北の旅人

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何の説得力もない小沢氏の最終弁論

2012-03-20 15:07:36 | Weblog

陸山会事件の公判が結審した。最終弁論で、小沢一郎氏は「検察が違法不当な捜査を行い検察審査会を起訴議決へ強力に誘導したことが公判で鮮明になった。私はいかなる点でも罪に問われる理由はない」「国民を冒涜している」などとも主張した。

しかし、小沢氏の反論はというと、何の説得力もない。
小沢氏は、また「自分は天下国家を論ずるのが仕事だから、収支報告書は見ない。秘書に任せている」「現金4億円については記載の必要がない」「私には一点の曇りもない」などと強弁しているが、政治資金規正法については、政治家本人がきちんとチェックしなければならいものなのだ。上司としても失格だ。小沢氏は、よく「民主主義を根付かせるのが私の仕事だ」などと強調しているが、法律を守らずして何が民主主義か!

確かに、東京地検特捜部の検事が虚偽の捜査報告書を作成していたことは許されないが、それらを差し引いたとしても、小沢氏の説明は、二転三転するなど全くクリアになっていない。従って、国民の7~8割が小沢氏の説明に納得できないのだ。今までの経緯をみれば、起訴されてしかるべきだ。

仮に、百歩譲って小沢氏が不起訴になったとしても、こんな古い政治スタイルしかとれない小沢氏は、すでに過去の人だ。今、党内議論の中心テーマである消費税についても、自分は会議に出ず、もっぱら夜な夜な若い政治家を集めては「もっともっと反対せよ」とハッパをかけている。かつて、「自分が変わる!」と言っていたが、何一つ変わってはいない。相変わらず、裏で政冶を動かしていこうとしている。

民主党内で、数だけは一定の勢力を保ってはいるものの、有力な人材は、ほとんどいない。「選挙でお世話になったから」という程度のつながりでしかなく、政策や人間的な魅力があるからついていくというのではないのだ。だから、政治のイロハさえ分かっていない連中が小沢氏にくっついているだけだ。テレビで「側近中の側近」だと紹介されて出て来る顔ぶれを見ても、全くお粗末なものだ。

次期衆院選が遠からず行われる。国民が、今こそ、しっかりと政治家を見極めなければならない時だ。



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