北の旅人

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呆れた!東京江東区OL殺人事件判決

2009-02-23 14:26:38 | Weblog

まったく呆れた、驚いた!

 東京江東区のOL殺人事件の公判で、「無期懲役」の判決が出たが、誠に理解し難い内容だ。裁判長は、「残虐かつ冷酷」「戦慄さえ覚える」「家族のただでさえ深い傷をどれだけ深くしたか計り知れない」「死者の名誉や人格、遺族の心情を踏みにじる極めて卑劣だ」などと言いつつ、一方では、

残虐だが、残虐極まりないとまでは言えない」「殺害、遺体切断は計画していなかった」「強姦は未遂だった」「反省がみられる」「更生の可能性がある」ということで、死刑ではなく無期懲役なのだという。まったく何を言っているのか! 裁判長の言っていることは、支離滅裂だ。ほんとうに、「笑っちゃう」としか言いようがないほどの馬鹿げた話だ。裁判長の「判断能力の有無」を鑑定したほうがいい。

被害者には何の落ち度もなく、殺害して切断、トイレで流すなどという、まさに残虐極まりない犯罪なのだ。これを「残虐極まりない」と言わずして何を「残虐極まりない」というのか、裁判長に聞きたい。

被告本人も「絶対に死刑だと思います!」「死刑をもって罪を償う」と叫んでいるのだ。

かねがね、「殺人の計画性」の有無が議論されるが、まったくナンセンスだ。計画性が有ろうが無かろうが、被害者や遺族にとっては何の意味もない。あるのは、「殺された」という残酷な事実だけなのだ。計画性のあるなしを議論するのは、まさに加害者側に立った考え方であり、日本の裁判の不可思議な点の一つだ。日本の裁判が長く「更生主義」という考え方に縛られてきたからではないのか。

この事件の犯人には情状酌量の余地などありはしない。何の関係もない人間を、ただ自らの欲望のために殺害した犯人は、自らが人権を放棄したということなのだ。間違っても、こんな理解し難い裁判がまかり通るような社会であってはならない。裁判官たちに猛省を促したい。



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