北の旅人

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与謝野、平沼新党に期待できるか?

2010-04-05 16:40:28 | Weblog

自民党の与謝野馨・元財務大臣、平沼赳夫・元経済産業大臣らが新党を結成すると発表した。

与謝野氏が文藝春秋4月号に発表した「新党結成へ腹はくくった」によれば、「一国の総理の言うことが、猫の目のようにくるくる変わる。二重権力体制の下、大多数の議員は単なる集票マシーンとなり、その一方で政府内での議論の積み重ねが党幹部の天の声で瞬時に引っくり返される。」と指摘している。

民主党政権では日本を危うくすると言い、かといって今の谷垣自民党では、民主党政権を倒すという気概も見えず失望したからだという。当面は、夏の参院選で民主党の単独過半数を阻止するというのが目標だ。そして、「新党」の6つの基本政策を上げ、日本復活を目指すとしている。

消費税を含む税制抜本改革、社会保障改革、成長戦略の3つを総合化した「復活5カ年プラン」を策定して、速やかに断行する。日米同盟関係を正常化させる。真の安心社会を実現するためには、消費税の10%程度の引き上げが必要なことなどをハッキリと掲げている。いずれも最もなことばかりだ。

また、平沼氏は新党の理念について「我が国の長い伝統と文化と歴史を大切にしていく。自主憲法や集団的自衛権をどうするかも将来的な構想としてある」と述べている。(asahi.com)

郵政改革など個々の政策で違いはあるが、小異を捨てて大同につくということらしい。マスコミは、新党がどんな旗を立てるのかよく分からないなどと批判しているが、これから明らかになることなのだから、それからにすればいいことだ。

しかし、この新党には正直、あまり期待は出来ない。というのは、理念が良いとしても、問題は実行力だ。与謝野氏にしろ、平沼氏にしろ、ズバリ健康問題が最大のネックになるだろう。お二人とも立派な政治家ではあるが、激動する政界で思うような活動は無理だ。政界のリーダーたるもの、精神的にも肉体的にも人一倍タフでなければ務まらない。

世論調査でも、新党への期待度は、3割弱だ。みんな、その辺りを無言のうちに感じているのではないか。

翻って、今の民主党政権はどうか。民主党政権を支持する人たちは、政権交代して、まだ半年しか経っていないのだから、もっと長い目で見る必要があるというのだが、問題はそんなことではないのだ。

鳩山総理の発言の軽さや、小沢幹事長の横暴極まりない言動に、国民は「異様な政治」が行われていることに危機感を抱いているということなのだ。だから、自民党だろうが、新党だろうが、みんなの党だろうが、頼りになるトップリーダーを立て、明確な方向性を示し、それに向かって首尾一貫、着実に実行してくれれば、間違いなく信頼を寄せることができるのだが。

こんな危なっかしい民主党政権が長く続くとは決して思われないし、続けさせてはならない。国民は、夏の参院選で厳しい審判を下すことになるだろう。



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