「続 羊の歌」著書=加藤周一
僕の精神に決定的な影響を与えてくれた一冊です。
いろんな角度からこの本を考察することが可能ですが、僕にとっては、優れた恋愛小説として、強く強く認識し、刻まれています(おそらくは世界で唯一の読み方)。
〈私は感傷的な音楽を好まない〉と、氏は(師は)書いています。対して僕は、おそらく、感傷的な音楽こそを、生理的に、好んでいます。真逆ではあります。けれども、だからこそ、言いたいことがわかるような気がしています。
感情(感傷)に理屈があるのかどうか、そもそも、そんな前提そのものが間違っているのかどうか、まぬけな僕にはわかりませんけれども、現在の僕は、意思の問題として、感情に任せ、委ね、流れたい気分で過ごしています。明日もいいことがありますように、と。