ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第137巻-2 生存確率0.13%

2009-05-24 23:50:33 | 第136巻~第140巻

■生存確率0.13%(第453話) 発表2000年8月

評価   ★★★★

依頼人 ①CIA ②CIA ネット・スケープ

ターゲット ①ラマム博士の弟ハレル ②ラマム博士

報酬 ①不明 ②$2,300,000

今回弾丸発射数      10/ 通算弾丸発射数 2,440

今回殺害人数      5/ 通算殺害人数   4,727

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   112

<ストーリー>
弟をゴルゴに殺された天才数学者『ラマム博士』。ゴルゴに復讐を果たすべく、人工知能による行動予知プログラムを駆使してゴルゴ殺害を企てる。コンピューターのはじき出したゴルゴの生存確率は0.13%・・・

<この一言>
お前の目は、死にゆく者の目ではなかった・・・死に直面した者の目は・・・なんとも言えない光を帯びる。

<もう一言>
その目を俺は何度も見てきた・・・コンピュータも知らない、その目を・・・

<解説>
人工知能による行動予知プログラムによって、人間の行動を予測する天才数学者『ラマム博士』。ゴルゴに弟を殺された過去を持つラマム博士は、自身の開発したプログラムによりゴルゴへの復讐を企てる。行動予知プログラムにはゴルゴの過去データが必要となるため、ラマム博士は”伝説のスナイパー エコイ・シリーズ”を書き続けるロシアの作家『ミハイル・ハルノビッチ』の協力を求める。ハルノビッチは、彼の創り出した主人公”エコイ”とゴルゴの対決をストーリー化すべく、各国情報機関のゴルゴ情報を収集していた。ハルノビッチの情報をラマムのコンピュータにインプットし、ゴルゴ殺害計画は着々と進行する。

ラマム博士は、自らの研究成果を武器商人に売りつけるとの情報をCIAにリークする。この情報を受けたCIAはゴルゴに接触し、ラマム博士の殺害を依頼する。読み通りの展開にほくそ笑むラマムは、ゴルゴについてのさらなる情報を引き出すべく、数回に渡るゴルゴとの接触経験があるCIAの工作員『ネット・スケープ』を掠奪する。自白剤によりゴルゴ情報を得たラマムは、すぐさまゴルゴデータをコンピュータに入力、コンピュータがはじき出したゴルゴの生存確率は0.13%であった。

二人の狙撃手を手配してゴルゴ抹殺作戦を展開するラマム。しかし、ゴルゴは想定外の行動をとり、次々とラマムの仕掛けたトラップをクリアする。一方のラマムも、ゴルゴの行動を読み切り、最後の最後にトラップを仕掛けていた。ゴルゴが拾うであろうライフル(M16)の最後の弾丸に暴発弾を仕込んでおいたのだ。最後の一発の弾丸を残し、ラマムと対峙するゴルゴ。しかし、ゴルゴは余裕を持ったラマムの表情を見るやライフルを捨て、自らの拳銃を取り出す。ラマムの余裕の表情を見て、暴発弾のトラップを見破ったのである。

今回のゴルゴは、かなり追い込まれたと言っていいだろう。至近距離からの弾丸がゴルゴをかすめているし、すんでのところで爆殺されそうになっている。生存確率0.13%というのも誇張はない。しかし、本作の見所はそれだけではない。貴重なゴルゴ情報が明らかになり、更にはゴルゴの握手シーンが描かれているのだ。ゴルゴの握手シーンが確認出来るのは第1巻-3『バラと狼の倒錯』と本作だけではなかろうか。今回の握手は直前に依頼人の交代があったため、相手の力量を図るために握手をしたというイレギュラー対応だ。
本作にて記されているゴルゴのプロフィールを下記にまとめる。
・身長6フィート(=182cm)
・体重180ポンド(=81.634Kg)
・依頼者との接触場所は、依頼者に関係する場所が19%、次に多いのが水辺で9%
・報酬金額の平均=$500,000
・報酬の77%がUSドル建て
・報酬の43%がスイス銀行への振り込み
・乗り物は、必ず内部を見渡せる後部に乗る
・利き腕を預ける握手を拒む
・二十階以上のホテルではペントハウスの角部屋を含め二つ以上の部屋を予約
・資料はすべて記憶する
また、ゴルゴへの接触方法として新たな方法が紹介されている。
・新聞に『英国R、G&M商会、船員募集』の広告を出す
 R=REQUEST,Mはアルファベットの13番目の文字

ゴルゴ13 (137) 巻掲載
ゴルゴ13 (152) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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