(写真は、HTB HBCテレビより)
あの息詰まる場面で決勝打を放ったイチローは、さすが「世界のイチロー」だ。2回連続MVPの松坂も、岩隈もダルビッシュも、みんなアッパレだ。JAPANの野球の持ち味を出し切った見事な優勝だ。強的アメリカ、キューバ、韓国などを撃破しての堂々たる勝利だ。
投手陣も打撃陣も、実に良く頑張った。試合に出ていなかった川崎選手の「ベンチの中で一緒に戦っていたから…」というコメントや、村田選手と交代して急きょ招集された栗原選手は、最終メンバーには選ばれなかったが「WBCが終わるまでは代表メンバーだから…」と言って、練習に汗を流していたという。
ひたむきに、野球と取り組んでいる姿勢が何とも頼もしく、こうしたメンバー29人が、ガッチリと固い絆で結ばれていったことが大きな力となってWBC2連覇という偉業を達成につながったのだと思う
原監督も、選手をよく束ねたと思う。日本の球界は確実に、原監督や西武の渡辺監督などのように新しい監督世代にバトンタッチされ、面白い野球が見られるぞという期待感が高まってきた。
ON時代を一緒に歩んできた世代としては、一抹の寂しさはあるが、まぎれもなく世界のレベルに達したJAPANの野球を、楽しむことができるのは、嬉しい限りだ。この大舞台で活躍し、さらにレベルアップした若い選手たちが、これからのシーズンで、どんな成長ぶりを見せてくれるのか大変楽しみだ。
とにかく、われわれ日本国民に、夢や感動を与えてくれた功績は大きい。心から、「ありがとう、ご苦労さま」と言いたい。WBCの経済効果も何百億という報道を目にしたが、子どもからお年寄りまで、みんなが心を一つにして応援する風景は、実に良いものだった。「侍ジャパン」、ほんとうにおめでとう!