風の奴は、生粋のバランサー。守備的なミッドフィルダー、つまり、わが家のボランチとしての役割を、担ってくれていました。ビッグマザーとしての、過去の酸いも甘いもを、噛みしめつつ。
虹の奴は、恐怖を乗り越え、兄や姉たちの築いた状況に甘えつつ、自分勝手に過ごしています。後方支援を意識せず、天真爛漫にゴールという餌を狙っています。1トップのセンターフォワードは頼りないけれど、ウイングとしては活躍してくれそうな雰囲気があります。
僕は典型的な右サイドバック。その仕事ぶりは安定していないけれど、変化をもたらすことだけは出来る、というような。サブはサブとして、勝っていたり、あるいは負けている状況においても、自分の役割を自覚して、組織の一員としての貢献をしようと、試みている。
時代が求めているのは、ゴールゲッターなのか、あるいは、ゴールキーパーなのか。ともあれ、無人島以外の場所においては、ひとりでは何も出来ない、起こせない。というか、誰かに迷惑をかけ続けつつ生きている。敵があるから、ゲームも出来る。そう、切ないからこそ、楽しいということも、あるんだな。