎる批判は好ましくないという声があるが、とんでもない。あれだけのルール違反を行い、常識外れの言動をしてきた報いは当然受けなければならない。

凶悪犯罪でもそうだが、「将来があるから」という、いかにも物分りのいいような考え方で対処するのは、かえって本人のためにもならない。ここは、徹底的に自分が行ってきたことの間違いを認識させることこそが大事なのだ。

それにしても、ここまで亀田一家を増長させてきたマスコミ、とりわけTBSの責任は重大だ。かつて、興毅選手の世界タイトル戦のときのTBSの煽りようは尋常ではなかった。いかにも理想の父子関係のように取り上げていたが、今こそ猛省を促したい。

ついでに言っておくが、亀田一家のパフォーマンスをはじめ、最近のスポーツにおけるショーアップは、ナンセンスなものが多い。バレーボールの試合に何の関係もない、タレントたちの歌や踊りを導入して、キャーキャー応援している。うるさいだけだ。マラソンでは、ペースメーカーとかいう選手が出てきて、何キロは何分で走るなどと決めて走っている。野球やゴルフの「○○王子」などという過熱報道も自粛するべきだ。今の状況は、せっかく素質ある選手をつぶしてしまいかねない。

スポーツを愛するものは、選手たちが鍛え抜いてきた技量を最大現発揮して、自分の限界に挑戦する姿、記録に挑戦する姿に感動するのだ。軽薄な演出は必要ないのだ。スポーツ界もマスコミ界も、もっと、スポーツの原点に立ち返ってほしい。そうでなければ、早晩、大きなしっぺ返しをくらうことになるであろう。



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