男と女の友情が好きだ！

＜「私もずいぶんと無駄をしてきたけれど、セックス抜きで男女の愛情は成立しえるかというテーマを追求する、という無駄だけはしなかった」＞by 塩野七生

そもそも、「友情」や「愛情」みたいな概念は、その定義の前提を語ってからでないと、お互いの理解なんぞ、出来るわけもないし、さらに言えば、母国語同士でさえ理解し得ないのに、まして、言語が違ったならば、そんなん、途方も無く遠い道のりなのかなぁ、な～んて、思ってしまいますねぇ。例えばですよ、虫の交尾を目にしたとしますでしょ。そいで、そこに愛情は存在するのかなぁ、な～んて、そんなん、誰にもわかんないでしょ。神のみぞ知る、みたいな。ただ、少なくともお互いの強さは求めているんだろうなぁ、と、そんな想像をしてみるだけのことで。ただ、僕の場合、介護職を10年以上続けていますので、そこから得た知識というか、経験というか、結論めいた思考はあるのです。楽しいセックスは、例えそれが想像だったとしても、楽しいのではないか、それが「幸せ」のひとつの要素なのではないか、と。そういう意味で、挿入しようとしまいと、射精しようとしまいと、そういうのは、種の継続や存続にとっては大切なことであったとしても、男と女の愛情と無縁ではなかったとしても、ハグの充実感やその慰めと比べたならば、大した問題じゃないんだよなぁ。